夕方になると赤ちゃんが理由もなく泣きはじめることを「黄昏泣き」と言います。生後3カ月頃からはじまることが多く、長くても生後7カ月頃までには終わります。毎日黄昏泣きでヘトヘトになっているパパママに、黄昏泣きの原因や泣き止む方法をご紹介していきます。
黄昏泣き(コリック)とは?
顔が真っ赤になるほど泣いたり、ぐずるように泣いたりと、赤ちゃんによって泣き方はさまざま。夕食の準備で忙しい時間帯に毎日泣かれると、ママも大変な思いをします。
夜泣きと黄昏泣きの違いは、赤ちゃんが泣く時間帯の違いです。夜泣きは夜赤ちゃんが突然泣きはじめることで、2歳頃まで続く子もいるようです。
黄昏泣きの原因
・おむつが濡れていないか
・空腹でミルクを欲しがっていないか
・ゲップがでたか
・便秘気味でお腹にガスがたまっていないか
・背中がかゆいなど不快なところがないか
・暑すぎる、寒すぎることはないか
・眠くなっていないか
これらのどれも当てはまらないときも、あわてないようにしましょう。黄昏泣きは赤ちゃんの成長過程のひとつで、自律神経の切り替えがうまくできていないことが考えられます。
また、体力がまだ十分ついていないので、昼間の疲れが夕方にでているのかもしれません。緊張した、びっくりしたなどの精神的ストレスが関係していることも。医学的に明確になっていませんが、さまざまな理由があるようです。
黄昏泣きいつまで続く?
毎日だと大変に感じますが、いつか必ず終わります。原因がわからないだけに対処が難しい黄昏泣き、赤ちゃんの成長過程ととらえて気持ちを切り替えてみてください。
泣かない赤ちゃんもいる?
泣いているのを放置してはだめ?
夕飯の準備をする時間帯にいつも泣かれると、パパママにとっても家事ができず、つらい時期だと言えます。できれば日中に夕方の家事を前倒しするなどすると、心に余裕を持って接してあげられるようになるでしょう。
どうしても手が離せないときは、スリングや抱っこひもで抱っこしてみて。家事はしにくいかもしれませんが、抱っこしながらある程度のことはできます。筆者の子どもたちも夕方になるとぐずっていたので、よく抱っこやおんぶをしながら家事をしていました。
いつもと泣き声が違うときは体調が悪い可能性もあります。不安なときは小児科に相談してみても良いかもしれません。
黄昏泣きを止める方法はある?
他のパパママたちが試してみていちばん効果があったのが外を散歩すること。近所を散歩して外の空気に触れるだけで、赤ちゃんの気分転換になるのでおすすめです。冬場など暗くなるのが早い時期は、ママだけでなくパパも一緒に散歩してもらったほうが安心です。
お風呂に入れてあげるのも効果があるようです。温かいお湯につかってリラックスすると、泣き止んでくれることも多いとのこと。
子ども向けの音楽や、ママの歌声を聞かせてあげるのも効果的です。その他に、おくるみでくるんであげると子宮の中にいるような安心感が持てて泣き止むことも。
黄昏泣き対策は、その子にあった方法をいろいろ試してみましょう。
泣きっぱなしの赤ちゃんに疲れたら
普段の生活で、お部屋でできるストレス解消法として、まずは無理せず家事を手抜きすることが挙げられます。たとえば食事も全て作るのではなく、市販のお惣菜などを取りいれてみる、夕食の後かたづけを分担するなどです。この時期だけ……と割り切って自分をいたわってください。
また、赤ちゃんがお昼寝しているときに、自分の好きなことをしてストレスを発散するのがおすすめ。撮りためたドラマを観たり、マッサージをしたり。寝るのが好きなら一緒にお昼寝をしても良いでしょう。
周囲の人や家族のサポートは必要です。自分一人で抱えこまず、話を聞いてもらうだけでも気持ちがラクになることも。気負わず周りに頼りましょう。
日々成長する赤ちゃんの通過点
黄昏泣きで毎日大変でも、気がつくと泣かなくなっているもの。泣くことは成長の通過点と思って、おおらかな気持ちで接してあげるといいのではないでしょうか。