都会での子育ては便利、でも子どものためには自然に囲まれた田舎での子育てもよいのかも……。都市在住のパパママなら、自然溢れる場所での子育てについて一度は思いを馳せたことがあるのでは?、フランス・アルプス地方在住の筆者が、田舎での子育てをオススメします。
自然へのアクセスのしやすさ
どこに住むかによってもちろん変わってきますが、山でも海でも、数時間かけてアクセスしなくてはいけない都会とは違い、ほんの短時間で自然に触れることが可能です。
フランスのアルプス山脈に囲まれ生活しているわが家では、毎週末家族でアウトドアに出かけています。車を使わずとも1時間ぐらいで山へハイキングができる環境なので、常に週末は「どこの山に行こうか?」「何をしようか?」とやりたいことでスケジュールが埋まっていきます。
また夏や冬などは、サマースクールやウィンタースクールなど、子どもが自然を楽しめる活動が充実しているのも魅力です。
生活費、物価が安い
もちろん、都会に比べると収入が少なくなる場合もありますが、収入が下がったとしてもその分出費が抑えられるので、都会にいるときよりも家計に余裕ができるかもしれません。
子どもが1人、2人、3人と増えていき、たとえ大家族になったとしても、家計にかかる負担を軽減できる余地があるのも、地方生活のよさでしょう。
地産地消
田舎で生活すると、生産者との距離が近いのも魅力的。
筆者が市場(マルシェ)で買っている野菜や果物は、そのときどきの旬のもので、20km以内の畑で採れたものだったり、【どこの誰がつくったか】などももちろんわかります。
さらに、庭や畑付きの家などに住めば、自分たちで食物を育てることも可能です。実際に農園や畑を訪れたり、自分たちで栽培することで、子どもの食育にもつながりますよ。
共同体での子育て、横のつながりの持ちやすさ
人口が少ない地方にいた方が、かえって知り合いや友だちが多くなったり、地域の人々との交流や活動が活発になることもあります。
フランスの地方に住む筆者も、パリなどの大都会に比べて日本人が圧倒的に少ない環境の中はじめは不安でしたが、同じ日本人やママ友、アジア系の友だちなど共通点を持つ人とはすぐに打ち解けられたり、小さい街なので頻繁に会える環境にあり、都会に住むよりもかえって横のつながりが持ちやすいと感じています。
まして子どもがいると自然と声をかけられることも多くなり、「また大きくなったね〜」などと会うたびに声をかけてくれたり、子どもがだだをこねて困っている時など、代わりにあやしてくれたりすることも……。
いろいろな人に見守られ、助けられつつ育児できる環境にいることを実感します。
家族の時間が増える
地方では都会に比べて、まわりに商業施設が少なかったり、外部のイベントが少なかったり、まして都会から移住した人は知人や友人が少なくなったり……と、デメリットに映るかもしれません。
しかし決してそうではないはず。その分、「自分たちで何か面白いことができないか」と家族で話し合ったり、自主的に活動できる機会がつくれるよさがあるわけです。
最後に
たまに都会が恋しくなることもありますが、「都会が恋しくなったら旅行で行けばよい!」と思えるぐらい、地方での暮らしを満喫しています。
【一度きりの人生】であり、子どもがどんどん成長していく中での【一度きりの子育て】。後悔する前にそれぞれの家庭にベストの環境を選べるとよいですよね。