マルバーン・カレッジ東京は、2023年9月に開校するインターナショナルスクールです。
日本初の英国式バカロレア一貫校として、開校前から注目を集めています。
世界でも水準が高いとされる英国式教育をはじめ、生徒個々人への手厚いケアや起業家教育など、同校の魅力や特徴、入学に関わる条件や費用について紹介します。
マルバーン・カレッジ東京とは?
学校概要
マルバーン・カレッジ東京は、英国で150年以上の歴史を誇るマルバーン・カレッジの7番目の海外校として開校されます。
マルバーン・カレッジは3歳から18歳まで質の高い教育を提供し、英国でいち早く国際バカロレアプログラムを採用。その卒業生は世界平均を上回る成績を収めており、英国内で最も優れた国際バカロレア校のひとつとされています。
東京校は東京都小平市に設立され、開校当初は1年生から9年生までの生徒を対象とした教育課程を開設。2026年までには13年生まで拡大し、初等部・中等部・高等部合わせて最大950名の生徒の受け入れを予定しています。
注目されている英国式教育
英国式教育は、ディスカッションやプレゼンテーションを行う参加型の授業が多く、思考力や想像力、問題解決スキルをなど育みます。
近年求められるグローバルな人材を育てる教育として世界から認められており、その水準は世界最高とも言われている教育です。日本でも英国式教育を採用したインターナショナルスクールも増えています。
日本初の英国式国際バカロレア一貫校
インターナショナルスクールの課題は、その多くが日本の学校教育法第1条に規定する学校(一条校)として認められていないこと、つまり通学しても就学義務を果たしたことにならず、大学進学の選択肢が限られてしまうということです。
マルバーン・カレッジ東京は、日本の英国式インターナショナルスクールで初めて国際バカロレアを採用する一貫校のため、その課題をクリアしています。
国際バカロレアとは、国際バカロレア機構が提供する教育プログラムのこと。高度な学習だけでなく、世界に通用するグローバルな視点や探究心が養われ、卒業時には世界共通の大学受験資格を得られます。
これにより日本国内はもちろん、世界中の大学への入学資格を得ることができ、進学先の選択肢が大幅に広がります。
マルバーン・カレッジ東京の特徴
魅力あふれるマルバーン・カレッジ東京の教育内容の特徴を紹介します。
バイリンガルを目指せる環境
2つの言語を年相応のレベルで習得する子どもは、世界でも数%未満と言われます。インターナショナルスクールでは、英語が話せても日本語を困難に思う生徒もいるようです。
マルバーン・カレッジ東京では、高水準の英語教育のほか、日本語の授業も毎日組み込まれており、英語も日本語も話せるバイリンガルを養成することを重要視しています。
その教育水準のチェックのため、本国のスタッフが東京キャンパスにも頻繁に訪問し、学習と教育の質の一貫性を保たれるそうです。
英国式パストラルケア
手厚いパストラルケアもマルバーン・カレッジ東京の特徴のひとつです。
パストラルケアとは、生徒一人ひとりへの援助や心のケアをすること。
教師と生徒の比率が1:10前後の少人数制クラスや、専任のチューター制度を導入しています。
また、生徒が先生を選択できる制度も取り入れており、教員の採用には学力面だけでなく、子どもが一緒に過ごしたいと思うかといった子ども目線も基準としています。
パストラルケアにより、学業だけでなく、身体的、社会的、感情的な発達が促され、子どもの能力を一層高められます。
起業家教育
初等部と中等部のカリキュラムに、起業家教育が密接に組み込まれています。
生徒がクリティカルかつ創造的に物事を捉え、自立して、リスクをとりながら学習することを促します。
現実社会と同じ環境で起業する機会を追求するための学習単位も用意され、
既成概念にとらわれず、独創性と問題解決能力を発揮する、またとない機会を経験できます。
フォレストスクール
3〜6歳の生徒を対象とした、自然と触れ合うプログラムです。
危険なレベルでない限り、強い風が吹いても、雨が降っても、教師の指導のもと、生徒は毎日校舎の外で自然と触れ合います。
自然と触れ合うことで、五感が研ぎ澄まされ、自然の刺激に対応できたり、リスクを負うことを学んだり、自立心や自信を身につけていきます。
プログラムの一環として、学校の敷地内に農場を設置。生徒が野菜や果物を育てることを学んだり、ヒヨコやアヒルの雛の孵化を経験させることも検討しているそうです。
入学の条件やかかる費用は?
入学対象となる年齢や審査方法、かかる費用について紹介します。
対象年齢
2023年の開校時は、Prep 1(初等部1年)〜Prep 6(初等部6年)、Foundation Year 1(中等部1年)〜Foundation Year 3(中等部3年)の募集です。
年齢でいうと、2023−24年度の入学は、Prep 1が2017年9月1日~2018年8月31日生まれの子、Foundation Year 3は2009年9月1日~2010年8月31日生まれの子になります。
願書は通年受け付けしており、2023-24年度の願書の手続きは以下の3期に分けられています。
第1期(6月末~10月中旬):2022年12月中旬に合格発表
第2期(10月中旬~2023年1月中旬):2023年2月中旬に合格発表
第3期(2023年1月中旬~3月中旬):2023年4月中旬に合格発表
入学審査
入学審査には面接があります。最低1名の保護者/親権者の参加が必須です。
面接は英語で行われますが、日本語の補助を利用することもできます。
審査方法や求められる英語の能力は、学年ごとに異なります。
・幼稚園
英語をまったく話せない、あるいは最低限しか話せない子の受け入れも検討されます。
さまざまな活動に取り組む観察セッションに参加します。
・Prep 1〜Prep 3
英語に堪能であることが望ましいものの、年相応に成熟していたり、最低限の補助で理解できたりなど条件を満たせば、最低限の英語力でも受け入れを検討されます。
個人またはグループ面接と、生徒と保護者に対する英語での面接が行われます。
また、提出可能であれば、過去の成績表の確認も。
・Prep 4〜Foundation Year 3
最低でも基礎的な英語力は必須。年相応の英語力が期待されます。
年齢別のオンラインテストとライティング課題を英語で実施。その後、生徒と保護者に対して英語での面接が行われます。
過去の成績表も確認。
・Foundation Year 1-3
年相応の英語での筆記と口頭での学力、コミニケーション能力が必要です。
過去の成績も確認されます。
入学金・授業料
入学にあたり、1度だけ払う費用は以下の3つ。
・登録料:生徒1人につき300,000円
・校舎整備費用:生徒1人につき700,000円(2023-24年度入学の生徒は免除)
年間授業料は下の表の通りです。
学年グループ | 年間授業料(円) |
---|---|
Prep 1 to 6 (Primary Programme) | 2023年9月開始 250万 |
Foundation Year 1 to 3 (Secondary Programme) | 2023年9月開始 260万 |
Remove Hundred (Secondary Programme) | 2024年9月開始 2025年9月開始 260万 |
Lower Sixth Upper Sixth (The Sixth Form) | 2026年9月開始 2027年9月開始 270万 |
そのほか、メンテナンス費用(入学後2年目以降の年間費用)250,000円がかかります。
学校説明会開催
入学を希望する家庭向けに「マルバーン・ミート」という少人数の学校説明会が開催されています。
説明会は英語で行われ、参加できるのは大人限定です。
説明会は定期的に催されますので、日時はスクールの公式Webサイトにてご確認ください。
日本で世界水準の教育が受けられるマルバーン・カレッジ東京。
英国本国での信頼のおける素晴らしい実績はもちろん、日本国内のどこにもない魅力あふれるユニークな教育内容には非常に心を惹かれますね。