スマホやタブレット。子どもが楽しめるコンテンツがたくさんあり、移動中のぐずり対策にも助かります。でも遊ばせすぎは気になるところ。他のパパママはどのくらい使っているのでしょうか。幼児期における通信機器の利用状況に関するアンケート調査を学研ホールディングスが実施しました。その気になる調査結果をご紹介します。
通信機器を「使っている」幼児の割合は35.8%
スマホやタブレットの普及とともに、通信機器を子育てに活用したり、また幼児期の子どもの知育玩具として取り入れたりする家庭が増えているといわれています。
果たしてどれくらいの子どもが、どの程度使っているのでしょうか。
果たしてどれくらいの子どもが、どの程度使っているのでしょうか。
学研教育総合研究所による、全国の幼稚園・保育園に通っている3~5歳の各年齢・男女100人ずつとその保護者(計1,200組)を対象にした通信機器に関するアンケート調査が、2017年8月に行われました。
公表されたその調査結果によると、家庭内で通信機器を「使っている」幼児は35.8%という数字だったそうです。
via www.gakken.co.jp
また、「自由に使える通信機器」については「自由に使えるものはない」という回答が全体の平均で64.2%と最も多く、「使用している通信機器(複数回答)」は種類にかかわらず、子ども専用のものよりも家族と共有のものの割合が高くなっています(図「自由に使える通信機器」参照)。
この結果からは、保護者の使用している通信機器を状況に応じて子どもに使わせている家庭が多い、といったことがうかがえます。
この結果からは、保護者の使用している通信機器を状況に応じて子どもに使わせている家庭が多い、といったことがうかがえます。
子どもたちが夢中になるのはやはり「動画の閲覧」
同アンケート調査で、通信機器を「使っている」と答えた人を対象にその「利用目的(複数回答)」を尋ねた項目では、「動画の閲覧」が60.5%と半数を超える最多の割合になっています(図「通信機器の利用目的」参照)。
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32.8%で2位につけた「ゲームをする」割合が、3歳から5歳へと年齢が上がるにつれて16.7ポイント増と大きくなる点にも注目です。この数字からは、通信機器を“見るもの”としてだけでなく“操作して楽しむもの”と捉えるようになり、興味も増していく、といったようなことも見て取れるでしょう。
「使っている」子の利用時間は1日平均1時間以上
最後にご紹介する同アンケート調査の結果は、「通信機器の利用時間」についてです(図「通信機器の利用時間/日」参照)。
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幼児全体の通信機器の利用時間は平均22分となっていますが、通信機器を「使っている」と回答した子どもに絞った場合の平均は1時間11分という結果になったそうです。
この時間を長いと感じますか?短いと感じますか?
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不安に思ったときはまず家庭内で話し合いましょう
外出時の移動中や待ち時間、家事で手が離せないときなどに、子どもに動画を見せたり知育アプリで遊ばせたりして、スマホやタブレットなどの通信機器が育児の手助けとなっているご家庭は多いのではないでしょうか。
また、タブレットやPCを使ったICT教育を見据え、幼児期から意識的に触れさせているというご家庭もあるかもしれません。
しかし一方で、幼児・子どもが通信・デジタル機器を使用することで受ける影響について取りざたされることも多く、不安に思うパパママの声も聞こえてきます。
また、タブレットやPCを使ったICT教育を見据え、幼児期から意識的に触れさせているというご家庭もあるかもしれません。
しかし一方で、幼児・子どもが通信・デジタル機器を使用することで受ける影響について取りざたされることも多く、不安に思うパパママの声も聞こえてきます。
加速するデジタル社会の中で、子育ても教育も過渡期にあるといえる時代です。
さまざまな機関から発表される研究結果や今回ご紹介したような調査結果、またメディアから発信される情報などを参考にしながら、上手に関わる方法をご家庭内で話しあわれてはいかがでしょうか。
幼児白書Web版 学研教育総合研究所|学研
学研版『幼児白書Web版』「幼児の日常生活・学習に関する調査」