ゲーム機の普及に伴い影が薄くなっている感があるトランプですが、実は、子ども、特に幼児期に数の概念を学ぶには最適の知育アイテムなのです。今回は、知育に役立つトランプを使った幼児期から楽しく数に親しめる「数遊び」をご紹介します!
数の大小を理解する「戦争」ゲーム!
持ち札の一番上からカードを1枚取り同時に出して、いちばん数の大きいカードを出した人が、出されたカードをすべてもらえます。
参加者のうちの誰かの持ち札がなくなったらゲームは終了。いちばんトランプの枚数が多い人が「勝者」になります。
このゲームを、小さいお子さまでも遊べるようにアレンジしてみましょう。
ルールは簡単!
(1)1から10のカードを使います。
(2)2人同時にカードを出して、大きい数を出した人がカードをもらえます。
まだ数字の大小の概念が理解できていない場合には、「どっちの数が大きいかな?」など、声をかけてあげるといいですね。
慣れてきたら、スピードアップしてみましょう。
だんだんと、瞬間的に数の大小が理解できるようになりますよ。
数のならびを理解する「5ならべ」
これを小さいお子さまが遊べるように数字の5のカードを中心にした「5ならべ」にアレンジします。
ルールは簡単!
(1)数字の5を中心に、左側に小さな数。右側に大きな数をならべていきます。
小さいお子さまの場合、はじめのうちは瞬間的に数字の大小を判断するのはなかなか難しいことですが、楽しく遊んでいくうちに、自然と理解を示すようになっていきます。
4種類のマークを理解する「神経衰弱」基本形
(1)4種類のマークのカードの1から6まで、合計24枚のカードを使います。
(2)カードを裏返しに広げ、2枚をめくり、同じ数字が出たらもらえます。
このゲームでは、トランプには同じ数字の4種類のマークがあることを理解させることが目的です。
たして10になる「神経衰弱」応用編
1から9のカードを使って、「たし算」の概念を学びます。
(1)カードを裏返しに広げて、2枚めくって、たして10になったらカードをもらえます。
(2)最初は、カードを整列させておくのが、位置関係を覚えやすくするポイントです。
めくったカードは数字をよく見るように促して、「これは2だね」「これは5だね」などと声をかけてあげるといいですよ。
勝敗の確認も、数字の概念を学ぶポイントです!
このとき、お互いに1枚ずつカードを並べていき、最後にどちらが何枚多いか確認しましょう。
カードを1枚ずつ対応させて数の大小を比較することによって、算数の基本的概念を自然に身につけることができます。
これは、小学校に入って算数を学ぶときにとても役立ちますので、ぜひ活用してみてくださいね。