「参加型絵本」という言葉を聞いたことがありますか?参加型絵本というのは、お子さまがまるで絵本の中に入り込んでしまっているかのような気分になる、読者が主人公になる絵本のことなんです。今回は参加型絵本を5冊厳選してご紹介いたします。
夜を触れて感じる『さわってごらん!よるの星』
著者 :クリスティ・マシソン(作)/大友 剛(訳)
出版社 :ひさかたチャイルド
まずご紹介するのは『さわってごらん!よるの星』です。
シーンは夕暮れからはじまります。
ページをめくるとそこには蛍が。絵本に書いてある通りに蛍に優しく触れてページをめくると、なんと!蛍があちこちに飛び交います。
このように絵本の指示で息を吹きかけたり、こじかをなでたり、数字を数えてみたり。
そのたびに絵本はお子さまの動きに反応して素敵な魔法を見せてくれます。
お子さまにとって夜の雰囲気はとても新鮮で、少し不思議な空間です。
そんなお子さまにとって未知の世界である夜の世界を垣間見ることのできる素敵な絵本です。
色で遊べる『いろいろいろのほん』
著者 :エルヴェ・テュレ(作)/たにかわ しゅんたろう(訳)
出版社 :ポプラ社
次にご紹介するのはこちら『いろいろいろのほん』です。
お子さまがぽんと白いキャンバスをたたくと、カラフルな絵具たちがどんどんお子さまの手に集まってきます。
指で触って絵具をまぜて違う色になったり、流れていったり、くっついたり。
大きな仕掛けがあるわけではなく、ただページをめくるだけで、まるで生きているかのように動きだす色。
色の不思議に魅せられたお子さまの感動や興奮がきっと表情から伝わることでしょう。
『まくらのせんにん そこのあなたの巻』
著者 :かがくい ひろし(作)
出版社 :佼成出版社
3つめにご紹介するのはこちら『まくらのせんにん そこのあなたの巻』です。
せんにんさまがお散歩中に見かけたのは、頭が地面からぬけなくなってしまった動物たち。
せんにんさまはどうやって動物たちを助けようかと考えていたのですが……というお話。
この本は、せんにんさまの呼びかけで読者であるお子さまが気付いたら主人公になってしまうというお話。
本を読んでいるうちに絵本のお話に入り込んでしまうというわくわくする仕掛けがあります。
まるが楽しく動き出す『まるまるまるのほん』
著者 :エルヴェ・テュレ(作)/たにかわ しゅんたろう(訳)
出版社 :ポプラ社
4つ目にご紹介するのはこちら『まるまるまるのほん』です。
「これは、よむほんではありません」という一言ではじまります。
お子さまがまるを触ったり、こすったり、クリックしたりするたびに、その動きにあわせて色とりどりのまるが生きているかのように動きます。
視覚で遊ぶ仕掛け絵本です。
上手に逃げられるかな?『おおかみだあ!』
著者 :セドリック・ラマディエ(文)/ヴァンサン・ブルジョ(絵)/谷川 俊太郎(訳)
出版社:ポプラ社
最後にご紹介するのは『おおかみだあ!』です。
はじめはとても遠くに見えていた小さいオオカミ。
けれどページをめくるたびにオオカミが近づいてきます。
オオカミから逃げるためにお子さまは絵本からの指示に従って動かなければいけません。
本を傾けたり、振ったり、ひっくり返したり。
いつの間にか絵本の中に入り込んでオオカミから逃げることになる、ハラハラドキドキの仕掛け絵本です。
お子さまに参加型絵本のお楽しみを
今回は最近大人気の幼児向け参加型絵本を5冊ご紹介いたしました。
いつの間にか絵本の中に入り込んでしまっている状況がお子さまの好奇心を刺激すること間違いなし!
1回読むだけでは足りずに2回・3回とおねだりされてしまうかもしれないですね。