子どもがもらったお年玉はどうされていますか。せっかくいただいたお年玉は、子どもにとって有効に活用したいものです。子どもがお金の使い方を学ぶ良いきっかけをつくったり、貯金をするのも良いですよね。子どもの将来に生きるお年玉の有効活用方法について、ご紹介します。
子どものお年玉の使い道とは
お金の使い方や大切さがまだわからない未就学の幼児でも、かわいい袋に入ったお金をもらうとテンションがあがります。しかし、パパやママにとっては、お返しや使い道で悩むことはありませんか?
2017年に三井住友カードが小学生を対象に「お年玉に関する親子意識調査」を実施しています。この調査によれば、子どもが望む使い道は、1位「おもちゃ・ゲーム」で60.1%、次いで「貯金」が19.6%となっています(複数回答可)。
これに対し、親は1位が「貯金」で58.0%、次いで「子どもが欲しいもの」が24.7%という結果が得られました(複数回答可)。
お年玉を子どもはすぐに使いたい、親は堅実に貯金をしてほしいと意識の違いのあることは明確です。ただし、これはあくまでも希望であり、実際にはお年玉でおもちゃやゲーム機などを購入し、残りは貯金する家庭が多いのかもしれませんね。
特に男子は「ゲーム機・ゲームソフト」のおもちゃ、女子は「文房具」などの実用品を好む傾向があるようです。
お年玉を子どもの学習機会にしよう
また、総額は、小学校低学年で約2万円、小学校高学年で約2万3千円、中学生で約3万円という結果に。高校生や大学生と年齢がさらに上がれば、5万円以上になることもあるのではないでしょうか。
これだけのお年玉をもらっても、年齢が低い場合はお金への理解や執着が少ないことが多く、子ども本人で管理するのは難しいものです。そのため、各家庭に合ったお年玉の使い道と管理方法を考える必要があります。
お年玉を子どもの学習機会と捉え、親や周りの大人が次の2つを教えてみてはいかがでしょうか。
1.お金の実際の使い方
2.将来のための貯金について
3歳くらいからは実際にお金をさわらせて、一緒に数えても良いでしょう。数の数え方や、お金の扱い方と種類を学ぶことができます。
http://www.bandai.co.jp/kodomo/pdf/question241.pdf
https://contents.netbk.co.jp/pc/pdf/enq_171222.pdf?_ga=2.92213213.670026634.1536803697-1602955763.1536803697
お買い物でお金の使い方を学ぶ
以下の3ステップを体験することで、お金を使い方や使い道を理解できるはずです。
1. 自分が持っている金額の範囲内で買えるものを選ぶ
2. お金を払う
3. ものが手に入るが、お金は減る
三井住友カードの調査の中でも「できれば貯金して欲しいが、無駄遣いでも構わないので好きなものを買って成功・失敗を学んでほしい」などの意見もあったそうです。
欲しいものがあっても金額によっては買えず、我慢しなければいけません。今手元にあるお金で買えるものの中から、欲しいものを選ぶことが大事なポイントです。実際の買い物を体験することで自己決定力・計算能力・忍耐力が鍛えられます。
おこづかい帳などで金銭感覚を養おう
入出金のたびに記入することで、お金が減ったときの危機感・増えたときの満足感を得ることができます。数字・文字の書き方も学べますね。
将来のために、子どもの口座を作って貯金する
成長したら、口座の管理を子どもに任せて金銭感覚を養うのも良いでしょう。コツコツ貯蓄して、今後お小遣いでは買えないようなものが欲しくなった時に有効活用すれば、計画的なお金の使い方も学べるでしょう。
子どもと一緒に銀行口座を作りに行こう
【口座開設に必要なもの】
・子どもの身分証明書(親子関係が証明できるもの。健康保険証がベスト)
・親の身分証明書
・印鑑
暗証番号については、親が管理を徹底しましょう。
子どもの預金口座開設の仕方、注意点、銀行別のメリットを紹介!
お年玉で「ありがとう」を学ぼう
親がお手本となって「ありがとうございます」と感謝を言葉で伝えお辞儀をするなど、礼儀の仕方を見せ、なるべく小さいうちから身につけられるようにしましょう。
恥ずかしさ・照れを感じる前の幼児期に、「ありがとう」を自然に言えるようにしておくことで、他人へ感謝の気持ちを素直に表現できる子になるでしょう。
お金の価値や金銭感覚を磨くなど、お年玉を通して得られるものはたくさんあります。使い道をよく考えて、お子さんの将来に役立ててください。