お子さまのしつけに手を焼いている方は多いのでは?そんなときは絵本の力を借りてみましょう。直接言われると反発したくなることでも、絵本のストーリーを通して伝えると心に響くかも。今回は、しつけなどに役立つ「悪い子」が登場する絵本をご紹介します。
怒るママの気持ちがわかるかも?
著者 :デイビット・シャノン(作)、小川仁央(訳)
出版社 : 評論社
デイビッドのママも同じです。悪いことをするたびデイビッドのことを「ダメよ」と叱ります。でも、けっしてデイビッドが嫌いで怒っているわけではないのです。
お子さまを怒りすぎて後悔をしているときは、この絵本を読んであげてください。パパママは自分のことが嫌いで怒っているのではないということが、きっと伝わるでしょう。ママもこの絵本を読むことで、優しい気持ちになれそうです。
パパママにもおすすめの絵本
著者 :ヨシタケシンスケ(作/絵) 《イラストレーター、絵本作家》
出版社 :PHP研究所
この絵本には、子どもがよくやる悪いことの理由が、作者のヨシタケさんならではのユーモアを交えて書かれています。子どもにこんなことを言われたら、ついつい笑って怒れなくなってしまいそう。
大人からすると、子どものする悪いことは目について、ついつい注意をしたくなってしまいます。でもこの絵本を思い出すと、「ちょっと怒るのやめようかな」と思えるかもしれません。
お子さまにとっては、とにかく「おもしろい」絵本でしょう。普段あまり絵本を読まないお子さまも、興味を持ってくれるのではないでしょうか。
お友達と仲良くすることの楽しさを伝えたいときに
著者 :本間正樹(文)、いもとようこ(絵)
出版社 :佼成出版社
この絵本に出てくるくまさんは、とってもわがまま。まわりのお友達のことを考えず、自分のやりたいように振る舞うので、お友達はみな離れてしまいます。
くまさんは、自分の思い通りにできて楽しい一方、なんだか楽しくない気持ちにもなっていました。そんなとき、りんごを楽しそうに分け合いながら食べているリスさんを見かけます。それを見たくまさんは、何かをひらめき……。
一人で好きなことをするのも楽しいですが、好きなことを友達と共有できると楽しさが倍増することがあります。この絵本は、そんな友達と共有することの楽しさを、子どもにわかりやすく伝えてくれるでしょう。
大人に「友達と仲良くね」といわれてもあまりピンとこないかもしれません。しかし絵本を通して伝えると、その良さが実感できるのではないでしょうか。
イヤイヤ期のお子さまに
著者 :せなけいこ(作・絵)
出版社 :福音館書店
そんなイヤイヤ期のお子さまに読んで欲しいのがこの絵本です。何でもかんでも「イヤ」と言う主人公のルルちゃん。困り果てたお母さんは、最後に「そうしたらルルちゃんはどうするの?」と問いかけます。
この絵本が秀逸なのは、この問いに対する答えがないところでしょう。答えがないことで、お子さまに「○○ちゃんはどうする?」と考えさせることができるからです。考えることで気分が変わり、「イヤイヤ」言いたい気持ちがおさまるかもしれません。
寝かしつけにおすすめ
著者 :キヨノサチコ(作・絵)
出版社 :偕成社
夜中になってもなかなか眠くならないノンタンは、遊んでくれる人がいないか探しにでかけます。しかし起きているのはふくろうさんしかいません。ノンタンはふくろうさんと鬼ごっこをするのですが……。
この絵本を読むと、「夜は早く寝るものなのだ」ということが自然と理解できるのではないでしょうか。寝る前の1冊におすすめです。