2019年07月04日 公開

文系ママでも読めた!プログラミング教育がわかるオススメ本4冊

2020年からはじまる小学校でのプログラミング教育必修化に向け、イベントやワークショップなど、プログラミングに関する学びの機会であふれています。でも、イマイチその本質が理解できず、何もはじめられていなかったわが家。まずはプログラミング入門書で学んでみました!

2020年からはじまる小学校でのプログラミング教育必修化に向け、イベントやワークショップなど、プログラミングに関する学びの機会であふれています。でも、イマイチその本質が理解できず、何もはじめられていなかったわが家。まずはプログラミング入門書で学んでみました!

文系ママ目線で読みやすく使いやすい本を選びました!

各書店でもプログラミング教育に関するコーナーは、大盛り上がり。子ども関連のものだけでも、スクール紹介から簡単なプログラミング言語の解説本、AI時代の生き方まで多岐にわたっています。が、文系&メカに疎い筆者には、正直とっつきにくい世界でした。

そんななか、「プログラミングってそもそもなに?」「小学校の授業がどうなるの?」「家庭でできることは何?」という素朴な疑問に関してわかりやすく答えをくれた4冊の書籍をご紹介したいと思います。

浅く広く、ひとまず全体像をサクっと知るにはこの1冊

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タイトル:プログラミング教育ってなに?親が知りたい45のギモン
著者:石戸奈々子
出版社:ジャムハウス

あまり時間もないけれど、ざっとプログラミング教育の背景や概要をつかんでおきたい!というパパママにおすすめなのが、こちらの本です。

一問一答形式で、「親が知りたい45のギモン」という副題の通り、プログラミングって何?という問いから、今後の社会とのつながりまで、基本的な疑問にさらりとわかりやすく答えてくれます。

気になる項目を拾って読むのもいいですし、45の項目を知るだけでも、何が行われようとしているのかを把握するのに役立つ1冊です。

筆者が特に「なるほど!」と思ったのは、小学校で「プログラミング」という教科ができるわけではないという観点です(例えば、理科の実験や算数の図形、音楽の楽器演奏など、通常の教科のなかに盛り込まれるそうです)。

教科書もなく、成績もつかない!また授業数や具体的な教科などの組み立ては、すべて各学校に委ねられているとのことでした。それだけでもわかると、じゃあ「具体的に、子どもが通う学校ではどうなるの?」と、次のステップに進めますよね。

もう1歩踏み込んで、具体的な事例やアイデアを知るにはこの1冊

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タイトル:図解 プログラミング教育がよくわかる本
監修:石戸奈々子
出版社:講談社

1冊目と同じ著者が監修した本になりますが、こちらはより具体的で、イラストや図解もあり、理解しやすい内容になっています。

プログラミングとは何か?という基本のキから、家庭での取り入れ方、小学校での実践例、プログラミング教育の効果まで、幅広くさまざまな観点から中立的に書かれている点が魅力です。

大人向けの本ですが、親しみやすいイラストや写真のおかげか、わが家の息子たちも、興味津々でのぞいてきました。対象年齢が5歳からのプログラミングソフト「Scratch」の図解や、プログラミング教室のレッスン風景に、「これ何~?」「やってみた~い」と前のめり!プログラミングと聞くと構えてしまうのは親だけなのかも……と感じた次第です。

こちらの本には、家庭での取り入れ方にも複数の方法や段階が示してあります。また、「学びのサイクルを意識する」「親も子どもと同じソフトで遊んでみる」「テーマを示して想像を加速する」など、親子で一緒に楽しむための、声掛けや質問のコツがとても参考になりました。

親子で読みたい!楽しいプログラミング体験の「絵本」

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タイトル:ルビィのぼうけん こんにちは!プログラミング
著者:リンダ・リウカス(著)、鳥井雪(訳)
出版社:翔泳社

こちらはフィンランドのプログラマー、リンダ・リウカスさんによる、子ども向けプログラミングの入門用絵本です。

本の前半は、好奇心旺盛なルビィという女の子の冒険物語を通して、プログラミングの基本的な考え方を体感します。そして後半には、そのエッセンスを取り出した練習問題が(といっても、パズルみたいな感じで、難しく構える必要はありません!)。親子でプログラミングの概念について、楽しく学ぶことができます。

例えば、「着替えなさい!」とパパに言われた主人公が、パジャマの上に洋服を着て、「パジャマを脱げって言われてないもん」と言うシーンがあります。また、「おもちゃを片付けなさい」と言われても、色鉛筆と紙だけは「おもちゃじゃないからね~」と置きっぱなしにする場面も。これらは、コンピューターの命令をうまく表現していますよね。わが家の6歳・4歳児も面白がって、絵本に興味津々でした。

絵本のストーリーのなかで、計画を立てること、問題を小さく分けて考えること、パターンを見つけること、困ったときは助けを求めることなど、日頃の生活の中での声掛けにも参考にできそうな点が、多々ありました。親子で繰り返し楽しみたい良書だと思います。

プログラミングで身につく力:「7つの才能」とは?

子どもの才能を引き出す最高の学びプログラミング教育 | 石嶋 洋平, 安藤 昇 |本 | 通販 | Amazon (137144)

タイトル:子どもの才能を引き出す最高の学びプログラミング教育
著者:石嶋 洋平(著)、安藤 昇(監修)
出版社:あさ出版

プログラミング教育の全体像が把握できたら、目指す方向性も定めたいもの。最後にご紹介するのは、「プログラミングを学ぶとどんな変化があるのか?」、具体的にわかる1冊です。

著者・石嶋洋平さんは、小学生向けのプログラミング教室を主宰。そのため、ご自身のスクールを紹介する内容が多めではありますが、生徒さんの変化や成長などエピソードがたくさん盛り込まれているのが魅力です。

なかでも第二章では、昨今よく耳にする「プログラミング的思考」について、以下の「7つの才能」として具体的に説明されています。

(1)目標設計/設定力(目的意識):目的から逆算して考える力が付く

(2)論理的思考力:「道筋を立てて考える力」のこと

(3)数学的思考力:「数字、式、図」に置き換えて物事を理解すること

(4)問題解決力(問題発見力):「問題を洗い出す力」と「リカバリーする力」が身に付く

(5)クリエイティブ力:頭の中の「アイデア」を具現化できるようになる

(6)実行力(主体的行動力):「好きなこと」だから、自分から積極的に行動するようになる

(7)文章読解力:国語力を磨けば、人工知能にも負けることはない

プログラミングを体験する・学ぶことは、プログラミング言語を書くことが目的ではなく、未来を生き抜く大切なスキルが含まれることが、非常によく理解できた1冊でした。

初心者パパママも、入門書でプログラミングの概要を知ろう!

これからはプログラミング!と言われても、どこか別世界だった筆者ですが、入門書で概要をつかんだことで、どこか身近になり、ぐっと興味が出てきました!

デジタルネイティブの子どもたちは、いろいろな自動化サービスが当たり前。その仕組みを知り、自ら使えるようになることは、次世代にとって必要な、生きる知識となるようです。そんなわが子と一緒に、親世代の私たちもプログラミング&プログラミング思考を生活に取り入れるチャンスかもしれません!

以上、初心者向けのおすすめ本のご紹介でした。

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター

福岡すみれ
福岡すみれ

東京都在住、3人のやんちゃな男の子のママです。外遊びが大好きな息子たちと日々いろいろな公園を巡りつつ、3度の食事(とおやつとお酒)を何よりも楽しみに過ごしています。