子どもにとって憧れのクワガタやカブトムシ!一度は自分で捕まえてみたいですよね。遠くに行かなくてもポイントを抑えれば東京都内でも採集可能です。実際に捕獲した体験をコツと共にお伝えします。
東京都内でクワガタやカブトムシは捕れるの?
今回は本当に東京都内でクワガタやカブトムシが捕れるのか検証してみました!まずはカブトムシ目当てで、何度か採集に行ってみたのですが…
1回目:7/30 にわか雨
2回目:8/13 発見できず
と惨敗。
自宅に帰りよく調べてみると「カブトムシのベストシーズンは7月中旬~8月中旬」と書かれていました。さらにあるサイトには「お休みの都合もあって、よくお盆過ぎにカブトムシ採集について聞かれるけれど、それじゃ遅いんですよね」とのコメントが…。
すみません、それ、まさにうちです。
ショック!お盆をすぎるとカブトムシが捕れない?!
そしてカブトムシのシーズンを逃してしまったら絶望的なのか?!いえ、カブトムシと同じくらいのスターに出会える希望があります。諦めるのはまだ早いです!
カブトムシのベストシーズンは7月中旬~8月中旬
梅雨など気候の兼ね合いもあり、ベストシーズンは7月中旬~8月中旬とのこと。なんとなく「夏休み中なら捕れるだろう」と思っていたわが家は大ショックでした!
お盆過ぎの昆虫採集はクワガタ狙いがオススメ
強力な助っ人!子ども虫博士の登場でクワガタGET?
また、長年虫捕りをしてきたクワガタとカブトムシのプロ、虫捕りシーバスマンさんにもコツや注意事項を聞いてまとめました。みなさんの虫捕りの手助けになれば幸いです。
本記事はメインを虫博士の解説で進めていきますが、アドバイザーとして虫捕りシーバスマンさんにご参加いただきました。シーバスマンさんのアドバイスには「シ」が付いています。
※虫とりシーバスマン |
新潟県の田舎出身。虫や魚と一緒に生活する少年時代を過ごす。ここ数年は人気昆虫採集体験ガイドとして、夏は睡眠時間を削って出動している。来年も再来年にも命のバトンが繋がる採集と観察がモットー。マクドナルドは都会のお土産。https://www.instagram.com/mushitori.seebassman/ |
東京の公園にクワガタがいた!開始5分で発見!
え?既にクワガタを持っている!?
その後も息をするように虫を捕る博士。話している間にも蝶やセミを見つけて、軽々と網で捕獲していきます。この動き、ただものではない…
クワガタを3匹採集!
初日はお昼過ぎに終了し、2日目は世田谷の砧公園で夜間に虫捕りをしました。しかし、2日目はライバルが多く発見できずに終わりました。虫捕りは夜の方が見つけやすいと思っていただけに意外な結果です。
1日目に行った林試の森公園は、何度か訪れたことがあり場所の見当がついています。しかし砧公園は初めて行ったので、場所が把握できていなかったのも敗因です。出来ればあらかじめロケハンをし、見当をつけておく必要があると感じました。
虫捕りに準備する道具・服装は?
・虫かご
クワガタやカブトムシを自宅に連れ帰る場合は、虫かごに木や土を入れて生育環境を整える必要があります。わが家は小さいサイズしか持っていなかったので、後から買い足しました。ご自宅のスペースと相談ですが、虫かごは少し余裕があるサイズの方が便利です。
以下はあるとより便利なものです。
・ライト(懐中電灯やヘッドライト)
・虫よけスプレー
・長袖長ズボンの服装
・軍手
雑木林に入る場合は肌を隠す服装が望ましいです。また、暗い時間の活動にはライトが欠かせませんので忘れないようにしましょう。LEDのヘッドライトなどもオススメですよ。
クワガタ探しのコツが知りたい!公園のどこにいるの?
クワガタやカブトムシを見つけやすい場所
クワガタやカブトムシはコナラやブナといった木の樹液に集まります。名前だけ聞くとピンと来ないかもしれませんが、これらはドングリの木なんです!
博士級まで極めると一目で木の種類が分かるのですが、私は何度言われても解りません。わかりやすいように写真にまとめました。他にもミズナラやブナ、ヤナギなどにも集まるそうです。サクラやスギといった木には集まらないので、目安にして頂ければと思います。
・枯れ葉(落ち葉)の中
・木のうろや幹の隙間
・樹皮の裏
・樹木説明用のプレートの裏
・街灯の周り
シ:最近主流になりつつあるLED街灯には集まらないので注意しましょう。逆に昔ながらの水銀灯や蛍光灯タイプのものはよく集まってきます。普段虫好みの樹液を出さない木でも街灯の周りに生えていれば、クワガタやカブトムシが隠れている事がありますよ。
ふかふかの土を好みます。都内の公園で良くみかける、整備して踏み均された地面には潜れないのであまり見つかりません。土が柔らかく、落ち葉が豊富に落ちている地面がベスト。どんぐりが落ちていたり、クワガタやカブトムシの死骸を見かけたら、その近くにいる可能性があります。
実は公園の敷地外もねらい目。例えば公園から少し離れた駐車場に生えている木などが該当します。実際に公園の外の街路樹からクワガタが捕れました。
注意点としては、穴場ですが民家に近いことが多いです。大きな声を出さない、私有地には立ち入らないなど配慮しましょう。公道の場合もありますので、車にも気を付けてくださいね。公園の他には神社でも見かけますよ。
クワガタを見つけやすい時間
トラップは必要?
ちなみに博士はトラップなしでバシバシとってましたよ~!
虫探しは推理力も磨かれる!
「クワガタと一緒の木にいる虫を見かけたら、近くにいるかもしれない」
「死骸を見かけたらこの付近に生息している可能性がある」
など今までの経験と知識をフル活用して、虫捕りをしていました。虫捕りって楽しいだけでなく推理力も磨かれますね!実は知育的要素があるのでは…?!と感じました。
採集の注意点は?捕って終わりにしてはいけない!
・樹液に集まってくるスズメバチに注意
・必要以上に土を掘り返したり、樹の皮をめくったりしない
・仕掛けたトラップは持ち帰る
・沢山捕れたら最低限だけ連れ帰り、残りは逃がす
シーバスマンさんは「虫捕りの時には、是非マナーにも気を付けてほしい」と言います。一番の懸念事項は公園や森の土を掘り返したままにすることだそうです。実際に我々の採取中にも、根元を深く掘り返された木を沢山見かけました。
クワガタやカブトムシは地面に隠れる性質を持ちますが、実は地中深くに潜ることはほとんどありません。探す場合も地面の落ち葉を少し動かす程度で十分見つかります。来年も昆虫採集を楽しむためには「掘ったら戻すでワンセット」の習慣づけが大切ですね。
また、虫が沢山捕れてうれしいのはやまやまですが、乱獲は禁物。厳選したワンペアだけ連れ帰って、後は採集地へ返すようにしましょう。1匹捕るという事は、自然から1匹減らしてしまうという事です。
乱獲したり、採取地から極端に離れた場所で虫を放ったりすると生態系がくるってしまいます。その場限りの楽しみではなく、将来的に虫を残すことを考えるのも大切です。
時期と方法が適切なら、東京でもクワガタもカブトムシも捕れる!
万が一見つからない場合でも「自然は思い通りにならない」という勉強になり、忍耐力が鍛えられられるでしょう。虫捕りは単なる楽しみだけでなく、推理力や忍耐力も鍛えられる遊びだと言えます。
また、来年も虫捕りを楽しむためにはマナーを守ることが大事だと感じました。採集の際はマナーとルールを守って、未来へ自然を残していきましょうね。
今回行った公園のアクセス情報
【所在地】 | 目黒区下目黒五丁目/品川区小山台二丁目 |
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【アクセス】 | 東急目黒線・都営三田線・東京メトロ南北線「武蔵小山」徒歩10分 |
【駐車場】 | なし |
【所在地】 | 世田谷区砧公園・大蔵一丁目 |
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【アクセス】 | 東急田園都市線「用賀」から徒歩20分 |
【駐車場】 | 1時間まで300円以後20分毎に100円入庫後12時間最大料金 1200円 |