「シンプルなのに二度見してしまうビジュアル」と「壮大な出落ち感」など、発売当初にツイッターで大きな話題になった絵本『もう ぬげない』をご存知ですか?作者のヨシタケシンスケさんが描く大人が読んでもおもしろい、ちょっとシニカルな絵本たちをご紹介します。
いつか必ず死ぬ私たちが生きているうちに考えたいこと
著者 :ヨシタケシンスケ
出版社 :ブロンズ新社
『このあと どうしちゃおう』は2016年4月下旬発売の発想絵本第三段です。
亡くなったおじいちゃんが遺したノートを見つけた男の子を通して、「死」についてユーモアを交えながらフラットに考えさせてくれます。日本版『葉っぱのフレディ』のような、大人にも読みごたえがある哲学的絵本です。
「自分について」見つめ直すきっかけになる絵本
著者 :ヨシタケシンスケ
出版社 :ブロンズ新社
『ぼくのニセモノをつくるには』はお手伝いロボットを買ったけんたくんのお話です。
「キミにはぼくの代わりをやってもらうから」と意気込むけんたくんにロボットは「じゃあ、あなたのことを教えてください」と返します。ここからけんたくんの「自分探し」がはじまります。
知ってるようで意外と知らない自分について見つめ直すきっかけになります。
「本当に?」自然と「考える」ことができる発想絵本
著者 :ヨシタケシンスケ
出版社 :ブロンズ新社
ヨシタケさんのはじめての絵本。テレビなど数多くのメディアで取り上げられ、話題に。「りんごに見えるけれど本当は~かもしれない」という発想で自由に考えを広げていける絵本です。
大人になると「本当にりんごかどうか、食べてみればわかるじゃん」と思いがちになりますが、頭の柔らかい発想も大事なことを思い出させてくれます。
現象学など哲学にも通じるステキな絵本です。
パパママに知って欲しい「子どもの無力さ故の空想」
著者 :ヨシタケシンスケ
出版社 :ブロンズ新社
『もう ぬげない』は「服が脱げない! 絶望した!」で終わらずに、「ぼくはこのまま生きていく!」と物事の見方を変えることを子どもに教えてくれる絵本です。
そして子どもには絶望的な出来事も親の手でするっと解決してしまうという「現実」も描写しています。
大人には「子どもは無力で、親も自分では選べない」ことを教えてくれます。パパママにオススメです。
子どもの「なんで?」攻撃が楽しくなる絵本
著者 :ヨシタケシンスケ
出版社 :PHP研究所
『ふまんがあります』はパパに不満がある女の子と理由があるパパのお話です。
「どうしてグリンピースを食べなきゃいけないの? パパも梅干し食べれないじゃない!」という親にとって絶体絶命のピンチでもユーモアたっぷりに楽しく切り抜けるヒントを教えてくれます。
こんな夢のある言い回しをしてみたいですね。子どもの「なんで?」攻撃に困っているパパママにもおすすめです。
ユーモアと自由な発想で現実の見方をちょっと変える
なので「現実は変わらないけれど、自分の視点は変えられる」というメッセージを自分の絵本で伝えたかったのかもしれませんね。
子どもはもちろん、パパママなど大人にも読んで欲しい絵本たちですよ。プレゼントにも最適です。