お正月が近づいてくると、おもちつきの行事があったり、お正月にお雑煮を食べたりと、おもちを食べる機会が増えますね。ビヨーンと伸びてやわらかい、おいしくて楽しい「おもち」が出てくる絵本をご紹介します。どんなおもちが出てくるかな?
何を考えているのかな?『おもちのきもち』
著者 :加岳井広(作・絵)
出版社 :講談社
大人には「わかるけど……。」と思うようなお話ですが、子どもたちには大受けする絵本。
鏡餅は大事に床の間に飾られていますが、伸ばされたり、きな粉で汚されたり、さらには食べられてしまった兄弟たちを見て、食べられることへの恐怖が溢れます。
もちろん鏡餅は食べられないようにある行動に出ますが、一体どうなるのでしょう……。
ユニークなイラスト、独特な文章のリズムが楽しめます。
声に出してみんなで読もう!『もちもちおもち』
著者 :庄司三智子(作・絵)
出版社 :岩崎書店
「みんなだいすき もちもち おもち まるもち かくもち つきたて おもち もちもちもちっと せいぞろい」
みんなで声を出して読みたいリズミカルな文章の楽しい絵本。登場するのはあんころもち、きなこもち、からみもち、さくらもちなど、みーんなお餅です。お正月に親戚の子どもたちみんなで声に出して読んだら面白そうですね。
びよーん、びよーん、のびのびーん!『おもち!』
著者 :石津ちひろ(文)/村上康成(絵)
出版社 :小峰書店
おもちつきがはじまって、ぺったんぺったんしていると、お餅がビヨーンと伸びていろいろな形になります。軽快な言葉のリズムとシンプルで可愛いイラストで、おもちつきの楽しさが伝わってきます。
おもちつきをしている人はもちろん、合いの手を入れている猫の表情にも注目です。おもちつきをしたことがないお子さまも、自分が食べているお餅がこんなに楽しくできることに嬉しくなってきますよ。
仕掛け絵本『ピピとキキの もちつきぺったん』
著者 :きしらまゆこ(作・絵)
出版社 :フレーベル館
赤ちゃんから楽しめるお正月のおもちつき絵本。耳にリボンをつけたうさぎのピピとキキがお餅をついて食べる、というお話です。かわいらしい絵と、ミニページをめくってお餅をついたり、シンプルだけれどわあっと驚くようなお餅が膨らむ仕掛けなどが、とても楽しい絵本です。
十二支についてもわかる『十二支のおもちつき』
著者 :すとうあさえ(作)/早川純子(絵)
出版社 :童心社
おじいさんとおばあさんがお正月の準備をしているところへ、お腹を空かせたネズミがやってきます。おじいさんとおばあさんはネズミに米を分けてあげました。翌日「お礼に餅つきを手伝います」と連れてきたのは十二支の動物たち。
昔話風のお話しで「お正月」「お餅つき」「干支」について知ることができる一冊です。