英語名では「卵の植物」を意味する茄子(ナス)をはじめ、野菜の英語名には面白いものがたくさん。好きな野菜の英語名がきっかけで英語に興味をもったり、英語のおかげで苦手な野菜が克服できたりと、相乗効果が狙えるかもしれません。知って楽しい野菜の英語名を10個ご紹介します。
野菜なのに卵にそっくりのナス【eggplant】
世界中で栽培されているナスはとても種類が多く、日本だけでも100種類をゆうに超えると言われています。大きいもの、小さいもの、丸いもの、細長いものなど形はさまざま。また色も紫、薄紫の縞々、緑、白などとカラフルです。
そのなかには、卵にそっくりな丸くて白いナスもあります。特にアメリカでは白いナスが身近にあるため、英語名にも卵が使われているのです。
楽器みたいな形をしたピーマン【bell pepper】
ピーマンは残念ながら子どもたちにはちょっと不人気な野菜。パパママからすれば、栄養満点なのでもっと食べてもらいたいものです。「ピーマンってベルの形をしていて可愛いね」と親しんで、ピーマン好きになってもらいましょう。
じつは英語だった!オクラ【okra】
さらにオクラの別名は「lady’s finger(レディースフィンガー)」。緑色でゴツゴツとしたオクラは、あまり女性の指のようには見えませんね。
パンプキンじゃない?カボチャ【squash】
すると、「"パンプキンパイ"は英語ではないの?」という疑問が出てきます。じつは「pumpkin」はカボチャのなかでも、皮がオレンジ色でハロウィンに飾るようなものだけを指した英単語です。日本のもののように皮が緑色のものは、カボチャの総称「squash」と呼ばれます。
ラディッシュの一種・大根【japanese radish】
日本におけるラディッシュは二十日大根を指しますが、英語では「radish」単体の場合、二十日大根だけではなく大根を指すことも。ところによっては「daikon」で通じる場合もあります。
大きなカブは英語で何という?【turnip】
トルストイ編の名作『おおきなかぶ』のタイトルは、英語で「The Gigantic Turnip(ザ ギガンティック ターニップ)」。同じ言葉が何回も出てくるこのお話は、英語で読み聞かせするのにぴったりです。
菜っ葉なの?キャベツなの?白菜【Nappa cabbage】
「cabbage」はキャベツを意味するので、「chinese cabbage」は直訳で「中国キャベツ」。「nappa」は何と日本語の「菜っ葉」が語源なんです。「nappa cabbage」の直訳は「菜っ葉キャベツ」で、日本人としてはちょっと違和感を覚える表現かもしれません。
太郎さんが作った?里芋【Taro】
そのため海外ではタロイモ類全般に「taro」を使うため、厳密には里芋ではない場合もありますが、代用するぶんには問題ないでしょう。また似たようなイモ類で「yam(ヤム)」と呼ばれているものがありますが、こちらは山芋の仲間です。
ステーキと何の関係が?シソ【beefsteak plant】
これはステーキの肉のような赤い葉を持つマルバビユという植物と、赤紫蘇を混同してしまった可能性があります。シソは「Japanese basil(ジャパニーズバジル)」「Shiso leaf(シソリーフ)」と説明するのが一般的です。
薬味つながりでミョウガは英語で「Japanese ginger(ジャパニーズジンジャー)」と呼ばれています。
まとめてご紹介!瓜の仲間たち
ニガウリ、別名ゴーヤは英語でも苦味が強調された「bitter melon(ビターメロン)」と呼ばれています。ウリの仲間たちは「melon」のついた英語名が多いことに気がつくでしょう。
食卓で楽しく英語を学ぼう!
mushroom」など、私たちが呼んでいる日本語名で通じる野菜はたくさんあります。またタマネギ「onion」、ニンニク「garlic」、とうもろこし「corn」、人参「carrot」のように、カタカナ化されて日本に馴染んでいるものも少なくありません。
料理に入っている野菜の英語名を言い当てながら、お子さまと一緒に楽しく食卓を囲んでみてはいかがでしょうか?