子どものおこづかいの管理はどのようにしていますか?貯金箱?銀行口座の通帳?お財布?おこづかい帳?それぞれの管理方法についてメリット・デメリットをわが家の体験談と共にまとめました。「2年で350万貯めた あきのズボラ家計管理」著者による連載、第18回目です。
子どものおこづかいの管理はどうしてる?
せっかくおこづかいをあげるなら、渡したあとの「おこづかいの管理方法」についても一緒に考えたいもの。お金とのお付き合いは一生切っても切れないものだからこそ、おこづかいをきっかけに、お金について親子で一緒に楽しく学びながら「おこづかいの管理」に取り組んでみてはいかがでしょうか。
おこづかいの管理方法には何がある?
●貯金箱に入れる
●銀行口座に預ける
●お財布を持つ
●おこづかい帳をつける
たくさんのおこづかいの管理方法がありますよね。
わが家にも3人の子どもがいますが、これまでにいろいろなおこづかいの管理方法を試してきました。それぞれのおこづかいの管理方法のメリット・デメリットをわが家の経験談とあわせて具体的に紹介します!
おこづかいの管理法①貯金箱
お手伝いをした時におこづかいをあげたらすぐに貯金箱に入れるようにすると、お金がどんどん増えていきますよね。実際に貯金箱にお金が貯まってくると「自分のお金が貯まっている」という実感もできてきます。
今は中学生の長女も、小さい頃から「貯金箱に入っているお金は私のお金だから勝手にとったらダメなんだよ」と、妹たちに説明していたことを思い出します。貯金箱の良いところは「これが自分のお金」と小さな子どもでもわかるようになるところ。良くないところは「いくら貯まっているか」が、お金を出して数えないとわからないところです。
貯金箱を使う場合は、入れっぱなしではなく、ときどき一緒に数えてあげると、より具体的にお金の実感もわきますよ。
できれば、1円、5円、10円、50円、500円と硬貨別に分けて入れられる貯金箱がオススメです。透明で中のお金が見える貯金箱も、お金が貯まってきたことを目で確認できていいですね。お子さまと一緒に、お気に入りを選んでみてください。
おこづかいの管理法②銀行口座
子ども専用の口座を作ると、自分のお金が増えたり減ったりするのを通帳の数字で理解できるようになります。お年玉など、まとまったお金が入ったときには貯金箱だけでなく銀行口座も合わせて活用するのがオススメです。
なお、児童手当や学費など「子どものためのお金」の口座と、「子どものおこづかい」の口座は一緒にしないほうがいいでしょう。子どものおこづかい専用口座にしておくと、子どもにも気軽に通帳を見せることができます。
ただ、わが家もそうでしたが、口座に入っているお金の金額をきちんと読めるようになるのは、そろばんを習っているなどの事情がない限り、小学校に入学して算数を勉強してからです。算数の学習状況に応じて、口座や通帳の活用をはじめる時期を考えましょう。
おこづかいの管理法③お財布
子どもはまだまだ、大人ほど手先が器用ではないもの。お札を折り曲げて小銭入れに入れ、ぐちゃぐちゃにしてしまったり、小銭を出し入れしているうちにお札を落としてしまったりというトラブルにもなりかねません。「今はまだ小さいからお札は持たせない」という場合でも、お札とのつき合いはすぐにやってくるもの。もらったレシートを入れる場所も決めておくと整理整頓の練習にもなりますし、家に帰ってから買ったお菓子の値段などを一緒に確認することもできます。
また、お財布には持っているおこづかい全部をいれるのではなく、使う分だけ入れるようにすると、金銭感覚も整います。成長に応じて買い替えはしますが、わが家では3歳から自分専用のお財布を持たせるようにしています。
おこづかいの管理法④おこづかい帳
ただ、おこづかい帳の小さな枠の中に、きちんと文字を書き入れるという作業は未就学児ではまだまだ難しいことが多いもの。金額の桁を揃えて書く、残高を計算させるということはわが家でも試してみたことがありますが、なかなか子どもには難しい作業でした。
大人でも家計簿がつけられない人はたくさんいますから、無理強いはせず、できる子は取り組む程度でよいでしょう。小学生になり、計算ができるようになってから、しっかりと収支を合わせて書き出せるようにするなど、算数の勉強もかねておこづかい帳をつけはじめてもいいと思います。
親子でお金の管理を楽しもう!
「お金の管理って面倒くさい……」と、子どものやる気を損ねてしまわないように、最初はできなくて当たり前というつもりで、成長にあわせてゆっくり取り入れてみてくださいね。