同性や異性、年の差など、兄弟のパターンは家庭によってさまざまです。兄弟それぞれに対してどんな風に接したらいいのか悩んでいるパパママは多いかもしれませんね。よく聞くおもちゃが増えすぎて困るという悩み事と合わせて、兄弟育児についてお伝えします。
何歳であっても子どもは子ども
年の差が近い場合は、親も周りの大人も上の子の赤ちゃん返りに気を配ることが多いでしょう。しかし、年の差が離れていたとしても、下の子が生まれたときには、上の子の心の中には変化が起こります。
むしろ、成長した分、素直にやきもちを表現できなくなっている子もいるため、親が意識して気にかける必要があるともいえます。
筆者の周囲には12歳差兄弟が2組いますが、両方とも下の子が生まれたあと、上の子の様子に変化が起こったそうです。
ひとりは女の子。かわいがってくれはしたものの、それでも「下の子だけ特別はズルい!」と言うことが多かったのだとか。
もうひとりは男の子。こちらの子は感情をストレートに出すタイプだったこともあり、わかりやすく赤ちゃん返りのようなかんしゃくをたびたび起こす状態になったのだそうです。
既に上の子は12歳だったわけですが、「何歳でも子どもは子どもなんだなあと思った」というのが、両者の親・周囲の感想です。
もちろん、その年齢に応じた説明の仕方はありますが、親の意識として「もう○歳なんだから」という感情はおいておきたいものです。
「お兄ちゃんだから」「お姉ちゃんだから」は禁句
上の子は好きで上の子になったわけではありません。たまたま1番目に生まれて、たまたま親が下の子を産んだ。いってしまえば上の子が上の子になったのは親の事情なのですよね。
叱られているときに「兄・姉」の立場を親に強調され続けると、結果として子どもの中で「兄・姉」である立場が損なもののように思えてきてしまいます。
場合によっては、その感情の矛先が弟・妹に向いてしまい、「弟・妹なんて嫌い!」となってしまう可能性も。
どうしても兄弟間で「上の子だから」叱らなければならないシーンが起こったときは、「お兄ちゃんだから」ではなく、「○歳のおにいさんだったらわかるかな?」と年齢を使ってみてはいかがでしょうか。
本来、「おにいさん、おねえさん」は保育園・幼稚園では成長を伴なうポジティブな印象の言葉として使われているものです。「○歳のおにいさん」「小学生のおねえさん」と表現することで、兄弟姉妹とは関係のないニュアンスで伝えることができますよ。
筆者の息子たちの場合は、下の子にも「○歳のおにいさん」という表現を使っています。両者にそう伝えていたからか、上の子は「○○くん(弟)は3歳だからしかたないかぁ……」と自分で納得してくれることも。
もちろん、それでもケンカは勃発しますが、頭ごなしに「兄・姉だから」を使わないことは鉄則ではないかと思います。
同性&異性問わず長く使える!おすすめおもちゃ3種
そこで、筆者の家庭や周囲の家庭で聞いた、双方共に「長く使えたおもちゃ」を3つご紹介します。
1.おままごとグッズ
しかし、数あるおままごとグッズの中でも、3~4年選手になっているものはこちら。
・ボウル(ミニサイズ)
・フライパン(卵焼きを作るようなサイズ)
・プラスチック製食器類
すべて、おままごと用に作られたものではなく、実際に使える「本物」です。
子どもは「本物」が大好きです。高いけれど、”偽者”の赤ちゃん用おもちゃより、ハンカチ1枚、ガサガサとなるビニール袋など安価で、遊ぶためのものでは無いけれど”本物”に惹きつけられてばかりということも珍しくありません。
わが家で使っている「本物」たちは、全部100均アイテム。ひとり用サイズの鍋やフライパン、あとはプラスチック製の食器や木製のミニスプーンです。ぜひおもちゃ売り場ではなく、キッチン用品を扱うコーナーで探してみてくださいね。
販売元:ホームラントーイ
切って遊べる野菜類のおもちゃもあり、はじめのうちは楽しんでいましたが、おままごとの食材として何度も使うには使い勝手が悪い様子。チェーンリングの方が断トツで長く活躍し続けています。
もし野菜類のおもちゃを用意するならば、ある程度の量が入ったセットをひとつだけ用意しておけば十分でしょう。ざくっという感触や音を楽しめるのはマジックテープ式ですが、衛生管理がしやすく、また長持ちするのは磁石式です。
2.ブロック
販売元:レゴ (LEGO)
大きめのセットをひとつ用意しておくと、兄弟それぞれで自由に作って遊んだり、ごっこ遊びに発展させたりと便利ですよ。
レゴデュプロの凄すぎる実力に家族で夢中!遊び方は無限
3.積み木
販売元:KAPLA
ただ積み上げたり、ひたすら並べてみたり。大作を作ることも可能です。大人が超大作を作っている事例もありますよ。
わが家の次男(4歳)は、最近レゴの動物たちを閉じ込めるおりをKAPLAで作ることにハマっているようです。動物園なのだそうですよ。
図形が得意になる!【知育積み木】KAPLAで遊んでみよう!
「兄弟」ではなく「その子」として接する意識を
しかし、「上の子」「下の子」はただのラベリング。比較するような伝え方ではなく、なるべくその子本人を見て接することができるように意識したいものですね。