日本人に比べると、英語を話す外国人は、男性も女性も皆とてもほめ上手。その理由の1つは、英語表現に気軽に使えるほめ言葉がたくさんあるからかもしれません。簡単で短い英語表現を使って、子どもをほめてみませんか。基本のフレーズに応用編も加えてご紹介します。
「子どもをほめる」は【praise】
Praising children is an important thing. (子どもをほめることは大切なことです)
同じ「ほめる」という意味合いのある単語で、”compliment”という単語もあります。
ただし、”praise”は主に「努力や成し遂げた事柄をほめる」ときに、”compliment”は「相手の外見などをほめる」ときに使うので、「子どもをほめる」場合は、”praise”を使うのが一般的です。
日本人は、ほめられると「そんなことはありません」と謙遜することが多いのですが、英会話の中でほめられたときには、
Thank you for praising me. (ほめてくれてありがとう)
と素直に感謝を伝えれば良いということも、子どもに教えてあげたいですね。
おりこうさんね!【Good boy! / Good girl!】
Good girl! ※女の子に対して使う
「おりこうさんね!」を意味するこの表現は、とてもよく使われています。
お片付けができたときや、お手伝いをしてくれたときなどに、どんどん使ってみましょう。
かしこい行いをストレートに称賛したいときは、
You’re smart!
Clever!
と言っても良いでしょう。
I'm so proud of you! (あなたのことを誇りに思うよ!)
という表現もよく使います。日本語だとおおげさな感じがしますが、英語圏では一般的な褒め言葉です。
よくやったね!【Well done! / Good job!】
Well done!
Good job!
というフレーズを使います。
“Good job!” は、直訳すると「良い仕事」。子どもにも使うの?と思われるかもしれませんが、”job"には「作業」や「やるべきこと」という意味もあります。
「うまくできたね!」という意味合いで、”Good job!” は子どもにもよく使われる表現です。”Good work!” という言い方をすることもありますよ。
似たような意味を持つ表現としては、
You did it! (やったね!)※”did”を強めに言います
You made it! (やりとげたね!)
Just like you! (君はさすがだね!)
などがあります。
「よくやったね!」を意味する各種のフレーズは、“Good boy!” ”Good girl!” と並んで、シチュエーションを選ばず広く使える便利なほめ言葉です。
その通りだね!【You are right!】
You are right!
という表現をよく使います。
行動や発言をピンポイントに指して「その通り」と言いたいときは、
That’s right!
That’s it!
などでも良いでしょう。
強調して「まさにその通り!」と言いたいときは、
Exactly!
Absolutely!
Definitely!
といった表現が使えます。
よくできているよ!【You are doing great!】
You are doing great!
と言います。
お箸やひらがなの練習中など、日本語であれば「上手だね」とほめる場面で使える表現です。
似た意味の表現としては、
Looking good! (いい感じだね!)
という言い回しも広く使われています。
具体的に「何がよくできているのか」を表現したいときは、
You're good at using chopsticks. (お箸を使うのが上手だね)
のように、”You’re good at ~ing.”という表現を使うと良いでしょう。
よくなってきたよ!【Getting better!】
Getting better!
という表現を使います。
「改善する」「進歩する」という意味の”improve"という単語を使って、
Your drawing is improving a lot! (絵が上達しているね!)
と言うこともできます。
もし子どもが「練習しているのに上手にできない」と落ち込んでいたら、
I think you’re improving little by little. (少しずつよくなってきていると思うよ)
と声をかけてあげるのも良いかもしれませんね。
すごくいいね!【Excellent! / Beautiful!】
短い単語で表現する
Excellent!
Beautiful!
は子育て中によく使われるほめ言葉です。
“excellent”は「優秀だ」「優れている」という意味。”good” や”nice” よりも「良い」度合いが高い単語なので、これ1つで「すごくいいね!」という感情を表現できます。
Beautiful!
は「美しい」という意味ですが、「素敵だね」や「お見事」と言いたいときにも使います。
「驚くほどいい」「最高だ!」と言いたいときは、
Amazing!
Awesome!
Fantastic!
といった単語が使われます。
少しカジュアルな言い回しですが、会話の中で軽く「いいね!」とあいづちを打つときは、
Cool!
もよく使われます。
「すごくよかったよ!」と少し前の事柄について言いたいときは、”That was excellent.”のように過去形にしても良いでしょう。
そのほかにも、「とても」という意味のある次のような単語を、”good”や”nice”の前につけることによってバリエーションを増やすことができますよ。
・very
・so
・really
なお“pretty”は、”very”などより「良い」度合いが少し低くなります。そのため”Pretty good.”と言うと、文脈によっては「まあまあいいね」のような、皮肉っぽいニュアンスになってしまうことがあるので、人をほめるときにはあまり使わない方が良いでしょう。
文章で表現する
という、”I like~”もしくは”I love~”という表現は、「あなたの~は素敵ですね」という意味合いで、ネイティブがよく使うほめ言葉です。
You are so sweet. (あなたはとても優しいね)
You have such a big heart. (あなたはとても心が広いのね)
のように、子どもの性格や性質を直接的にほめることもあります。
What a beautiful picture! (なんて素敵な絵!)
“what”や”how”を使って、「なんて素敵な~」「なんてすばらしい~」という気持ちを表現するのもおすすめです。
「いいね!」の言い方は無数にあるので、いろいろな言い方を試してみてくださいね。
よくチャレンジしたね!【Nice try!】
Nice try!
というフレーズが使えます。
日本語に訳すなら「惜しかったね」「あと一歩だったね」といった感じでしょうか。
“Nice try!” と一緒に、
Better luck next time. (次はきっとうまくいくよ)
という励ましのフレーズもあわせて覚えておくと使いやすいですよ。
語彙を増やすにはまずパパママから
「英語が苦手だから」「発音がきれいじゃないから」と構え過ぎずに、「おうち英語なのだから、子どもが英語に親しめれば充分」と思って、気楽に英会話に取り組んでみましょう。
子どもはほめられるのが大好きです。わが家の子どもたちも、「ほめる英語表現」はすぐに覚えて、姉妹間でも使うようになりました。
気に入った表現があれば、ぜひ使ってみてくださいね!