2017年04月11日 公開

料理ができないママに寛大な台湾文化と充実した外食事情

日本では、料理は主婦の仕事という概念が根強いですよね。料理が苦手だったり、忙しくて手が回らないと、ママもなぜか肩身の狭い思いをしてしまったり…。実は台湾では、主婦は料理ができなくても堂々としています!そんな台湾女性の様子と充実した外食事情を紹介します。

日本では、料理は主婦の仕事という概念が根強いですよね。料理が苦手だったり、忙しくて手が回らないと、ママもなぜか肩身の狭い思いをしてしまったり…。実は台湾では、主婦は料理ができなくても堂々としています!そんな台湾女性の様子と充実した外食事情を紹介します。

料理ができなくても堂々としている台湾女性

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台湾は日本よりも料理に興味がない、できない女性が多いように感じます。若い女性だけでなく、義母の世代でも料理をしない女性の話を見聞きします。

例えば、旧正月に親戚一同が集まった時、義母や叔母が忙しく料理をするのですが、料理が苦手な伯母は一切料理に関わりません。日本では苦手なりにできる範囲で手伝う意思を表示したり、求められるものですが、叔母のように「苦手だから関わらない」という台湾女性の態度は潔くもあります。

他にも、姑さんが料理をせず舅さんがするとか、家庭で誰も料理をしないので毎日テイクアウトのおかずを食べている、という話も聞きます。

主婦が料理をしないことに対して寛大な理由は主にふたつあります。ひとつは共働きが一般的で女性も男性と同じようにフルタイムで働いている場合が多いこと、もうひとつは、安くておいしい外食に恵まれていることです。

台湾人の食生活を支える「小吃」

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台湾は、個々の味が楽しめる屋台や食堂が充実している、という点も外食を飽きずに楽しめるポイントです。

きちんとしたレストラン、弁当屋、屋台のほかに、台湾家庭料理を提供する簡易的な食堂が数多くあります。このような食堂や屋台で買える簡単なおかずは「小吃(シャオチー)」と呼ばれ、値段も安く、台湾人の食生活になくてはならない存在です。

このような食堂は、道路に面した部分が全開で、半分屋外のような作りが一般的です。手前の屋台で調理しているので、テイクアウトの客は外に並び、イートインの客が中のテーブルに着くというスタイルです。

食堂によりメニューはさまざまですが、水餃子、麺類、スープ、炒め物などを1品50NTD以下(100~200円)で買うことができます。女性なら、麺類1品だけでも十分なくらいの量です。

朝食専門の食堂に立ち寄ってから出勤

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ホット豆乳と揚げたパンの朝食。

台湾の外食の大きな特色のひとつに、朝食専門の食堂や屋台があります。営業時間は朝5~6時頃から昼11時頃のみです。

メニューは具入りおにぎりやサンドイッチ、蛋餅(ダンビン)と呼ばれる甘くないクレープのようなもの、麺類、お粥など、種類も豊富で安価です。店内で食べてから出勤したり、テイクアウトして職場で食べたりと、台湾人の朝に欠かせない存在となっています。

筆者も語学学校に通っていた時、授業前におにぎりの屋台に寄るのが楽しみでした。日本のおにぎりと違って少し甘い味がして、具も台湾独特のものです。テイクアウトすると、アツアツの状態でも直接ビニール袋に入れてくれるのが、未だに慣れないのですが……。

一人暮らし用のアパートにはキッチンがない!?

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台湾の一人暮らし用のアパートには、基本的にキッチンが付いていないのが普通です。外食先が充実しているので、自分のためだけに料理をする習慣がないからだそうです。

そのため、一人暮らしの学生や独身の社会人は、自炊をする機会がないまま家庭を持つと、そこから料理をしようという気にはなれない、という事情ももっともな気がします。

外で食事は当たり前、料理はできる人ができる時に

実は、筆者宅も夫の方がよく料理をします。義母はそれを知っていますが、ほぼ専業主婦である筆者に料理をもっとするように言ってくることはありません。主婦は料理ができて当たり前、という考え方がないのは、台湾で暮らしてみてよかったと感じることのひとつです。

日本では、日々の料理はママが担当するという家庭がほとんどですよね。でも、働いているママだけでなく、専業主婦であっても家事や育児で毎日忙しいのに、全部をひとりでこなすなんてやはり無理というもの。日本にもおいしいお惣菜屋さんや飲食店がたくさんあるでしょうし、テイクアウトする日、外食する日を決めて少しでも家事の負担を軽くしていってはいかがでしょうか。または、パパの手が空いているときは、パパにも料理をしてもらったり、買い出しをしてもらったり。

「料理はママが家で作るのが当たり前」から、パパも料理をする、時々は外に食べに行く、をスタンダードに!この台湾スタイルが、仕事と育児や家事を両立させるポイントになりそうですね。

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この記事のライター