わが家では約1年前から、ペーパークラフトを楽しんでいます。ペーパークラフトの良さは、家にあるもので簡単に出来ること、一度好きになると色々なものを作ることができて長く楽しめるという点です。
今回は、ペーパークラフトにハマったきっかけやその魅力、夏休みの自由研究で大作に挑戦した経験、また、ペーパークラフトという遊びから子どもの成長を感じた点についてお伝えします。
きっかけはコロナ禍によるおうち時間の急増から
わが家でペーパークラフト作りをするようになったのは、コロナ禍で家にいる時間が増えたことがそもそもの始まりでした。工作が好きな息子に何かいいものはないかなと考えていたときに、ペーパークラフトという遊びに行き着きました。
無料のペーパークラフトサイトを一緒に息子と見て、希望したものをダウンロードして印刷。電車、飛行機、動物、地球など、興味のあるものを次々と作って楽しんでいました。
難易度が高すぎたり、組み立てパーツが多すぎたりと、途中で心がくじける体験も経験しました。そのときは無理をせず、「これはちょっと難しかったね」と声をかけ、一緒に作ったり、後でやろうねと取っておくことにしました。本人が楽しめることを大切に、なるべく本人が希望してやりたいものを自由にとあたたかく見守っていました。
ペーパークラフトという遊びの魅力とは
ペーパークラフトの良さは本当にたくさんあります。今回は私たち親子が純粋に感じた魅力をお伝えします。
①初期費用がさほどかからずにすぐ始められる
思い立ったときにすぐにできるのがペーパークラフトの良さ。無料のペーパークラフトのページから好きなものを選び、ダウンロードをして印刷すれば、すぐに作品作りに取り掛かることができます。
②長時間一人で楽しむことができる
天気が悪いときなど家で過ごす時間が長いときに持ってこいなのがペーパークラフトです。その面白さに気付くと、子どもは夢中になってのめり込み、あっという間に時間が過ぎていきます。最初は少し、一緒に作ってみるなど親のサポートがあるといいかもしれません。
③長期間作品作りに携われる
お子さんの年齢やスキルによって、興味のあるものや難易度などを自由に選択できるのも良い点です。最初は比較的作りやすいものから始めて、楽しさを体感することをがおすすめです。その魅力にハマれば大人になるまで楽しめるかもしれません!
夏休みの自由研究に水力発電所作りに挑戦!
2021年の夏休み、小学校2年生にしてはじめて自由研究の壁にぶち当たりました。あれもやりたいこれもやりたいとテーマがなかなか決まらなくて、途中で自由研究迷子気味に…。「何を自由研究にするか2週間考える」との発言も飛び出すほど。
「ハードルは低くていいのにな、考えすぎて夏休みが終わってしまうかも」と不安に思ったこともありましたがそこは言葉にせずぐっと我慢。「好きなものでいいんだよ~。工作とかもいいかもしれないね」と少しアドバイスをするにとどめました。
すると「ペーパークラフトにする!」と大枠が決まりました。次に決めるのは何を作るかです。
息子が選んだのは、ちょうど漫画(『サバイバルシリーズ』)で読んでいて興味を持っていた、「水力発電所」でした。難易度高そう、大丈夫かしらと一瞬ネガティブな思いが頭をよぎりました。「これは正直難しいと思うけど大丈夫?」と確認すると、「やりたい!」との答え。そこで「そうだよね、自分で決めたことだから少しづつでもがんばろう!」とサポートすることに徹しました。とはいえ出すのは手ではなくたまに口だけ。それも前向きな声がけ。
水力発電所は印刷すると19枚もにのぼる超大作でしたが、夏休みの3日前くらいになんとか完成しました。完成し終えた息子はとても誇らしい顔をしていて、それだけで成長が感じられました。また、でき上がった当日は「制作記念パーティー」として、息子の食べたいものを聞きそれを夕飯に出してささやかなお祝いもしました。
ペーパークラフト作りを始めるときに準備するもの
身近なものでできるのがペーパークラフトの良さで、ほとんど家にあるもので作ることができます。基本のものから難易度が上がるとあると便利なものまでと、おすすめのペーパークラフトサイトをご紹介します。
ペーパークラフトをするときに準備するもの
・ハサミ
・カッター
・スティックのり
・木工用ボンド
・定規・三角定規
・鉛筆
・先の尖った使用済みのボールペン、鉛筆など
・つまようじ
・ピンセット
・カッティングマット(※厚紙や新聞紙でも代用可能です。100円均一でも購入できます)
・ペーパークラフトの用紙
おすすめ!無料で優良なペーパークラフトがダウンロードできるサイト
色々なサイトを見て、その中でも種類豊富でいいなと思ったサイトをご紹介します。興味に合わせて、また、難易度に合わせて、選んで見てください。また、冊子になって販売しているものもありますので、楽しく選んでみてください。
・キャノンクリエイティブパーク
https://creativepark.canon/jp/categories/CAT-ST01-0071/top.html
・サンワサプライペーパーミュージアム
https://paperm.jp
・エプソンのプリントコンテンツサポート(ペーパークラフト)
https://www.epson.jp/katsuyou/ouchiprint/category/?category=enjoy&tag=1
・ペーパークラフト(日産)
https://www.nissan.co.jp/EVENT/PAPERCRAFT/
・ペーパークラフト(JR西日本)
https://www.westjr.co.jp/fan/paper/
ペーパークラフトを通して自然と身についたこと
息子は夏休み自由研究を一人でやり切ったことで、一回り大きくなった気がします。親目線ではありますが、どんなところが成長したかお伝えします。
①目標に向かってがんばること
目標を自分で設定し最後までやる抜くことができました。目標が高すぎる気がして親は不安にもなりましたが、子どもの心をサポートすることに集中。たまに「違うことにしようかな」と心折れかけることもありましたが、「やっぱりやると決めたからやる!」と机に向かってがんばることができました。
②成功体験が自信につながった
何度も挫折しかけながらも提出日までに無事に作り上げたことで、息子の表情には自信がみなぎっていました。親も驚くほどのことだったので、自分でもさぞ嬉しかったのだと思います。この経験はきっと次に生きると信じています。
集中力が身に付いた
ペーパークラフト作りを始めると何も耳に入らないほど集中していました。あっという間に一時間経過したりするので、「少し休憩する~?」と声をかけたほどです。ペーパークラフトを純粋に楽しむことから集中することを学びました。
④前向きな思考ができるようになった
全19枚のペーパークラフトを完成できたことで、自分は頑張ればできると前向きな思考になってきました。他の何かをするでも「がんばればきっとできる」だったり、「できないことはない」などと、ポジティブな言葉が聞こえるようになりました。
⑤失敗を恐れずに挑戦する心が芽生えた
失敗することを恐れがちな傾向がありましたが、それが改善されてきました。自分で掲げた目標を頑張り成し遂げた経験から、「自分はできる」と勇気が出たのかもしれません。「失敗してもいいんだよ、そこから学ぶことはたくさんあるよ」とも話はしてきましたが、自分の成功体験が大きかったようです。
⑥手先がますます器用になった
屋外で体を動かす遊びも、室内でブロックや工作などものづくりも大好きだった息子。ペーパークラフトをやり始めてから、説明書を自分でみて想像したり、細かい作業をすることがますます得意になりました。やればやるほど上達していくので、そこも面白いのかもしれません。
挑戦し続ける心を息子から教えてもらった
はじめての小学校の自由研究が水力発電所のペーパークラフトであったことは、きっとこれからも私の記憶に色濃く刻まれています。息子の挑戦する心、そしてそれをやり遂げたことは、とても感動し、親の私も勇気づけられました。完成したときは涙が出るほど本当に嬉しくて、その夜は家族みんなが笑顔になって夕食を囲んだことは良い思い出です。
今もコンスタントに色々なものを作っている息子を、これからもあたたかく見守り、また、子どもの姿から私も挑戦し続ける勇気をもらって自分も色々なことにチャレンジしていきたいと思います。