欧州諸国を中心に権威あるケンブリッジ英検。大学入試の英語4技能測定導入に伴い、最近は日本でも注目を集めています。ツールとしての英語力を公正に測定できるという、国際通用性の高い試験です。ケンブリッジ英検の権威や影響力、難易度、受験方法などをご紹介します。
ケンブリッジ英検とは
実施しているのは、イギリスのケンブリッジ大学英語検定機構(名門ケンブリッジ大学の一部門)。「読む」「書く」「聞く」「話す」の英語4技能を測定する試験で、レベルは5段階です。世界的に知名度が高いことから、海外への進学や就業の選択肢を広げてくれる試験として位置づけられています。
権威と影響力
ケンブリッジ英検の受検者は世界130カ国以上、年間で250万人ほど。世界 20,000以上の教育機関・企業・政府機関が、同試験を「英語力を証明する試験」として認定してきました。具体的な企業には、ソニー、バイエル、アメリカン・エキスプレスなどのグローバルカンパニーが名を連ねています。
日本の大学入試での活用も拡大中
※2019年11月1日、文部科学省による大学入学共通テストへの英語民間試験活用延期が発表されましたが、大学によっては入試にケンブリッジ英検を採用している大学や学部もあります。詳細は各大学にご確認ください。(2019年11月6日追記)
受検レベルと難易度について
A2 Key: 基礎レベル |
TOEIC約400点レベル | 基礎的なフレーズや言い回しを理解し、簡単に自己紹介ができます。基礎的なフレーズであれば会話も可能です。 |
---|---|---|
B1 Preliminary: 中級レベル |
TOEIC約401-525点レベル | 簡単なテキストや記事を読むことができ、日常生活について手紙やメールを書けます。会話のなかで自分の意見や感情を表現できるレベルです。 |
B2 First: 中上級レベル |
TOEIC約526-750点レベル | 対面でしっかりと意見を述べたり、さまざまな文書を書いたりできます。最も受検者が多いとされているのが「B2 First」です。 |
C1 Advanced: 上級レベル |
TOEIC約751-900点レベル | 大学の講義、職場の会議やセミナーに参加でき、自分のことについて流暢に話すことも苦になりません。大学進学や就業の準備に最適な資格となります。 |
C2 Proficiency: 最上級レベル |
TOEIC約901-990点レベル | 国際会議などの場で効果的な交渉が可能になり、難易度・専門性の高い話題について意見することもできます。ネイティブレベルの最高峰の資格です。 |
受検方法
試験対策と心構え
問題集に挑戦してみる
単なる試験ではなく、生涯学習につながる検定
一方「生涯学習という目線から英語技能を高めていく」というのもひとつの考え方です。将来役立つツールとして英語力習得を目指し、そのプロセスのなかで合格を得たと捉えられます。お子さまの性格や素質に合わせた目線から、最適な学習過程の道筋を描いていきましょう。