2021年12月06日 公開
クマ歩き

2022年度入試:国立小学校受験のポイント解説

コロナ禍が続く2022年度入学試験では私立小学校受験に関しても例年と違う点がありましたが、国立小学校においても2021年度同様の感染対策を重視した試験方法が行われていました。本記事では2022年度国立小学校入学試験のポイントを解説します。

例年都内国立小学校受験は10月から12月にかけて行われています。
コロナ禍の2022年度入学試験におきまして私立小学校受験に関しても例年と違う点がありましたが、国立小学校におきましても2021年度入試同様の感染対策を重視した試験方法が行われているようです。

今回は昨年度(2021年度入学試験)受験の情報も合わせまして、現状の国立小学校受験に関する情報をお伝えいたします。

2022年度入学試験における出願方法の変化

従来は出願も学校に持参していましたが、昨年(2021年度入学試験)からは東京の国立小学校すべてがWEB出願になりました。
本年度も中学受験でもおなじみの「ミライコンパス」を利用しての出願となっています。

※ミライコンパス
国・私立の小学校・中学校・高等学校向けのインターネット出願・イベント予約などの入試関連サービスを実施するウェブサイト

1次抽選の苛烈さはかわらず…

コロナ禍が国立小学校の受験生にとって最も影響を与えたのは1次試験です。
筑波大学附属小学校・お茶の水女子大学附属小学校・学芸大学附属竹早小学校・学芸大学附属大泉小学校は1次試験で抽選を行います。

学芸大学附属大泉は例年8割の受験生が合格しますが、昨年・今年も同様の合格率でした。
しかし、他3校はコロナウィルスの感染対策のため、昨年・今年と例年よりも1次抽選の合格率を下げ、2次試験のテストを受験できる人数を減らしています。

そのため、昨年同様に願書を出した国立小学校の1次試験を通過できなかったというご家庭も多かったようです。
いくら準備を重ねても1次抽選を通過しないことには試験が受けられないのでとても辛いことです。来年はコロナ禍前の状態に戻ることを心から祈ります。

また、例年の場合は抽選は保護者の立ち会いのもと行われていましたが、いずれの学校も抽選結果をWEBで発表するようになりました。

スケジュール変更

2021年度入試において、最も大きな話題となったのは筑波大学附属小学校のスケジュール変更でしたが、2022年度入試では例年通り1次抽選を11月、2次の考査を約1ヶ月後の12月中旬に行う例年通りのスケジュールに戻りました。
しかし、今年度はお茶の水女子大学附属小学校の入試スケジュールに大きな変更がありました。

お茶の水女子大学附属小学校の場合

お茶の水女子大学附属小学校は通常1次試験から合格者決定までは1週間のスケジュールを取っていました。

月曜日:1次試験(抽選)→合格者のみ直後に作文提出
火曜日:2次試験(Aグループ:4月~7月生まれ)
水曜日:2次試験(Bグループ:9月~11月生まれ)
木曜日:2次試験(Cグループ:12月~3月生まれ)
金曜日:2次試験合格者発表→通過者のみ3次試験(抽選)→合格者発表

抽選後翌日より試験が始まり、1週間で3次抽選まで駆け抜けるので準備をする余裕がありません。
そのため、全く受験の準備をしていないご家庭の場合は太刀打ちができません。

しかし、昨年度(2021年度入試)よりコロナウィルス感染対策により、1次抽選のみ11月下旬ごろ行われるようになりました。
2次試験・3次試験は例年通り12月上旬に行われるため、少し準備をする時間ができました。

とはいえ、余裕のないスケジュールです。

ノンペーパー校ですがペーパーの知識がある前提での口頭試問やパズルの問題など難易度は高いです。
ペーパーに丸をつけるテストではなく、問題を口頭で回答する能力が問われます。
制作に関してもちぎりや紐結び、ハサミや糊の使い方など一通りの受験準備のないお子様の場合はまず太刀打ちできないでしょう。

テストに関して

テストに関しても昨年度はコロナウィルスの感染対策を受け内容に変更を加えた学校がありました。
特に筑波大学附属小学校の2次試験において例年行われていた行動観察がなくなり、ペーパーテストに「数」の問題が加わったのが予定外の変化だったようです。
筑波で必須の「クマ歩き」は実施されましたが、マスクを付けた状態で行うところが例年と異なるところでしょう。

お茶の水女子大学附属小学校の2次試験における保護者面接においても
「自粛期間中、家でどのように過ごしていたか」
という質問があったりと、家庭で子どもにどのように向き合っていたかを図ろうとしているのではないかと思います。
また、例年は3時間近く行われる2次試験が少し時間短縮されたようです。

 

国立小学校志望者の新たな選択肢

2022年4月に開校する東京都立立川国際中等教育学校附属小学校の生徒募集が行われました。
第1学年から週4時間の英語の授業を実施するなど特色ある教育内容に多くの注目があつまりました。
小学校から高校までの都立一貫校であることは国立小学校を志望する多くの家庭にとっても魅力に感じたのではないでしょうか?

この記事を書いている時点(2021年11月)では、帰国子女枠の合格者が決定した段階で、一般入試の結果はこれから発表になるのですが、
第一回目の入試となる一般入試応募状況は男女各29名ずつの募集に対し
男子916名 女子881名の応募となり、いずれも30倍を超える高倍率となりました。
お茶の水女子大学附属小学校、学芸大学附属竹早小学校の倍率は下回るものの、他の国立小学校を超える倍率となります。

入試方法

国立小学校の選考方法と似ています。
まず1次抽選を行い男女各200人を通過させます。
その後2次試験で考査を行い、3次試験では2次試験の通過者に対して抽選を行います。
詳細に関しては改めて記事で報告できればと思いますが、国立小学校を受験させたい親にとっては魅力的な学校であり、試験内容も似ていることから併願した受験生が多かったようです。

来年も多くの注目を集めることは間違いないと思われますので、2022年度入試の詳細は改めて記事にできればと思います。

次回もお楽しみに。

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この記事のライター

ママミーヤ
ママミーヤ

フルタイムではたらくママ(時に数日にわたる徹夜あり)。 会社員から脱却し、フリーランスになるが前より忙しくなる誤算に悩む。 0歳から保育園に通う娘が一人。昨年、塾なしで小学校受験に挑戦して無事に入学。 0歳からの幼児教育・お受験の勉強を自宅で行うためのコツ・時間のやりくりなどをお伝えします!