2016年12月14日 公開

子どもを褒めない、叱らない?アドラー式育児の神髄!

「叱らない育児」として知られるアドラー式育児とは、アルフレッド・アドラーという心理学者の理論を育児に応用したものです。叱らずに、そして褒めずに育てるメリットは?またそれではどうやって子どもと付き合っていけばいいのか、アドラー式育児のエッセンスをご紹介します。

「叱らない育児」として知られるアドラー式育児とは、アルフレッド・アドラーという心理学者の理論を育児に応用したものです。叱らずに、そして褒めずに育てるメリットは?またそれではどうやって子どもと付き合っていけばいいのか、アドラー式育児のエッセンスをご紹介します。

「叱らない育児」の代名詞、アドラー式育児とは?

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いろいろな育児のスタイルが提唱される昨今、「叱らない育児」の中でも一際注目を浴びているのがアドラー式育児です。
アドラー式育児とは、アルフレッド・アドラーというオーストリアの心理学者の理論をそのまま育児に応用したものです。その基本的な考え方は、親による「勇気づけ」などの行動を通して、「子ども自身に考えさせ」、「同じ目線で個人として尊重する」ことを重視して、子どもの発達を促すというものです。

自己肯定感の原動力となる、「勇気づけ」

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親子の間になるべく上下関係を作らず、子どもと対等な目線で立つにあたって、褒める・叱るという行為は自然と縦の関係を作り上げてしまいます。
そこで効果的なのがアドラー式育児の神髄となる「勇気づけ」です。何かに失敗したとき、子どもはダメだったことをわかっています。ダメだった結果にフォーカスするよりも、そのプロセスや良かったことを認めることが勇気づけに繋がります。結果は失敗しちゃったけどその過程のこんなところを見ていたよ、こんなところがいいなぁと思ったよ、という声を掛けることで、その行為へまたチャレンジするための活力がわいてくるのです。

勇気づけと何が違う?褒めることの落とし穴

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困難にチャレンジする活力と、なるべく子どもを褒めることは一見良いことのように思えますが、前述したように褒めることとは上下関係の表れでもあり、何より褒められること自体が目的となる恐れがあります。下手をすると人の目が届いている範囲でしか行動を起こさないようになってしまうことも……。
一時的な関係しか生み出さない「褒め」は、子どものためとは言い難いのです。

自分をコントロールできるか?叱らないために

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前述の通り「叱る」ことも「褒める」ことと同様に否定されています。
とは言え、親には「してはいけないこと」を子どもに伝えたい思いがあります。
つい感情的に叱りたくなることもあるかと思いますが、そこにはこうありたいという目的があるはずです。
その目的にはどうするべきか一旦整理してみると、感情を落ち着かせることに繋がります。
「どうしていけないんだろう?」「次はどうすればいいと思う?」と語りかけ、一緒に考えることで、子どもが自ら考えるきっかけづくりにしてみてはいかがでしょうか。

ある意味一番難しい?根気よく見守る勇気

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子どもの生活にいちいち口や手を出すことは、ただ信頼して見守ることよりもはるかに簡単です。
子どもを個人として尊重するという考えのもとでは、口を出すことはその都度彼らの世界に無断で介入していっていることと同じです。
ポイントは見守ることは放任とは違うということです。心配なのであれば子どもに相談していつでもサポートしてあげられることを伝えましょう。
自分が信頼されている、自分が課題をクリアしたいと、肯定感を子どもが持っていれば自ずと自分から動いていくでしょう。

育児を通して、子どもになにを本当に伝えたいのか

子どもの行動に対してこちらが感情的に反応してしまうと、そもそも自分が、そして子どもが何をしたいのかわからなくなってしまいがちです。
子どもも自分とは違う立派な一個人であることを再認識し、自分の気持ちを伝えることを第一に考えましょう。子どもとともに親として、そして人間として成長することができるはずです。

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この記事のライター