大きくなるにつれてサンタクロースの正体がわかってしまうお子さまも増えてきます。ではサンタの正体がバレてしまった家では、クリスマスプレゼントはどうすればいいのでしょう?わが家の体験もふまえながら、大きくなったお子さまとのクリスマスの楽しみ方をご紹介します。
サンタが来ないとプレゼントはもらえない!?
「ねえ、サンタさんって本当にいるのかな?」
大きくなってきたお子さまにそう聞かれて、ドキッとした……というパパママもいらっしゃるかもしれませんね。
サンタさんのやってくるクリスマスはわが家でも一大イベントで、娘たちが小さいうちは、サンタさんのために一緒にクッキーを焼いてテーブルに置いたり、筆跡でバレないようにママ友に頼んでカードを書いてもらったりと、筆者自身も楽しみながらプレゼントを用意していました。
でも、さすがに小学校高学年になってくると、お友だちとの間でもサンタさんの話題になったりして、だんだんと「本当はパパとママが用意していたんだ」とわかってくるもの。
では、サンタの正体がバレてしまったら、クリスマスプレゼントはどうすればいいのでしょう?「サンタが誰だかわかったからプレゼントはもうなし。おばあちゃんたちからも毎年もらってるし」とドライに割り切って決めているママ友も結構いました。もちろん「子どもたちが欲しいものを普通に買ってあげるよ」というご家庭も多いようです。
でも、せっかくのクリスマス、ちょっとしたサプライズ感も楽しみたいと思いませんか?そこで、サンタさんが来なくても、クリスマスにワクワクできるようなプレゼントの渡し方をご紹介します。
枕元にプレゼントがあるだけでもうれしい!
実は筆者の両親はわりとドライなタイプだったのか(笑)、筆者自身はかなり小さいうちから「プレゼントはサンタが運んでくるわけではない」とわかっていました。ただし、プレゼントは必ず、クリスマスの朝に枕元に置いてあったのです。
別にサンタさんじゃなくても、朝起きたら枕元にプレゼントがあるというのはうれしいもの。毎年「今年のプレゼントは何かな?」とワクワクしたのを覚えています。
もちろん中高生ともなると、「〇〇のCDが欲しい」などと好みも細かくなってくるので、メインのプレゼントはだんだんと自分の欲しいものを買ってもらう形になっていきました。でも、そうなってからも母は必ず、かわいい文房具や雑貨など、ちょっとしたものを用意して、クリスマスに枕元に置いてくれたのです。その習慣はなんと筆者が大学生になっても続いていました(笑)
こういう「ぷちサプライズ」って、いくつになっても意外とうれしいんですよね。ですから、わが家でも娘たちがサンタの正体を知ってからは、「本人希望のメインプレゼント+枕元のぷちプレゼント」が定番になっています。
プレゼントで宝探し
わが家の娘たちは歳が五つも離れているので、お姉ちゃんがサンタの正体を知ったあとも、下の子のために「信じているふり」をしてもらっていました。でも、せっかくなら、お姉ちゃんにもサプライズ感を味わってほしい!
そこで、プレゼントの代わりに「サンタさんからの手紙」を枕元に準備して、「今年のプレゼントは、おうちのどこかに隠したよ。二人で一緒に探してね」と書いておきました。こうすれば、お姉ちゃんも宝探し気分でワクワクできると思ったのです。
この作戦は大成功!娘たちは朝から家中を走り回って、姉妹一緒に大はしゃぎ。とても楽しいクリスマスになりました。
凝ったことはできないかも、とも思うかもしれませんが、パパやママがプレゼントをどこかに隠して「探してごらん」と言うだけでも、ゲーム感覚で十分に楽しめますよ。
お手紙遊びで探偵気分に
著者:瀬田 貞二(作)、林 明子(絵)
出版社:福音館書店
『きょうはなんのひ?』という絵本をご存じですか?主人公のまみこちゃんがお母さんに置き手紙を書いて、お母さんがそこに書かれたとおりに行動していくと、最後には素敵なサプライズが待っているという心温まるストーリーで、筆者は一度読んですっかり虜になってしまいました。
そこで、このまみこちゃんの真似をして、クリスマスにサプライズを仕掛けることにしたのです。
まず、娘たちに「パパの靴の中を見てごらん」というメモを渡します。そして、靴の中には「キッチンの棚を見てごらん」というメモを入れておき、キッチンの棚に行くと「枕の下を探してごらん」というメモが貼ってある……というふうに、次々と指令を出していきます。そして、最後の指令でプレゼントの置き場所を明かすのです。
さらに、この指令をクイズ形式にすれば、かなり大きいお子さまでも楽しめるでしょう。その内容を考える親のほうはちょっと大変ですが、自分が仕掛け人になるというのも意外と楽しいもの。夫婦で一緒にお子さまが夢中になるようなサプライズを考えて、パパとママも当事者としてクリスマスを楽しんでみてはいかがでしょうか。
クリスマスツリーの下にプレゼント
何かのエッセイで読んだのですが、アメリカではクリスマスシーズンになると、家の中に大きなツリーを飾り、その下にラッピングされたプレゼントを置くんだそう。基本的には親が子どもにプレゼントを用意するのですが、一人一つとは限らず、大小さまざまなプレゼントの箱がツリーの下にどんどん増えていくのです。なんだか想像するだけでワクワクしてきませんか?
お子さまが大きくなってきたら、お子さまにも家族へのプレゼントを用意してもらってもいいでしょう。家族みんなが、それぞれ相手のことを考えながらプレゼントを選ぶなんて素敵ですよね。そして、その数々のプレゼントが、ツリーの下に集まるわけです。
ラッピングされているので、もちろん中身は見えません。
「どれが自分宛てのプレゼントなのかな?」
「あの大きな箱にはいったい何が入っているんだろう?」
そんなふうにワクワクドキドキしながら、クリスマスまでの日々を過ごすのです。そして当日の朝、みんなで箱を開けて、プレゼントを見せ合います。
この方法なら、お子さまがいくつになっても、家族全員でクリスマスの高揚感を満喫できそうですよね。
「わが家流」のクリスマスを演出しよう
クリスマスの過ごし方に決まりはありません。大きなツリーがなければ、ちょっとした飾りつけでプレゼントコーナーを作ってみてもいいでしょう。お子さまに「今年のクリスマスはどうする?」と聞いて、一緒に楽しい過ごし方を考えるというのもありだと思います。「クリスマスは必ずディズニーランドに行って、ディズニーグッズをプレゼントにする」というご家庭もあるかもしれません。
サンタさんが来なくなっても、工夫次第でいくらでも楽しいクリスマスを演出することはできます。ぜひ「わが家流」の素敵な過ごし方を考えてみてくださいね。