中島さち子さんをご存知ですか。現在はジャズピアニストとして活躍されていますが、高校生の頃、国際数学オリンピックで金メダリストに輝いた経歴をお持ちです。中島さんが数学にのめりこむことになったきっかけや幼児期から触れることができる数学について紹介していきます。
中島さんの紹介の前に……数学オリンピックとは?
2日間行われるテストは合計6問あり、高校2年程度までの問題が出題されます。1日4時間半を使い3問ずつ挑戦することから、解答だけではなく、問題を解いていく能力を競う大会です。
優秀な成績をおさめると、金・銀・銅のメダルが授与されます。
国際数学オリンピックに参加するためには日本数学オリンピックで上位6名に選ばれる必要があります。予選、本選を経て、春合宿を勝ち抜かなければならず、かなりの難関です。
中島さんが数学に傾倒したきっかけ
そして、高校生のときには国際数学オリンピックで日本人女性初の金メダリストに輝きました。2016年現在、日本人女性では中島さんが唯一の国際数学オリンピックの金メダリストということも驚きですね。
「数学は思考と感動の学問」と考える中島さん
このように成功体験を積み重ねていくことで、問題意識を持ち、好きという気持ちにつながっていくのかもしれませんね。
身近なものを使って数学にふれてみよう
例えば、夕飯のデザートも立派な題材のひとつになります。家族の人数分より多く用意し、一人ずつ小皿に取り分けるのではなく、大皿に盛っておきます。お子さまが「一人何個ずつ食べていいの?」と聞いてきたら「何個ずつになりそう?ちょっと数えてみて」と答えます。
これはあまりのあるわり算に触れていることになります。
答えを間違ってしまっても「じゃあママと一緒にみんなのお皿にわけてみようか」と、もう1度数えなおすこともできます。
いきなりテキストやワークなどから入ると、抵抗感があるお子さまもいらっしゃるかもしれません。
しかし、このように身近なことがらから遊びのように触れていくことで、お子さまの数学への興味や関心をはぐくむことにつながるでしょう。