11月は晩秋から初冬に季節が変わっていく時期です。早い冬の足音を感じる日があったと思えば、暖かい日が続くなどお天気が変わりやすい時期でもあります。お子さまに伝えたい、この時期に使えるお天気を表すことばを紹介します。
冷たい北風が吹いたらそれは「木枯らし」
現在では、太平洋側の地域で晩秋から初冬(11月頃)に吹く、北寄りの冷たい強い風(風速8m/s以上)のことを呼び、春一番と同じように、季節の変わり目を告げる言葉として使われています。
強い北風がピューっと吹いたり、落ち葉が舞い上がったりする様子を見たら「木枯らし吹いたね。もうすぐ冬になるね。」などとお子さまとお話しされてはいかがでしょうか。
スコンと落ちる夕日を表す「秋の日はつるべ落とし」
つるべ(釣瓶)とは井戸で使う縄の先につけている桶のことをいいます。井戸につるべを落としたときのように、スルスルと日が暮れる様子を表しています。
友達と出かけるというお子さまに「秋の日はつるべおとしだから、早く帰ってくるのよ。」と声をかけてあげるとお子さまの印象に残りそうですね。
親子で音も楽しみましょう「初霜」
朝夕の気温がうんと低くなったときが狙い目ですので、朝に保育園へ送って行く場合などに、気をつけて探してみては?そして、初霜を見つけたら、親子で踏む競争をすると楽しいですよ。足で踏んだときの「パリパリ」とした感触と音が面白いので、大人も子どもも夢中になってしまいます。
「小春日和」は絶好のピクニック日和
寒い雨が降ったり曇の多い日が続いた次の日、ポカポカ陽気の青空が広がったら「今日は、小春日和だね。どこかにお出かけしちゃおうか。」と話してはいかがでしょう。小春日和はお外遊びのチャンスの日でもあります。
小春とつくことから、冬から春になるときの暖かい日に使う方がいますが、正しくは、晩秋から初冬にかけての時期に使う言葉です。
11月の頃にポカポカ陽気になる小春日和は、北米でも見られる気象現象で、「インディアンサマー」と呼ぶそうです。