厳しい冬が到来すると、どんよりとした雲に覆われ、めっきり日も短くなるヨーロッパ。オランダでは暗く寒い冬を元気に乗り切るための、家庭や幼稚園での取り組みがあります。サプリメント摂取から、外遊び、楽しく美味しいイベントなど、子どもと過ごすオランダの冬の知恵をご紹介します。
日照時間不足は体にも大きな影響が……!?
日本でも北陸地方などが冬場の日照時間が少ない地域として知られていますよね。
日光を浴びる時間が減ると、体内ではビタミンDが欠乏し、免疫力の低下や冬季うつ病を引き起こす要因の一つと考えられているそうです。そのため、オランダでは夏以外の季節にはビタミンDのサプリメントを摂取するように、健診時などに指導されます。
また、朝、太陽光を浴びることで分泌されるセロトニンが、冬には不足しがちなことから、光線療法のライトも、一般家庭で用いられています。
真っ暗な中で登園……学校や幼稚園での様子
ビタミン不足を補うために、学校内でフルーツが配布されたり、オランダの冬の名物のひとつであるチョコレートミルクの甘いドリンクを飲んだり、子どもたちもほっとした雰囲気を味わえる時間が用意されています。
また、日光を浴びることは健康のために必要なので、どんなに寒い日でも雨が降らなければ、必ず外遊びの時間が設けられています。
家族のだんらんとキャンドルの明かりで暖かく
また、オランダは夕食の平均時間が18時頃と早く、夕食後に家族でボードゲームやカードゲームを楽しんだり、ときにはイルミネーションを見るためにお散歩をしたり……。家族でだんらんの時間を大切に過ごします。
暗さ・寒さを乗り切るイベントが盛りだくさん
各家庭でも、友人知人を招いてのディナーパーティーが催され、金曜日や土曜日の夜は、にぎやかな声が家々から聞こえてきます。ママたちも、できるだけ人と会おう!と、ランチやお茶はもちろんですが、子どもたちを連れて室内遊び場でのプレイデートも頻繁に行われています。