個性あふれる魅力的な12人のキャラクターたちを描く「こんなこいるかな」は、1986年からNHK教育テレビ「おかあさんといっしょ」内で放送され、アニメから生まれた人気絵本シリーズです。十人十色のキャラクター12人をご紹介します。
親になって初めて知る「こんなこいるかな」の魅力とは
でもときには、「ぴかっと」のように、大人では思いつかないアイデアでまわりを楽しませたり、「はっぴ」のように、やさしい心で人を思いやったり。
わが子はどんな子なんだろうと、キャラクターに重ね、共感しながら、読み進めていく楽しさが待っています。
また作者・有賀忍さんは、絵本のあとがきに『子どもたちに「きみがいるからおもしろい」ということを伝えたかった』と書いています。
その言葉通り、子どもはみんな個性的です。一人一人違うからこそ、輝けるー。そのことに、「こんなこいるかな」を読むと、気付かされました。
子育てに忙殺される日々では、わが子の性格を親にとって「いい」「悪い」と単純な線引きをしがちに。しかし、子どもの性格を個性として認め、どう伸ばしていくのかが、親として大事な役目なんだなと、身の引き締まる思いがします。
ぜひ親子で読んでみてください。そして、「あなたはあなたでいいんだよ」とメッセージを伝えてみてください。12人の中から好きなキャラクターを見つけて、キャラクターの名前を子どもの名前に変えて読むと、より盛り上がりますよ!
【1】いやだ いやだの やだもん
編著者:有賀 忍
出版社:日本図書センター
子どもに「なんで、やだもんはいやなのかな~?」と聞きながら読み進めてみると、意外な答えが返ってきて面白いですよ。イヤイヤ期の子どもにおすすめ。
【2】こわがりやの ぶるる
編著者:有賀 忍
出版社:日本図書センター
筆者の3歳の息子も極度のこわがり。「夜、おばけが出たら、どうする?」と聞いてみたら、「布団の中に隠れる」とか。息子にも、最後はぶるるのようにちょっと成長してほしいものです。
【3】いたずらっこの たずら
編著者:有賀 忍
出版社:日本図書センター
子どもは、いたずらが好きです。「でも、やりすぎると痛い目に遭うぞ~、いたずらもほどほどにね!」という、メッセージを子どもに伝えるのに最適ですよ。
【4】わすれんぼうの ぽっけ
編著者:有賀 忍
出版社:日本図書センター
「何度言ったら、分かるの!?」と、ついつい子どもを怒りがちですが、このお話を読むと、子どもは何かに夢中になると忘れちゃうものなんだなーと、反省。大きな心で見守りたいものですね。
【5】くいしんぼうの もぐもぐ
編著者:有賀 忍
出版社:日本図書センター
呆れてしまうほど食べてばかりのもぐもぐですが、愛嬌があり憎めない存在です。子どもと一緒に「もぐもぐはしょーがないね~」と笑いながら、読みたい一冊。
【6】ちらかしやの ぽいっと
編著者:有賀 忍
出版社:日本図書センター
わが家の「ちらかしやのぽいっと」にお困りのパパママにぴったりの一冊。「お片付けするといいことがあるんだよ」と伝えてみては。
【7】あいでぃあまんの ぴかっと
編著者:有賀 忍
出版社:日本図書センター
子どもはみんな、ぴかっとのように発想力が豊かです。親子で「ぴかぴかぴかっ」を合言葉に、新しい遊びやおもちゃを考え出すのも、楽しい時間ですよ。
【8】がんばりやの がんがん
編著者:有賀 忍
出版社:日本図書センター
リーダーシップのあるがんがんは、何事も最後までやり遂げる子です。できなくても頑張ることが大切ー。そんなメッセージが伝わってくる一冊です。
【9】まねっこの まねりん
編著者:有賀 忍
出版社:日本図書センター
子どもは、まねっこが大好きです。お友だちが遊んでいるおもちゃを欲しがったり、他の子が遊んでいる遊具で遊びたがったり。でも、ケンカしても最後に仲良く遊べるのは、子どもだからこそ。読むと、心がほんわかする一冊です。
【10】しりたがりやの なあに
編著者:有賀 忍
出版社:日本図書センター
「なんで、空は青いの?」「なんで、ゾウさんのお鼻は長いの?」。子どもの知りたい!という気持ちは無限大です。しりたがりやのなあにのように、子どもの好奇心を伸ばしてあげたいものですね。
【11】わらいんぼうの げらら
編著者:有賀 忍
出版社:日本図書センター
ぺろとみゃーが「ひとの失敗を笑うなんて、ひどい」と怒ります。悪気はなくとも、笑ってはいけないときがあるー。場の空気を読む必要性を、大人でも再認識させられます…。
【12】いつも しんせつな はっぴ
編著者:有賀 忍
出版社:日本図書センター
自分のことより人のことを思いやる、やさしいはっぴ。お友だちが困っているときに、手を差し伸べることの大切さを教えてくれます。