パパママを悩ませる問題のひとつにトイレトレーニング、いわゆるトイトレがあります。「いつからスタートするの?」「上手に進める教え方って?」など多くの悩みにぶつかることでしょう。始めるタイミングや、どのように進めていくのかについて、トイトレを成功させるヒントを解説します。
トイトレ(トイレトレーニング)はいつからはじめる?
赤ちゃんの発達や成長は個人差が大きいものです。そのためトイトレをはじめる時期は、赤ちゃんの年齢で考えるのではなく、それぞれの発達に合わせてスタートさせることが大切なのです。
赤ちゃんの言語に対する理解や運動能力などが、トイトレを開始しても大丈夫とされる段階に達しているかどうかを見極めましょう。成長にあわせてトレーニングを始めることで、スムーズに進められます。
時期としては、トイレに失敗したときに濡れても寒くないことや、洗濯物が乾きやすいという点から夏場がおすすめ。もちろん、冬場でも子どもの発達がトイトレスタートに向いていると感じたら、季節に関係なくチャレンジしてもかまいません。
トイトレが必要になる子どものサイン
歩行やお座りがしっかりできる
そのため、足腰にしっかりと筋肉がついて一人での歩行が可能かどうか、座る姿勢をキープしていられるかどうかが目安のひとつになります。
おしっこの間隔が空く
おしっこの間隔がどの程度空いているかを知るためには、おむつを穿かせているときにどのくらいで濡れてくるかをチェックしておく必要があります。間隔のチェックには、濡れると色が変わるお知らせラインの紙おむつが便利です。
言葉でコミュニケーションができる
「おしっこ」や「トイレ」「座る」などの言葉がわかるかどうかを確認してみましょう。また、抱っこや何かしてほしいときに、言葉や動作でパパママに伝えられるかどうかも大切です。
トイトレをはじめる前の準備
トイレの照明を明るいものに変えたり、トイレに子どもが好きなキャラクターのポスターを貼ったりするほか、座りたくなるような楽しい補助便座を準備することも有効です。
トイトレ用のトレパンを穿かせるときは、穿いた姿を「お兄ちゃん(またはお姉ちゃん)みたいでかっこいいね」などと声をかけてほめてあげると良いでしょう。
トイトレの進め方
1.トイレに興味を持ってもらう
2.便座に座らせる
便座に座るのをイヤがる子どもの場合、足が地面につかないことに不安を感じているケースもあります。座ることを躊躇するようであれば、踏み台を用意してあげると安心してくれるかもしれません。
3.タイミングを見て定期的にトイレに行かせる
特に食事の後は、タイミングが合えばトイレで排泄できる可能性が高いです。トイトレスタート時にまず取り組みたいタイミングといえます。もし、トイレに行ったタイミングで排泄が成功した場合には、たっぷりとほめてあげてください。
パパやママ、上の子がトイレに行くときに一緒に連れていき、実際にトイレをしている様子を説明しながら見せるのも効果的です。
4.自発的にトイレに行くようにする
5.トレーニングパンツを穿かせる
吸水性の良いタイプは失敗したときに床を汚すことが少ない点がメリットですが、紙おむつとあまり差がなく、子どもがトイトレを忘れてしまいがちというデメリットもあります。あえてトレパンを履かせずに普通のパンツでトイトレをするのも手です。
6.外出時や夜中のトイレに挑戦させる
男の子と女の子のトイトレ方法の違い
言葉で教える場合には、手で持って支えて、狙いを定めることを伝えてください。また、服の脱ぎ着を手伝ったり、便器が高すぎるときには台を用意したりするなど、万全のサポート体勢を整えることも必要です。
トイトレがうまくいかないときの対処法
うまく進まない場合、ひとりで悩まずに保育園や幼稚園の先生に相談したり、先輩ママに体験談を聞いてヒントをもらったりするのもおすすめです。トイレが子どもにとって行きたい場所になっているかを再確認し、手直しが必要なら直しましょう。
あまりパパママが必死になりすぎると、子どもが委縮してトイレ嫌いになるケースも。うまくいかないときは、思い切って、いったんトイトレを止めてみる勇気も必要かもしれません。
焦らないのがトイトレのコツ
失敗しても、「濡れたのがわかってすごいね!」「出たのを言えてえらいね!」などほめるようにして、なるべく子どもにストレスなくトイトレを進めていってくださいね。