子どものお手伝いは嬉しいけれど、かえって仕事が増えてしまうことも。ここでは子どもの成長に合わせて挑戦できるお手伝いや、パパママの声掛け・頼み方のコツをご紹介します。親子で楽しく家事ができそうですね。
知育に役立つおすすめのお手伝いとは?
掃除機かけ・雑巾がけ・食器洗い・食事のお手入れ・部屋の整理整頓などお手伝いの種類はたくさんありますが、「知育に役立つおすすめお手伝い」と言えるものはどれでしょうか。
知育効果のあるお手伝いの特徴は、五感から得た情報を元に、自分で考え行動できること。
なかでも乳幼児にも挑戦できるのは
・部屋の整理整頓
・食事の準備
の2つです。
部屋の整理整頓で集中力・巧緻性を高める
片付けるものによってつかむ力・つかみ方を変えることで巧緻性を高めます。できるだけ「どこに何を戻すのか?」を子どもに考えてもらいましょう。考える過程で集中力・記憶力も鍛えられます。
整理整頓された部屋は子どもの集中力を高め、正しい空間認識力を養うと言われています。おもちゃや道具・おかしの食べかす等が散らかった部屋では、子どもの視線が分散し集中力が散漫に。何より正しい衛生観念が育たないでしょう。
部屋を整理し、どこに何があるか自分で把握できる部屋で育つことは、将来の学力の伸びにもつながるとされています。
年齢別 おすすめ整理整頓お手伝い
・自分で使ったおもちゃを元の場所に片付ける(パパママが指示してOK)
・クッションをソファーに戻す
・ゴミをゴミ箱に入れる
【3-4歳】
・本の高さを揃えてしまう
・はさみ、のり、鉛筆などを種類別にしまう
【5-6歳】
・パパママの指示なしに自分の部屋以外の片付けをする
・整理の際に出たゴミの分別をする
食事の準備で記憶力と論理的思考能力を伸ばす
しかし、何となく「面倒だからやらせない」と考えているのはもったいないかもしれません。食事の準備には、五感を刺激しながら自分で考え、行動するお手伝いがたくさん含まれています。
食器を並べる、調味料を出す、卵を混ぜるなど安全で散らかるリスクの少ないものを選べば、パパママのストレスも減らせるでしょう。
食事の準備は記憶力と論理的思考能力を高められます。「家族の誰がどんな食器を使っていたか?」「しょうゆはどんなボトルだったか?」のように、今までの経験と知識を使い食器・調味料を選び、所定の位置に置こうとする動作が重要です。
年齢別 おすすめ食事の準備お手伝い
・テーブルを拭く(乾拭きでもOK)
・自分の食器を準備する
【3-4歳】
・家族の箸、スプーン、フォークを並べる(箸・スプーン・フォークの向き位置を教えます)
・家族のお茶碗とお椀を並べる
・熱くない料理を運ぶ
・卵を混ぜる
・サラダなどの簡単な盛り付けをする
【5-6歳】
・料理に合わせて家族のすべての食器を準備する
・でき上がった料理を運ぶ(無理のない大きさ・重さ・温度で)
・包丁を使って食材を切る
・調味料を指示通り使って味付けをする
お手伝いの頼み方とコツ
命令口調ではなく「お願い」する
ある程度は黙って見守る
お手伝いをしてくれたことに感謝する
お手伝いは親子のコミュニケーション
仕事や家事に忙しいパパママも子どもの成長を感じられるお手伝い。簡単なものからはじめてみてはいかがでしょうか。