2020年より、小学校からプログラミング教育が必修化されることが決まった日本。親世代は経験がない【プログラミング教育】。どんなものか、イメージがわかないパパママも多いのでは?筆者の住むオーストラリアの小学校で行われているプログラミング教育の様子を紹介します。
小学校からプログラミング教育?
しかし海外ではすでに、小学校からプログラミング教育を行う国も増えているといいます。ほかの国では、子どもたちはどのようにプログラミングを学んでいるのでしょうか。
筆者が住むオーストラリア・パースにおける、小学校のプログラミング教育の様子を紹介します。
「プログラミングに必要な考え方」とは?
まず低学年で学ぶことは、プログラミングそのものを学ぶのではなく、【プログラミングに必要な考え方】といったもの。
コンピュータやソフトウェアは、すべてプログラムに書かれた命令に従って動いています。その命令を、コンピュータが読み取れる形式で書くことを、コーディングまたはプログラミングといいます。
コンピュータに何かをさせるためには、「1つ1つの動き」を「順番通りにきちんと」命令しなければなりません。
それがどういうことかを知るために、子どもたちは先日、授業でこんなことをやったそうです。
ロボットになってみよう!
「ロボットに、机の上にあるものを取ってもらう」というのが課題です。
人間なら、まっすぐにものを取ることができます。しかし、ロボットにさせる場合は、「右腕を上げる」「前に出す」「下げる」「手を開く」「つかむ」「腕を上げる」といった、ひとつひとつの動作を、正しい順番で指示しなければなりません。
このようにして子どもたちは、【ある目的を達成するために必要な手順(アルゴリズム)がある】ことを学びます。こうした考え方がプログラミングの基礎となります。
子ども向けプログラミングツールScratch
絵や記号をマウスで配置してプログラムを組み立て、絵を思い通りに動かすことができます。
子どもでも楽しく、直感的に操作することができ、プログラミングで何ができるのかを体験するには、とてもよいツールです。
授業の中で、子どもたちは使い方を教わりながら、自分でキャラクターを動かしてみたり、楽しみながら学んでいるようです。
Scratchはネット上で公開されており、日本からも誰でも無料で使うことができます。ぜひアクセスしてみてはいかがでしょうか?
Scratch – Imagine, Program, Share
最後に
日本の「プログラミング教育」がどのように行われるか、具体的なことは今後決まっていくと思いますので、注目していきたいですね。