ふわふわの体とぱっちりした目、かわいいふくろうが好きなお子さまは多いのではないでしょうか。かわいらしい見た目と裏腹に、夜に活動する姿は少しミステリアスでもあります。そんなふくろうが出てくる絵本を、子どもと一緒に読んでみましょう。
タイトルも気になる『よるがきらいなふくろう』
著者 :仁科 幸子(作・絵)
出版社 :偕成社
ふくろうは夜行性ということもあり、夜というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。そのため、まずこの本のタイトル、「よるがきらいなふくろう」が気になる方もいらっしゃるかもしれませんね!
子どもの頃のできごとがきっかけで夜が苦手になってしまった主人公のふくろう。いつもは昼間起きて生活していましたが、友達のガに「あそびにいこうよ。」と誘われ、夜の森に冒険に出かける……というお話です。
ガとのおでかけでふくろうは「夜嫌い」を克服できるのでしょうか。そして、どんなできごとが二人を待ち構えているのでしょうか。
夜のお話ということで、お子さまのおやすみ前の読み聞かせにもおすすめの一冊です。
静かで優しい暮らし『ふくろうくん』
著者 :アーノルド ローベル(作)/三木 卓(訳)
出版社 :文化出版局
『がまくんとかえるくん』が有名な作者の絵本です。
ひとり暮らしのふくろうくんに起こる、小さな物語が集められています。決して大事件ではないものの、ふくろうくんの純粋な反応や気持ちに、心が温まります。
真剣に悩んだり、涙を流したり、驚いたりするふくろうくんの姿は、どこか子どもに似ていて、思わず笑みが浮かびます。優しい気持ちで、ひとつひとつ丁寧に読み聞かせをしたいですね。
動物や森の景色の描写が美しい『ちびフクロウのぼうけん』
著者 :ノーラ・スロイェギン(文)/ピルッコ・リーサ・スロイェギン(絵)/みむらみちこ (訳)
出版社 :福音館書店
朝、母さんフクロウに「寝る時間ですよ」と言われたちびフクロウは、まだ眠くありません。木の上からこっそり雪の地上へ下り立ちます。いろいろな動物に会いますが、同じように飛んだり跳ねたりできないちびフクロウ。やがて迎えにきた母さんフクロウは、自分たちにできることを教えてくれます…。
フィンランドの代表的な絵本作家が、日本での出版のために描きおろしたオリジナル作品です。鳥や動物たち、森の雪景色が繊細に描かれた美しい絵本です。
カラスが黒いのは…?『ふくろうのそめものや』
著者 :松谷 みよ子(文)/和歌山 静子(絵)
出版社 :童心社
「カラスの色はなぜ黒い?」という疑問に対するお話が描かれている絵本です。
有名な昔話の一つなので、他にも何冊か絵本になっています。お子さまの年齢や好みに合わせて選びたいですね。
カラスが黒くなった理由のほかに、「ふくろうはなぜ昼間に姿が見えなくて、夜に行動するのか?」という謎の答えもわかります。
みんなを見守る優しい存在『もりのふくろう』
著者 :おおなり修司(文)/おぼまこと(絵)
出版社 :絵本館
うさぎやさるやリスといった森の仲間たちが眠っている夜、ふくろうは静かにみんなを見守っている…そんな絵本です。ふくろうの気持ちになって、さまざまな動物たちを見つめてみると、優しい気持ちになりますよ。寝る前に読み聞かせると、子どもも気持ちよく眠ってくれそうですね。