いまや世界中で行われているハロウィン。日本のハロウィンは「楽しいパーティー!」というイメージが強いですよね。でも世界のハロウィンの形はさまざま。ハロウィンの故郷アイルランドやキリスト教徒の多いイタリアなど、各国のハロウィン事情をまとめました!
オリジナルのハロウィンは「ケルト民族の伝統行事」
ケルト人の暦では10月31日が一年の最終日。その夜には人間を襲う悪霊や魔女がやってくるといわれており、魔よけのために焚き火をしたり、人間とばれないよう悪魔の仮面をかぶったりしたそうです。
現在では、トリック・オア・トリート(子どもたちが「お菓子をくれないといたずらするよ!」とかけ声をあげながら近所を回ってお菓子をもらうイベント)やカボチャ細工、それに仮装パーティーのほうが有名になっていますが、もとは厳粛な宗教行事だったんですね。
【アメリカ】のハロウィンはとにかくお祭り騒ぎ!
また、もともとのハロウィンは厳粛な行事でその夜は静かに過ごすのがルール。でもアメリカ版ハロウィンは夜通しでホームパーティーなどを行い、にぎやかに過ごします。
ちなみに、カボチャでつくる人形細工(ジャック・オー・ランタン)は、伝統的なケルトのハロウィンではカブを使っていたそうです。移住したアイルランド人たちが、アメリカの畑に大きなカボチャがたくさんあるのを見つけて、カブの代わりに使うようになっていったそうですよ!
【カナダ】のハロウィンはカボチャが主役!?
会場となる農場のまわりには、ちょっとしたパーティーセットがならび、ヤギや羊、豚など農場で飼っている動物たちも参加して、飲んだり食べたりしながらワイワイおしゃべりを楽しみます。
パーティーを終えると、持ち帰った大きなカボチャを使って子どもたちが「ジャック・オー・ランタン」を作ります。カボチャの収穫祭がハロウィンの前夜祭のようなイベントになっているんですね!
国をあげてお祝いする【アイルランド】のハロウィン
10月最後の月曜日を国の祝日と定め、またその日を起点とする1週間は学校などもすべて休校となります。
家庭では、 Barnbrack(バーンブレック)というケーキを焼いて、そのなかに指輪やそら豆を入れて将来を占う習慣があります。派手なパーティーはしない代わりに、家族で静かに楽しむのがアイルランドのハロウィンなんですね!
【イタリア】のハロウィンは厳粛な宗教行事
イタリアでは、ハロウィン、聖人の日に続く11月2日は「キリスト教の殉教者の魂を弔う日(死者の日)」とされています。各家庭では先祖の墓参りをし、お菓子をつくってお供えをします。まるで日本のお盆のようですね。
このように、イタリアのハロウィンは、それだけが独立したイベントではなく、続く聖人の日、死者の日とあわせた3日間全体で重要な宗教的行事が行われます。
世界の文化の違いがあらわれるハロウィン
子どもが飾り付けやカボチャ細工を作るときに、パパママがハロウィンの豆知識をこっそり教えてあげましょうね!