みんな大好き、甘くてジューシーな「ぶどう」がでてくる絵本をご紹介します。実ったぶどうを分け合う優しい心や本格的にぶどうについて学べるものなど、一口に「ぶどうが出てくる」と言ってもさまざまな趣向の絵本があります。お子さまの年齢や興味に合わせて選んでください。
馬のアオさんのお話し『ぶどう畑のアオさん 』
著者 :馬場 のぼる(作)
出版社 :こぐま社
馬のアオさんがぶどう畑の夢を見ます。目を覚まして森へ行ってみると、なんと現実にぶどう畑があったのです。
「みんなには内緒にしようね」という猫に、アオさんは……
優しさや強さ、争いごとや解決方法、仲間を大切にすることなど、さまざまなことを考えさせられる絵本です。「〇〇くん、〇〇ちゃんなら、こんなときどうする?」とお子さまとお話ししながら読んでもいいですね。
母と子の愛情に心打たれる『きつねとぶどう』
著者 :坪田譲治(作)/いもとようこ(絵)
出版社 :金の星社
いもとようこさんの優しいイラストに心惹かれる絵本です。
自らを犠牲にして子ぎつねを守ったお母さんぎつねの愛、お母さんぎつねを探す子ぎつねの思いが胸を打ちます。お子さまだけでなく、パパママにもぜひ読んでいただきたい絵本です。
ぶどうを食べられるかな?『さあちゃんのぶどう』
著者 :みのしま さゆみ(作)/ふくだ いわお(絵)
出版社 :くもん出版
なんと作者は4歳の女の子。2000年子ども読書年記念「子ども創作コンクール」最優秀作品が絵本になったものです。
ぶどうがいっぱい実ったら食べるのを楽しみにしているさあちゃん。でも鳥やクマなどの動物に食べられてしまいます。悲しくて、来年こそいっぱい食べようと決めるさあちゃん。でもとっても優しいさあちゃんは、みんなにも分けてあげるから遊びに来て……という内容。
さあちゃんと一緒にぶどうが実る様子にワクワクしたり、一緒に悲しんだりとお子さまが共感しながら読み進んでいけます。
本格的!『ブドウの絵本 (そだててあそぼう)』
著者 :高橋国昭(編)/沢田としき(絵)
出版社 :農山漁村文化協会
ぶどうの歴史や育て方、活用方法などが本格的に書かれた絵本です。芽の取り方や実の摘み方まで説明された詳しい育て方、ぶどうで作るジャムやジュース、干しぶどう、ワインの作り方まで紹介されています。「そだててあそぼう」のタイトル通り、一種のガーデンニング本とも言えます。
字が多いので、小学生以上のお子さまにおすすめです。
『ぶどう (フレーベル館だいすきしぜんたべもの)』
著者 :天野 秀二 /斎藤 雅緒(絵)
出版社 :フレーベル館
「フレーベル館だいすきしぜんシリーズ」は科学絵本という種類に分類される絵本です。図鑑とは違うのですが、食べ物や生き物、生活で目にするものまでさまざまなタイトルが出版されており、保育園や幼稚園などでも販売されています。
このシリーズで目を引くのは、とにかくきれいなイラストレーション。「リアルイラストレーション」という本物のように見えてしまう絵と写真で、ぶどうのことを詳しく学ぶことができます。さまざまな品種や、ぶどうがワインやレーズンに変わっていく様子なども紹介されていて、パパママも知らなかったぶどうの知識を発見できるでしょう。