お祭りの定番「金魚すくい」、挑戦したことがあるお子さまも多いのではないでしょうか。みなさんは、ご家庭に連れてきた金魚はどうやって飼っていますか?水は?酸素は?せっかくの生命ですから大切に長生きさせてあげたいですよね。今回は金魚の飼育方法についてご紹介します。
金魚がご家庭にやってくる前に!揃えておきたいもの
・水槽
・フィルター
・エアーポンプ
・フード
・カルキ抜き
・底砂
・ブランツ
・お掃除グッズ
などがあると便利です。
水槽はさまざまな大きさのものがありますが、大きい方が金魚には快適な環境になります。
また、実は水槽は小さければ小さいほど水が汚れやすいため水質が変化しやすく、飼育が上級者向けになってしまいます。
水槽を選ぶときの目安は、"金魚一匹に10L"を目安にすると良いでしょう。
幅20cmまでの水槽やキューブ型の水槽は手軽で購入しやすいのですが、できるだけ避け、幅30cm(約13L)ほどの水槽がご家庭では購入しやすいかもしれませんね。
迷ったり、分からないことがあった場合は、お魚を扱っているお店で店員さんに相談してみましょう!
また便利な水槽セットなどもありますので、ぜひ利用してみてください。
金魚をお迎えしたら、まずは休ませてあげましょう
金魚は長距離の移動で疲れている場合が多く、すぐに水槽に移してしまうと、環境や温度変化についていけないことが多いのです。
①バケツに水道水を多めにいれて、カルキ抜きを行います。
※水道水は金魚にとって有害な物質が含まれています。そのためカルキ抜きを行い、水質を整えます。カルキ抜きはペットショップ・ホームセンターなどでも販売されているので、説明書や注意事項をよく読み、適量を使用しましょう。
②金魚が温度の差にびっくりしないように、袋にいれたまま水に浮かべ、30分ほどそのままにしましょう。
③袋の水と一緒にバケツの中に金魚を入れましょう。
④そのまま3日ほど、温度変化の少ない場所に置いてあげてください。
※この間、金魚に餌はあたえないでくださいね。
金魚 飼い方 飼育用品 カルキ抜き 色揚げ エサ│金魚元気 水槽の準備をしよう
金魚が住みやすいように水槽を準備しよう!
直射日光を避け、水換えのしやすい場所の水平でしっかりとした台の上がおすすめです。
水槽を丸洗いし、次に砂を別容器で洗ってから水槽に敷き、エアーポンプやフィルターをセットし、水草や飾りでレイアウトをしていきます。
金魚をいれる前日に水道水・カルキ抜きをいれ、エアーポンプやフィルターを作動させて、金魚を水槽にいれるための水質を整えておきましょう。
そして、いよいよ金魚を水槽に移します。
金魚が新しい水槽になじみやすいように、バケツの水も3分の1ほどいれてあげましょう。
素手で金魚がやけどしてしまわないよう、アミでそっと金魚を移してあげてくださいね。
バケツの水と一緒に金魚を移してしまっても大丈夫です。
定期的に交換しよう!水の取り替え方
その汚れを取り除くために定期的に水を取り替える必要があります。
このときのポイントは、少しずつ水を交換することです。
一度に交換すると一見きれいに見えますが、金魚にとって住みやすい水を作ってくれるバクテリアもいなくなってしまうので、金魚には住みづらい水になってしまうのです。
水換えのタイミングとしては、最初の2〜3週間の間は2〜3日に1回。
水槽の3分の1くらいを抜いて、カルキ抜きを行ったきれいな水を少しずつ入れてください。
1ヶ月ほどするとバクテリアが繁殖して水質が安定してくるので、2〜3週間に1回、3分の1の水換えで済むようになりますよ。
水槽がコケまみれになってしまった、砂利にフンがたまっている、などの理由で水槽全体を掃除したいときは、必ず水槽の水を少し残して、その中に金魚を避難させてあげましょう。
掃除が終わったあと、その水を金魚と一緒に水槽に戻してくださいね。
フィルターやろ過材が汚れてきたら、ポンプで吸い上げた飼育水で洗ってください。水道水で洗ってはいけません。
交換タイミングは使用しているフィルター剤によって異なりますので、よくチェックしてみてくださいね。
金魚 飼い方 飼育用品 カルキ抜き 色揚げ エサ│金魚元気 水換えについて
ついついやってしまいがち!金魚を飼うときの注意点
お子さまが楽しみにしているのはエサをあげることだと思います。
金魚は食いしん坊のため近づくとパクパクと口を開けてかわいい仕草をします。ついついエサを与えたくなりますが、エサの与え過ぎは病気や水質の悪化を早めるため、1日2〜3回、5分以内に食べきれる量を与えましょう。
金魚をお迎えしたばかりのときや、水換えを行った際はエサをあげるのを1日ほど控えてくださいね。
また、金魚の肌はとてもデリケートです。直接触ったりしないようにお気をつけください。
金魚 飼い方 飼育用品 カルキ抜き 色揚げ エサ│金魚元気 よくある失敗
金魚鉢から見た世界は?『うちのきんぎょ』
著者 : 谷口国博(著)、村上康成(絵)
出版社 :世界文化社
「ぼく」が飼っている金魚がクロールをしていた。次の日には平泳ぎをしていた。
そして「ぼく」が金魚と一緒に泳いでいた。
もし、金魚鉢の中から外の世界を見たら……?そんな想像が膨らむ楽しい絵本になっています。
文章も短く読みやすいため、小さなお子さまにもおすすめです。
生き物を飼うということについて考えよう
せっかく家族の仲間になったのですから、お子さまと一緒に役割分担を決めて金魚が長生きできるように家族みんなで協力しましょう。
きっと金魚はお子さまの心にかけがえのない思い出をくれるはずです。