子どもが洋服を着脱できるようになるには、個人差があるもの。1歳頃からやりたがる子もいれば、2歳を過ぎても興味を示さない子もいます。一度興味を持つとどんどん積極的になるので、「自分でできる」ことをうまく教えてあげましょう。洋服が着脱しやすくなる方法を紹介します。
洋服の前と後ろをわかりやすくする
・洋服のデザイン(ロゴ、模様など)
・ボタン、ファスナーの位置
・襟ぐりまわりの長さ
・首の後ろについているタグ
・内側の左側下についているタグ
こういったものから、自然と洋服の前後を判断しています。しかしお着替えデビューのお子さまにとって、これらの判断基準はまったくわかりません。練習の際はわかりやすいプリントが施された服を選び、「ねこさんがついているほうが前だよ」などと教えてあげてください。
前面・あるいは背面に刺しゅうやボタンをつけ、「この目印が前(後ろ)に来るように着てね」と教えるのも一案です。
ボタンとボタンホールにひと工夫
・大き目のボタン、ボタンホールのデザインを選ぶ
・上からひとつずつ色の違うボタンにする
・ボタンの色と、ボタンホールまわりの色を同じにする
ほんのちょっとした工夫で、お子さまの練習意欲がアップします。じょうずに掛けられたら、しっかり褒めてあげましょう。
ぬいぐるみを使った着脱練習
そして「かわいいね」「〇〇のお洋服着せてみたよ」と、興味をひくようにします。最初はかわいがっているだけのお子さまも、次第に「自分も着せ替えたい」と思うようになるはず。ぬいぐるみの洋服の着脱を、遊び感覚でするようになります。
ズボンを履かせたり脱がせたり、Tシャツを着せては脱がせたり。このとき「上手にお着替えさせてあげられたね」「似合っているね」とお子さまを褒めるようにしましょう。楽しく着せ替えをするうちに、自然と洋服の着脱がうまくできるようになってきます。
パパママと一緒に「よーいどん」
着替えイコール楽しいことだと思えれば、積極的に洋服の着脱に取り組む姿勢へ繋がっていくでしょう。
子どもの成長に合わせて根気よく
登園直前の朝に練習をはじめるのは、子どもが不機嫌になってしまったときに大変。休日やお風呂あがりなど、時間に余裕があるときにゆったりとした気持ちで取り組んでみてください。