都心にある農園スクール「元麻布農園」の新企画、自然体験プログラムをご存知ですか?農業や酪農など生産者の元を訪れ、実際に見て触れて、話を聞き、味わうという貴重な体験が目白押し!いったいどのようなプログラムなのか、千葉にある牧場での体験をベースにレポートします!
「元麻布農園」が提案する自然体験プログラムとは
そんな元麻布農園が、2017年4月よりスタートさせた新たな試み。それが、自然体験プログラムです。都心を離れて自然豊かな場所へ親子で出かけて、リアルな体験として農業や酪農、アウトドアを満喫しようという内容です。
農園スクールの生徒さんだけでなく、ビギナーの参加ももちろんOK。週末に開催されることが多いので、家族でドライブがてら気軽に参加できるのも魅力です。
酪農体験で学ぶ、牧場での仕事のこと
房総半島の山間にある高秀牧場を訪れ、乳絞りやブラッシング、バター作りなどを体験してきました!広大な敷地は、なんと東京ドーム4.5個分。この敷地内に、乳牛が150頭飼育されています。
敷地の中には、牛の餌になるトウモロコシの畑や、たい肥を作る場所などもあります。牧場の中で牛を育てるための餌を作り、牛のフンを利用して餌を育てるための肥料を作る。完全な循環農法を採用している高秀牧場。こうした話は、大人でも勉強になります。
五感をフルに使って体験!
他に参加していた子どもたちも、牛を触って「温かいね」、乳を搾って「出た!」といちいち反応がよくて、見ているこっちも興奮してきました。
食べ物に感謝する気持ちが芽生えた娘
筆者の娘はまだ4歳になったばかり。きっとほとんど理解できなかったと思います。それでもひとつだけ心に響いた話があったよう。それは、本当は仔牛が飲むはずだった牛乳を自分が飲んでいるという話。
こちらの牧場では、仔牛は生まれたときからミルクで育てているようです。「仔牛が飲むはずだったママ牛のお乳を搾って、みんなのところに届けているんだよ」という話を聞き、「仔牛さんはもしかしてママのおっぱい飲みたかったのかな?」と私に聞いてきた娘。「そうかもしれないね。おいしい牛乳飲めるのは仔牛さんのおかげかもね」と言ってあげると、自分から進んで仔牛のそばにいき、「ありがとうね」と言っていました。
食べ物を大切にする気持ち、食べ物のありがたみが、リアルな体験を通してわかった瞬間だったのかなと考えると、連れてきて本当によかったと感じました。
ここで見たこと感じたことは何かしら記憶に残り、娘がこれから食について考えるベースとなっていくはず。折を見て、私からもまた教えてあげようと心に誓いました。
お待ちかねのランチタイム!
自然の中でいただく食事はまた格別な味。家族とおいしいね、と言いながら食べるランチは、この日の出来事を楽しい思い出として深く心に刻んでくれるに違いありません。
この日の体験を、自分の中にしっかり落とし込むプレゼンタイム!
娘は、出産を控えている牛が気になったよう。大きなお腹を抱えて横たわっている牛の絵をかいてくれましたよ。今でも、この時の話をよく自分からしてくれます。よほど印象深かったのですね。
本物の体験を通して学べる食育プログラムに参加しよう
食育といっても、いろんな方法があります。この自然体験プログラムは、実際に産地などを訪れて、生産者の話を聞きながら収穫や家畜の飼育を体験できるという点では、食育にうってつけ。
今後も、季節に応じた収穫体験や、泊りがけの自然体験など、いろいろと興味深いプログラムを企画しているようです。食育×思い出づくりに、ぜひ元麻布農園の自然体験プログラムを利用してみてはいかがでしょうか。