「モンテッソーリ教育」は世界各国で評価され、保育園や幼稚園などでもそのメソッドを取り入れている園が増えてきています。今回はモンテッソーリ教育での子育てや評価される理由、自宅で取り入れることができるモンテッソーリ教育の方法をご紹介します。
「モンテッソーリ教育による子育て」とは
子どもが自ら気づきを得るようなサポートや環境整備を行うことが大人の役目とされています。
モンテッソーリ教育の幼児期(3歳~6歳)における理念「ひとりでできるようにてつだってください」、学童期の理念「ひとりで考えられるように手伝ってください」はモンテッソーリ教育をよくあらわしている言葉ではないでしょうか。
もどかしさや心配な気持ちから、子どもの行動に口出ししたくなったり、怒ってしまったりしそうになるかもしれませんが、その気持ちを抑え、サポート役に徹することが親の役目です。
モンテッソーリ教育が現代においても評価される理由
またモンテッソーリ教育は「社会に貢献する人物となること」も目標としています。
20世紀はじめにマリア・モンテッソーリによって生まれたこの教育法が実践されるようになってからこれまで、多くの人々がモンテッソーリ教育を受けてきました。
その中には、アンネ・フランク、ピーター・ドラッカー、AmazonやGoogleの創立者など、各界で活躍した数多くの著名人がいます。世界各国でモンテッソーリ教育が評価・注目されている一つの要因といえるでしょう。
モンテッソーリ教育を取り入れる前に
モンテッソーリ教育における子どもの敏感期とはどのようなものかを「知り」、子どもをしっかりと「観察・見守り」、子どもへの「適切な声掛け・働きかけ(助ける)」が必要です。
日々の子育てでは、つい「●●して!」と親が主体的になっての発信になりがちという方もいらっしゃるかもしれません。また、親が先回りして子どもの能動的な行動を阻止してしまっていることもあるかもしれません。
これらは我が子を思うがゆえの行動ですが、モンテッソーリ教育の観点からみると、子どもの成長や可能性を狭めてしまっている可能性があるともいえます。
育児に「モンテッソーリ教育」をとりいれよう!
一例として子どもの食べ物の好き嫌いの対応をご紹介します。
無理やり食べさせようとしたり、食べられないことを怒ってしまったりしがちですが、「どうしたら子どもが自主的に食べられるか」を考えます。一緒に料理をしたり、買い物にいったり、野菜を育てたり……無理強いさせるのではなく、子どもがチャレンジしたくなるような環境・機会を与えることがモンテッソーリ教育なのです。