夏といえばカブトムシ!
なかなか遠出ができない状況なので、去年に引き続き、「カブトムシチャレンジ」を行いました。カブトムシチャレンジとは、我が家が命名した、東京の公園でカブトムシを見つけるチャレンジのこと。
「東京にカブトムシいるの!?」と思われる方もいるかもしれませんが、実はいるんです。2020年のカブトムシチャレンジは失敗に終わったため、今年もチャレンジ!!2021年夏。我が家とカブトムシの戦いが始まりました。
そもそも、東京にカブトムシいるの?!
数は少ないんですが、いるんです。我が家も4年ほど前に、東京23区内の公園でオスのカブトムシを1匹見つけました。
「東京 カブトムシ」と検索すると、東京23区内にもいくつか目撃情報のある公園が出てきます。ただ、正直数はあまり多くありません。4年前に見つけたときも、朝9時頃から公園に行き、見つけたのは午後3時頃。約6時間公園内をぐるぐる回ってやっと1匹見つけました…!
そして2020年は、夏休み中の土日ほぼ全てカブトムシ探しに費やしましたが、1匹も見つからず……。朝早起きして公園に行くと、ライバルたち(カブトムシ探しをしている人たち)が何人もいます。数が少ないので、みんな必死に探しています。
カブトムシってどうやって捕まえるの!?
ここからは、博士(息子)が図鑑で得た知識と、過去公園で出会った方々から教えてもらい、約5年かけて蓄積したカブトムシの探し方をお伝えします。
カブトムシのいる木
カブトムシは、ブナ科の木にいます。ブナ科の木とは、クヌギやコナラ、シラカシ、ブナなどです。公園の木であれば、プレートなどに木の名前が書いてあるので、そのプレートを頼りにブナ科の木を探しましょう。
そしてもう一つの特徴は、ドングリがなる木ということ。ドングリが落ちている木があったら、その近くにブナ科の木があります。
広い公園であれば一つ一つ木をチェックするのは大変です。戦略的にブナ科の木を見つけて、その木の周りを注意深く探してみましょう!
また、カブトムシの死骸があったら、それは近くにカブトムシがいるというサイン。1匹いるということは、その付近でたくさん生まれているので、その公園にいる可能性が高い、ということです。
いる時期
6月頃から成虫が出てきて、8月頃までカブトムシはいます。ただピークは7月。カブトムシの成虫の寿命は約3ヶ月と短命のため、秋頃には死んでしまいます。
いる時間
カブトムシは夜行性です。夜の8時以降の暗くなってからか、日が出る前・暑くなる前の朝6時頃までが見つけやすいです。
夜の公園は、セミの羽化の瞬間などもたくさん見ることができ、普段の公園が特別な場所に感じます。(複数の人と行くなど、安全には十分お気をつけください)
あると便利なグッズ
夜の公園におすすめなグッズは、ヘッドライト!
網を持ったり、見つけた時に捕まえるために両手は空いた状態がベスト。ただ夜はライトを持って歩かないと暗くて危険です。
そんな中重宝するのがヘッドライトです。先日、夜公園にカブトムシ探しに行ったら、みんな装着していてびっくりしました。停電時にも使えるので、虫捕りに使わない時は防災グッズとして置いておきましょう。また、昼間よりも虫が多いので、虫除けスプレーは必須です。
東京でのカブトムシ探し実録レポ
この時は、カブトムシは見つかりませんでしたが、クワガタが見つかりました!ヘッドライト大活躍です。
「昼間は見つからないのか…」と思った方もいると思いますが、昼間でも見つけることができます!
昼間はカブトムシは暑さを避けるために、土の中か地面の上の葉っぱの下など、木の根元付近にいることが多いです。木にくっついて樹液を吸っているイメージがあるカブトムシですが、ぜひクヌギやコナラなどの木の根元を、棒やスコップなどで掘ってみてください。硬い土だとカブトムシが潜れないので、そこにはいません。柔らかい土のところに、カブトムシがいる可能性があります。
ただし、木の根元を掘ったら、土は元に戻してくださいね。
そのままにしておくと、どんどん根が剥き出しになり、ゆくゆく木が倒れてしまうリスクが高まります。
虫捕りは自然を守りながらするのがマナーです。
また、暑さを避けるため、木の上の方にいることもあります。我が家はついに先日、23区内の公園で、カブトムシを見つけることができました…!
いたのはシラカシの木。虫捕り網だと届かないくらい上の方にいました。この時は、お友達のお父さんに肩車してもらい、さらには落ちていた虫捕り網よりも長い木の枝でカブトムシを落として捕まえました。
こんなに上にいました!
2021年、カブトムシチャレンジ成功です!!
ここまでカブトムシの捕まえ方をお伝えしましたが、もう8月も後半になるので、カブトムシはなかなか見つからないかもしれません…。
ただ、クワガタは種類によっては越冬するものもいるので、8月9月でもチャンスはあります。クワガタもカブトムシと一緒でブナ科の木にいますので、ぜひ一緒に探してみてくださいね!
カブトムシ以外の虫、どこにいる?
カブトムシを探すのはなかなか大変ですが、それ以外の虫であれば、東京の公園にもたくさんいます。
まず公園の植木の下の方などには、ダンゴムシがたくさんいます。小さいお子さんであれば、つっついて丸くなる不思議な虫。興味津々だと思います。そしてダンゴムシに似ているけど、つっついても丸くならない虫がいます。これはワラジムシです。最初は一緒にしか見えませんが、見慣れてくるとなんとなく違いがわかってきます。
アゲハチョウもよく見かけます。アゲハチョウの幼虫は、ミカンやレモンの木など、柑橘系の木の葉を食べて成長します。他の葉っぱをあげても食べないんです。チョウは基本的に食べる葉の種類が決まっています。グルメですね。ミカンやレモンの木などは、公園や家の庭などに植えられていることが多く、よく見ると幼虫が葉っぱを食べている姿を見ることができます。
個人的に好きなチョウは、アオスジアゲハ。アオスジアゲハは、クスノキの葉を食べます。クスノキは街の街路樹などとして植えられているので、都会でもよくみられるチョウなんです。水色がとてもキレイ。
池の周りには、トンボが飛んでいます。トンボは夏から秋にかけて出没し、池や川などの水辺に卵を産みます。トンボもいろんな種類がいて、シオカラトンボ、アキアカネ、ナツアカネ、コシアキトンボ、ハグロトンボ、ギンヤンマ、オニヤンマを東京でも見たことがあります。
「都会には虫はいない!」と思っている方も多いでしょう。しかし、不思議といると思うと見えてくるんです。
虫を飼ってみよう!
カブトムシ、アゲハチョウの幼虫など、環境が許せば、ぜひ虫を飼ってみてください!我が家は家の中だと脱走のリスクなどがあるので、ベランダで飼っています。
虫を飼うことのメリットは、その虫の生態を学べること。
アゲハチョウの幼虫は、最初黒っぽい幼虫(1令幼虫)ですが、成長するにつれて脱皮して緑色の幼虫となり(2令〜5令幼虫)、蛹となり、最後はチョウチョになります。
図鑑などで成長の過程は見ることができますが、やはりリアルに見せることで、より知識として自然と覚えることができます。
「黒いアゲハチョウの幼虫が、数日たって緑色の幼虫になった。」
「水っぽいフンをしたから、蛹になる準備ができた。」
「蛹になったが、オレンジ色なので、越冬する蛹だ…!」
など、お世話をすることで、成長の過程をリアルに見ることができます。(アゲハチョウは越冬するものもあります。春になるとチョウチョになります)
もし、カブトムシのメスを飼っている方がいらっしゃったら、もしかしたら土の中にたまごを産んでいるかもしれません。
カブトムシが死んでしまっても、土はそのままとっておきましょう。秋頃たまごから幼虫は生まれますので、土の中をチェックすると、幼虫がいるかもしれません。
まだ間に合う!虫をテーマにした自由研究
もう夏休みも終盤なので、自由研究に手をつけていない方はあまりいないと思いますが、(といいつつ我が家もまだ終わってません…)
もし自由研究をやっていない方がいたら、虫をテーマに自由研究をするのはいかがでしょうか?
- 飼っている虫の観察記録をつけてみる
- 近くの公園で虫を捕まえて飼ってみて、特徴をまとめてみる
- 蝉の抜け殻を集めて、どのセミが多いのか調べてみる(抜け殻で蝉の種類がわかります!)
- 公園にどんな虫がいるかをまとめる
- 何のトンボの種類が多いか調べる
- 公園に複数の食べ物を置いてみて、アリが何が一番好きかを調べる
- カブトムシを見つけた方は、見つけたプロセスをまとめてみる(何時頃捕ったのか、何の木にいたのか・・)
長期的な観察はもう時間がないので難しいですが、あと残り少ない夏休み、身近な虫が自由研究の救世主になってくれるかもしれません。
夏もあと少し!ぜひ暑さには気をつけながら、虫捕りを楽しんでくださいね。