語学を学習する上で、語彙を増やすことはとても大切。子どもの英語教育では、どのようにして語彙を増やしていくことができるでしょうか?娘のミヤピーの語彙を増やすためにあれこれ試した結果、ママミーヤは「ルー語」を活用するという方法にたどり着きました…!
語彙を増やしたい!
英語に親しむために「聴くこと」にまず力を入れていたママミーヤと娘のミヤピー。その後、英検の学習にシフトしはじめてからいくつかの大きな壁がありました。
その中でも非常に頭を悩ませたことの一つは「語彙が増えない」ということ。
語彙が増えないと英検の問題は答えられませんし、英語の読書をしても読み進めることができなくなってしまいます。
単語集を購入してみたが……!
ところで皆さんは、英語の語彙を増やすために学生時代の勉強はどうしていましたか?
例えば、よくあるパターンとして「単語本」を買って端から覚えていく……という勉強法。ママミーヤもこの形式で単語や熟語を淡々と覚えていきました。
しかし、幼児にこの暗記パターンが通用するでしょうか?
簡単な英語の本を読み聞かせ続ければなんとなくわかるようになるか……と思いチャレンジしてみました。しかし、娘の理解はなかなか進まず、どうやって英語の語彙を増やせば良いのか、いろいろと考えました。
英検の勉強をはじめると語彙がないことを痛感することが多かったため、英検でよく使われる級別の単語集を購入して試してみたこともあります。しかし、単語本に書かれている日本語が子どもにはわからないことも多いことがわかりました。
英語の語彙を子どもが増やすには?
「アップル」や「オレンジ」といった日本語としても用いられている言葉だったらスッと頭に入る娘。しかし、普段使っていない言葉を定着させるというのは、非常に困難であると感じました。
無理もありません。幼児はそもそも日本語の語彙も少ないのです。英単語の本は漢字ばかり。言われてもピンとこない言葉がまだまだ多いのです。
「have」や「take」といった簡単な動詞だって難しい。これを単純に「haveは”持つ”だよ」というのは簡単ですが、なかなかピンときません。
これらの簡単な単語は非常に使いやすく、さまざまな用例で用いられます。単に「持つ」と伝えただけでは記憶しただけになってしまい、使いこなすのは難しいでしょう。
そして英語の持つ微妙なニュアンスをどうやってわからせるか頭を悩ませました。英語が日常で使われない日本の子どもに英語を教えることの大変さを痛感する日々でした。
自然に使っていた「ルー語」
英語は英語のままわからせたいと思いつつも、私は英語が苦手で話すことはできません。自分が受験のときなどに用いていた単語の覚え方では、真に身につけることは難しいことは経験上わかっていました。英語を見て日本語で答えるクイズに過ぎないのです。
毎日の会話を英語ですることはできません。ミヤピーに単語のニュアンスを伝えながら語彙を増やす方法を試行錯誤しているうちに自然と自分が「ルー語」を使って英語を教えていることに気づきました。ルー語とはタレントのルー大柴さんがよく用いている日本語に英語をミックスした独特の話し方を指します。
例えば「犬も歩けば棒に当たる」というのも「Dogがwalkしたらstickにhitする」みたいに変換します。つまり日本語に英語を自然に(?)混ぜてしまっていたのです。
これが、意外としっくりきた!ミヤピーがわかる語彙が増えてきたのです!
生活の中でどんなふうに取り入れたかというと……
例えば動物が出てくるテレビを一緒に見ていた時、とある歌手の方が犬の散歩をしている姿が映し出されました。
「あのSingerってすご~く有名っていうか…Famousなんだけど、ああしてin the morningにDogとWalkしているね~」
と映像を見ながら話しました。目で見ながら話すと非常によく伝わります(当然ですが……)
それを気づいた時に自分が分かる範囲で繰り返していきます。
はじめは名詞を中心にルー語に置き換えていき、徐々に動詞の概念を混ぜていきます。
Dogとwalkするという表現から、「take a walk with his dog」
といった表現も日本語と混ぜながらだと徐々に理解が深まっていきます。
教える方も楽です(笑)
「ルー語」に意外な効果が!
ルー大柴さんはご自身のネタでルー語をお話になっているかもしれませんが、聞く人にとっては面白く、頭に残りやすいと思いませんか?
名詞・動詞から「in the pastの場合、このwordはどんなstyleにchangeするかな?」と時制の説明に至るまで利用しましたが、これが語彙を大変に増やしました。
英検5級・4級くらいの単語や文法でしたらルー語まじりにすることで十分に教えられると感じました。現在2級の勉強をしていますが、難しい単語を教えるときもルー語を使って教えています。これが英語が苦手な私にも意外と参考になります……。
母国語でない言語を教えることは非常に難しいですが、自分にやりやすいスタイルを見つけて根気よく、さりげなく、習慣化して教えることが大切だと思います。
次回もどうぞお楽しみに!