はじめまして。竹澤夏央(たけさわ かお)と申します。小学校2年生の息子を、東京で育てている会社員です。子どもが物心つく前に離婚しているシングルマザー。実家は遠方でいわゆるワンオペ育児で、東京で子育てをしてきました。都内のIT企業でフルタイムで働きながら、音声メディアVoicyでパーソナリティをしたり(虫育児会社員ワーママかお 聴くだけでレベルアップラジオ)、『頭の良さと強い心が育つ すごい虫育児』という本を書いたりしながら、「虫育児」第一人者として世に広める活動をしております。
虫育児って何?
虫育児って何?と思われた方も多いと思います。虫育児とは、虫を捕ったり、調べたり、飼ったりと、虫を活用した子育てのこと。
息子は2歳頃から虫に興味を持ち、小学2年生の今、気づけば自他共に認める虫博士になっています。保育園の頃からあだ名は「虫博士」。小学校のクラスで、いや、学校中で一番虫に詳しい少年です。
公園にいる虫を、「この虫何?」と聞けば、2歳から読んでいる図鑑で得た知識をもとに、虫の名前と特徴を同時に教えてくれます。
週末は基本的に公園で虫捕り。朝から夕方まで虫網虫かごを持ってずーっと虫を捕っています。その知識が評価され、昨年は、虫関連の全国コンクールで賞を受賞しました。
まだ気づいている人は少ないですが、虫育児は、頭・体・心全てに良い、最強の育児メソッドなんです。
いや、虫、嫌いなんですけど……
ここまで読んでくださった方で、「いや、私、虫、嫌いなんだけど……」と思った方も多いと思います。
わかります……!!実は私も虫、苦手です。でも、息子が虫に興味があるのかも?と思った頃から、「子どもの好きを否定してはいけない……」とポーカーフェイスで虫と接してきた結果、慣れました。(笑)
特に都会で過ごしていると、虫に触れることなく、清潔な空間で過ごすことに慣れてしまいます。けれど虫って、特に悪さはしません。普段接さないから、なんとなく怖い……と思っているだけで、特段害はありません。
ゴキブリは、昔は「豊かさの象徴」と言われていたそうです。それが戦後「害虫駆除」という文化ができ、害虫に転落してしまった可哀想な虫さんなんです。(とはいえゴキブリは絶対家に会いたくない虫ですが……)
親が苦手、という理由で、虫に触れさせないなんて、もったいない!!今では、虫は、子育てに大切なことを教えてくれる、動く知育教材にしか見えません。虫さんたちのおかげで、息子は成長しました。(ただ、好きか?と聞かれたら、正直好きではないです……)
虫育児の良さ
虫育児の良さは、あげたらキリがありません。虫育児の良さを、まず今回は簡単にお伝えしますね。
ひらがな・カタカナ・漢字などを自然と覚える
図鑑を活用することで、自然と文字を読む頻度が増え、ドリルなどをやらなくても文字を覚えることができます。
日本地図や世界地図を自然と覚える
虫は全国・世界中にいるため、虫に詳しくなると自然と日本地図・世界地図を覚えます。
中学受験に役立つ
中学受験に出るような「生物」の知識が自然と身につきます。
うまくいかない経験ができる
現代はYou tubeやゲームなど、うまくいくことだらけ。うまくいかない経験を自然とできる貴重な存在です。
命の大切さを学べる
生物の中で唯一「殺す」ことが罪にならない生物。身近な「死」を経験できます。
コミュニケーション能力が磨かれる
異年齢の交流が自然と生まれ、多様な人たちとのコミュニケーションの経験ができます。
健康的な生活になる
虫を追いかけて走ることで自然と運動量がUP。太陽の光も浴びてセロトニンが大放出。そして疲れて夜は早く寝てしまい、早寝早起きのリズムができます。
都会でも虫はいる!
「都会に住んでいるから、虫なんていない……」そう思った方もいるかもしれません。私も東京23区在住。でも、東京にも虫はいるんです。
虫はいると思うと見えてきます。普段アンテナが立っていないだけなんです。
家の近くにある小さな公園に、植木や花壇はありませんか?植木の下にはダンゴムシやコガネムシなどがいるかもしれません。植木にはテントウムシがいたり、花壇にはチョウチョが飛んできます。
東京にも、大きな公園があったり、磯で遊べる公園があったり、実は自然に触れることができます。我が家は車を持っていませんが、電動自転車や電車やバスを活用して、毎週のようにどこかの公園に行って、虫捕りをしています。
つい最近、我が家が近くの公園で捕った虫は、
クワガタムシ、アゲハチョウ、カミキリムシ、コガネムシ、アオスジアゲハ、ショウリョウバッタ、モンシロチョウ、(虫じゃないですが)ザリガニ……
昨年は捕れなかったのですが、カブトムシがいる公園も23区にはあります!自分の意識の中に虫がいないだけで、アンテナを立てると見えてくるんです。
虫育児はお金がかからない!なのに頭が良くなる最高の知育教材!
虫育児の良さの一つは、「お金がかからない」ということ。
虫あみ・虫かごは100円均一で買えます。ちょっと大きめの飼育ケースも300円〜500円程度。あとは簡単なおにぎりとおかずをいれたお弁当と、飲み物とレジャーシートを持っていけば、1日ほぼお金を使わずに楽しむことができます。
少しだけ電車やバスに乗って、コーヒーやお菓子を買ったとしても1,000円程度。ちょっと子どもと買い物などに行くと、おもちゃやお菓子を買ったり、外食したりしてすぐ5,000円くらい飛んでいってしまいますよね。
そして虫育児に大活躍するのが「図鑑」。公園でいた虫を家で調べたり、その場で調べることで知識が深まります。その図鑑も約2,000円程度。一度買うと、小学校6年間程度までずっと使えます。さらに最近の図鑑はDVD付きのものも多く、雨の日などでも大活躍!
虫育児をしていると、この図鑑のおかげで、自然と日本地図を覚えたり、世界地図を覚えたり、量感(長さの単位など)を自然と覚えたりできます。ひらがな・カタカナなどの文字も、自然と覚えられます。
わざわざドリルをさせたり、高いお金をかけて塾に行かせたり通信教材をさせたりする必要がなくなるかもしれません。
どうやって虫育児するの?
お子さんによっては虫が心から大嫌いで、「絶対に触れたくない……」というお子さんもいるかと思います。そんなお子さんには、無理して虫育児をする必要はありません。子どもの興味が一番大事。親が押し付けてはいけないと思います。
ただ、お子さんがちょっとでも虫に興味を持っているようだったら、ぜひその興味を広げる働きかけをしてみてください!どのような働きかけをすれば良いのか、今後お伝えしていきますね。
そして今現在虫が好きなお子さんがいらっしゃる方は、ぜひ虫育児の良さを知っていただき、より興味の幅を広げてあげるサポートをしてあげましょう!
子どもは好きなものには、どんどんのめり込んでいきます。虫は身近でどこにでもいるので、ちょっと働きかけや声かけを工夫するだけでもどんどん興味が深まっていくかもしれません。
早く虫育児の良さが知りたい!!という方は、こちらの本で虫育児の良さを熱く語っておりますので、予習がてら読んでみてくださいね。
では次回から、虫育児の良さを具体的にお伝えしていきます。これから夏にかけて虫育児シーズン!一緒に虫育児をして、お子さんに頭の良さと強い心を育ててあげましょう!