幼稚園や保育園などで、マラソン大会が開催されることも増えてきました。お子さまが「大会のために練習したい」と意気込んでいるなら、体力をつける良い機会。幼児に合わせた方法で、マラソン練習を始めてみましょう。上達のポイントや、飽きずに練習を続けるコツをご紹介します。
マラソンシューズの選び方
ただし、機能性よりも大切なのはサイズ選び。子どもの足はまだ成長段階なので、ピッタリのものより、足の指先が動くぐらいの余裕があるサイズを選ぶようにします。サイズは大きすぎても、小さすぎても良くありません。つま先部分に5mmほどの余裕を持たせてあげてください。
子ども向けのシューズには、とても軽量につくられているものも増えました。しかし、そういったシューズはソールが薄くなっているものが多く、子どもの足を衝撃から守りきれない可能性があります。適度なクッション性があるものを選び、特にかかとの安定性を重視しましょう。
カラーはお子さまに選ばせてあげると、練習のモチベーションになりそうです。
練習の頻度・距離はどれくらい?
長距離のマラソンに慣れていない子どもは、「スタートと同時に全力ダッシュ」「すぐに失速」という罠に陥りがち。よーいどんの合図でパパママが早歩きをして、その隣を子どもが走るくらいでちょうどいいでしょう。
子どもがすぐに走ることをやめてしまっても、最初のうちはそれが普通だと考えます。幼児は特に、走っていてもほかのものに気が取られてしまったり、気分が変わったりと、同じことを繰り返すのはまだまだ苦手です。走ることに飽きたら遊具で思いきり遊ぶ、縄跳びをするなど、いくつかの運動を組み合わせても、十分に体力アップは見込めます。
飽きずに練習をするコツ
あるいは、ただのマラソン練習ではなく遊びにしてしまうのも良いでしょう。「5分間おにごっこ」と称し、5分間パパママと一緒におにごっこをします。このとき、立ち止まったらアウトという新ルールを設ければ、持久力アップが見込めるはずです。早歩きでも構いません。
逃げるパパママを捕まえる感覚は、マラソン大会で前の人を追い越す感覚に通ずるものがあります。なお、幼稚園・保育園の年長さんで5分間が目安です。お子さまの年齢に合わせて、もっと短い時間でチャレンジしても良いかもしれません。
スタートの練習もしておこう
子どもから少し離れた位置にパパママが立ち、「よーいどんの合図で、パパママに突進してきて」とアドバイスしてみましょう。このとき目線を下げないことが、スタートダッシュ成功のコツ。ついでに走るときのフォームのチェックもして、適宜声掛けをしましょう。パパママのもとにゴールできたら、「早かったね」「かっこよかった」とたくさん褒めてあげます。