インプロ教育とは、コミュニケーション能力や対応力の向上に効果があると近年話題の手法です。企業研修などでもよく取り入れられています。今回はそんなインプロ教育の詳細や、お家でできるインプロを使ったゲームをまとめてみました。おうち知育の参考にしてみてください。
「インプロ」って何?
また演劇の世界では、俳優のために考案された「インプロ」と呼ばれるトレーニング方法もあります。これは簡単なゲームや即興での演技などを通して、チームワークや表現力を伸ばすためのものです。
一般的に教育現場などで取り入れられる「インプロ」は、この演劇のトレーニング法「インプロ」を指します。近年、このインプロを取り入れた教育手法が、教育現場や企業研修などで行われることが増えているようです。ではなぜ、インプロはこれほどまでに注目されているのでしょうか?
インプロ教育が注目されている理由
そのため上記の学校では、インプロの一環として実際に以下のような課題を行っています。
・BGMにあわせて即興でダンスをする
・演劇のセリフを覚えて演じる
・ボスニアの平和維持を想定したシミュレーションを3日間かけて行う
これにより、ビジネスマンに必要な対応力やコミュニケーション能力、判断力などが養われたそうです。
日本の教育現場でも、「コミュニケーション能力」や「考える力」を育てることの重要性が叫ばれてきました。これに呼応するように、授業のやり方も変化しています。たとえば最近注目の「アクティブラーニング」など、授業の中で子どもたちが話し合ったり、教えあったりする機会を多く設けた学校は増えているのです。
インプロ教育も同様に、子どものコミュニケーション能力などの向上に効果があると期待されています。
インプロ教育で身につく力
・コミュニケーション能力UP
人とのコミュニケーションを円滑にするためには、「自分の考えを上手に人に伝えること」「相手の話を聞き理解すること」のどちらも必要になります。また上手に言葉をキャッチボールするためには、相手への共感力や協調性も大切です。
インプロを取り入れることで、楽しみながら自然にこれらの力がアップすると考えられています。
・臨機応変に対応する力が身につく
即興で何かをする経験を積むことで、想定外の出来事にも冷静に対応できるように。問題に直面したときにも、柔軟な発想で乗り切れる人になるとされています。
・自信が生まれる
インプロには、他者を否定しない「イエスアンド」というルールがあります。これは誰かが意見をいったら、いったんイエスで受け止めてから自分の意見を付け加えるというルールです。
そのため安心して自分を表現することができます。自分のアイデアを否定されないという経験の積み重ねにより自信が生まれ、失敗を恐れなくなったという声もありました。
インプロを手軽に体験できる「インプロゲーム」
では実際にインプロゲームではどのようなことが行われるのでしょうか。いくつか例をご紹介します。家族でも楽しめるので、ぜひお子さまと一緒にやってみてください。
ワンワード
A:ある日の夜。
B:寝ていたAさんは誰かの悲鳴で目を覚ましました。
C:その悲鳴は家の外から聞こえてきたようです。
A:気になったAさんは外を見てみました。
このような具合です。その場の人の発想力により、物語が思わぬ展開になることも。自分の発言に必ず反応が返ってくるため、会話の楽しさを体感することができます。
解決社長
社員:社長、大変です!会社が火事です!
社長:それはちょうどいい。
社員:ええっ!
社長:ちょうどいいからこの機会に焼肉パーティーをしよう。
社員:さすが社長!
このような流れです。問題のポジティブな側面を見つけて解決策を提案するのがミソ。道徳的かどうか、法に反していないかなど常識は考えなくても大丈夫です。
インプロでコミュニケーション能力の向上を
またインプロゲームは特に道具を必要とせず、いつでもどこでも行うことができます。お子さまだけではなく、パパママのコミュニケーション能力も向上させ、絆を深めるのにも役立ちそう。ぜひ親子でインプロゲームを楽しんでみてください。