英検3級からは1次試験のあとに、2次試験の面接(=スピーキング)試験が課されます。小2の娘が英検3級に挑戦したときに実践した練習方法と、小学生でも合格できるポイントを惜しみなくお教えします!連載【小1から英検チャレンジ】vol.25です。
英検の面接対策はいつからはじめるか?
英検3級からは試験の形式が本格化します。
1次試験は筆記です。合格者は2次の「面接試験」を受けることができます。
筆記を通過しない限り面接試験を受けることができませんので、まずは筆記試験の勉強のみをすることをおすすめします。
筆記試験勉強が順調に進んで、ある程度手ごたえを感じ始めたら、いよいよ面接対策のスタートです。
2次試験は1次試験終了後の約1ヶ月後に行われます。
1次試験は約1週間後にその合否がわかりますが、それが判明してから面接対策をするのでは時間がもったいないです。なので、「合格した」という前提で、1次試験終了後すぐに2次試験の準備を始めたほうが得策です。
仮に1次試験が不合格でも今後の役には立つはずなので無駄にはなりません。
面接対策ではどのような準備をするか?
内容は毎回異なりますが、試験の形式は毎回同じです。そのため、過去問題に取り組むことが最も確実です。
ちなみに1次の対策も過去問がおすすめです。1次・2次どちらも対応しているような過去問題集を1冊購入されると良いでしょう。実際勉強をしてみて、予想問題集をやるより過去問題集をやる方が効率がいいと感じました。
おすすめの過去問題集
私が普段購入している旺文社の問題集は過去6回分が収録されています。3級の場合は6回分もやれば十分だと思います。
最新バージョンの「英検過去6回全問題集」(旺文社)には、1次試験のリスニングや2次試験の音声をダウンロードできたり、アプリで再生できるようになっていてとても便利です。
スマホで音声を再生できると、自宅学習の面倒を見るときにも親の手間が省けます。
英検の面接試験の流れ
試験の形式は以下の通りです。まずはこのパターンを覚えましょう。
1:入室して面接官とやりとり
2:カードが渡される。
3:書かれている文章(Passage)を20秒黙読するように言われる
4:書かれている文章(Passage)を音読する
5:音読したPassageについて面接官から質問される
6:カードに書かれたイラストについて質問される
7:カードを机の上に裏返して置く
8:受験者について質問される
9:退室時のあいさつ
英検公式サイトに3級の2次試験の流れについて説明するコーナーがあります。こちらもあらかじめ確認しておくと良いでしょう。
3級の試験内容 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
英検3級【面接】の自宅学習ポイント
わが家で2次試験対策として実践したことを紹介します。
まず、2次試験の過去問題を2部コピーします。
1枚は受験者である子ども用、1枚は試験官役をやる人用です。
2次試験の問題量は、上の画像を見ての通り少ないです。実際に練習してみるとあっという間に終わると思います。なので、先ほど紹介したように、過去問題集に収録されている問題を何度も練習すると良いでしょう。
1:文章(Passage)問題の音読対策
3級のPassageは短いので、自宅での音読練習にも適しています。
読むことに慣れていない場合は、親が少し手をかけてあげるだけでよく読めるようになると思います。
■タイトルも読む
文章だけではなく、タイトルも含めて音読します。棒読みにならないように、1文ずつしっかりと区切って読めるように指導してみてください。
最初はPassageに1文ずつ区切りの線を入れてあげると、子どもも読みやすいと思います。重要なことは「棒読みにならないようにする」ことです。
■主語と述語を明確に読む
誰が、何をしたかを意識して読むと良いでしょう。
■接続詞をハッキリ言い、区切りを意識する
2つの文をつなげるような言い方をする場合は、特に棒読みにならないように気をつけます。メリハリのある話し方をするように指導しましょう。
2:文章(Passage)の質問対策
答えを見つけるポイントは、以下の3つ。これらのポイントに沿えば必ず答えを見つけられます。
■ポイント1:質問文と同じ言葉を含んでいる文章をPassageから探す
この場合は2行目に見つけられます。
■ポイント2:主語を代名詞にする
この問題の場合、主語は「people」です。回答するときには「they」に変えます。
■ポイント3:質問文と同じフレーズを使って肯定文に変更する
これだけです。
なので、正解は
They can learn English and other languages from the radio.
です。
3:イラストに関する問題対策
イラストを見ながら答える問題が2題質問されます。
見たままを回答するだけなので深く考える必要はありませんが、いくつか気をつけるポイントがあります。
■時制を「現在」にする
■質問が「進行形」だったら回答も進行形にする
■登場人物に吹き出しがついていて何かをしようとしていたら、「be going to」を使って「~をするつもりだ」という回答をする。
上のこのサンプル問題では
What is the man going to do?
といったような質問が出されます。
絵の中の男性には吹き出しがついていますし、質問文も「be going to」が使われているので簡単です。
答えは
He is going to read a newspaper.
でOKです。ここでも主語を代名詞にすることをお忘れなく。
4:受験者に関する質問対策
深く考える必要はありません。ライティングと同じで、自分で言える内容でOKです。
私は、娘のミヤピーに「ウソでもいいから自信を持って言って!」と教えました。「嘘を言っても良い」と教えるのは心苦しいものがありますが(笑)、エピソードの内容で合否が図られるわけではなく、英語が話せているかどうかなのでそこは気にしなくてもOKです。
毎回聞かれる内容はさほど変わりません。
■週末に何をしているか?
■外国に行ったことがあるか?
■好きなものを聞かれる(映画・食べ物など)
あらかじめ、解答パターンを考えておけば安心です。
受験者への質問も、過去問を1冊分こなしてみればコツを掴めます。
結構重要!?英語力以前に気を付けたいことも
英検の採点項目の中に「attitude(態度)」というのがあります。ここは英語とは関係なく確実に点が取れる部分ですので満点を狙います。
満点を狙うために必要なのは
■目を見て話す
■大きな声で話す
■明るくにこやかに話す
これだけです。
最初の挨拶で縮こまってしまいがちですので、元気よく入室する練習をしましょう。
3級で聞かれる問題はさほど難しくなく、娘も小学校2年生のときに合格しました。対策していれば満点に近い点数を狙えると思いますよ!
次回もお楽しみに。