子どもの家庭学習の場として、定番になりつつあるリビング学習。両親の目が届きやすい、成績アップなど、さまざまなメリットがあるとされています。子どもの知的好奇心を刺激し、自ら学びに向かう姿勢が作りやすいリビングづくりについて解説します。
学びに重要なことは……子どもの好奇心
そこで、リビングづくりを通して、子どもの好奇心を刺激し、そこから自らの学びにつなげやすくするための準備をしてあげましょう。
子どもの知的好奇心を育む、リビングづくりのコツ
しかし、普段は生活空間として機能が中心に考えられているリビング。そのリビングを子どもの知的好奇心に応える空間にするためには、どうすればよいのでしょう?経験からコツを紹介します。
リビングに知識の深められるものを集めておく
著者:小川 大介
出版社:すばる舎
せっかく芽を出した子どもの「なぜ?」「どうして?」にいつでも対応できるよう、リビングには辞書や地図、図鑑などを用意しておくことが大切です。
近年話題の著書『頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある』の中でも、興味が芽生えたときにすぐ調べられる環境の重要さが説かれています。
子どもの関心を引く工夫を
また、子どもは小さな変化にも敏感。本を並べる順番をときおり変えてみることで、それまで開かなかった図鑑の存在が気になることも。
今はあまり興味は示さないけれど、いつかは手にとって読んでほしい本も、よく読む本の間にさりげなく紛れ込ませておくことで、子どもが自ら関心を持つきっかけになることもあります。
学習しやすい環境を整える
机に向かう際や本を読むときに、落ち着かない環境では、子どもの集中力も持続しにくくなってしまいます。できるだけ、学習に適した環境も兼ねられることも意識して整えてあげましょう。
特に、照明の明るさや室温、椅子やテーブルの高さなどが子どもに合っているか、学習に快適な環境であるかどうかを確認することが大切です。
子どもの知的好奇心を引き出すために
子どもの知的な興味関心をうまく刺激してあげると、自分から学習するきっかけにつながりやすくなりますが、そのためには親の関わり方も重要。子どもが関心を持った瞬間を見逃さず、誘導したり、見つけたことを褒めたりするチャンスを見つけることが大切です。また、定着への工夫も必要です。
わが家でも、図鑑と地球儀はリビングに常備していて、いつでも触れられるようにしています。魚が好きな長男は、知らない名前を聞くと図鑑で調べるクセがつきました。
リビング環境を整えたからといって、すぐに成績が上がるなど即効性があるものではありませんが、まず、子どもの知的好奇心を育むことが、学習面での得意分野にもつながることもあるのではないでしょうか。