最近の子どもは「すぐ疲れた」「やる気が出ない」「夜眠れない」と言いがち。一体なぜなのでしょうか?悪い生活習慣を止め「早寝早起き朝ごはん」を実践しようとしても難しいと悩む方も多いのでは。そんな親子のために、子どもが自ら考え、行動に移す秘訣を教えてくれる、日本体育大学教授の野井真吾先生の本を紹介します。
野井先生の活動とは……
子どものからだや心が「どこかおかしい」「ちょっと気になる」という保育・教育現場の声、育児中の親の実感から、問題点をあぶり出し、具体的な解決方法をわかりやすく説明しています。
大学での研究活動や講義のほか、全国の学校や機関で、さまざまな講演活動を行い、先生・親・子どもたちからも絶大な支持を集めています。
多数の著作を出されていますが、特にオススメのシリーズをピックアップしてご紹介します。
「めざせ!からだはかせ 全4巻」
著者:野井真吾(監修)
出版社:旬報社
「すぐに疲れる」「じっとしていられない」「朝から大あくび」「奇声を出す」……など、保護者や学校から寄せられる、最近の子どもたちについての声を受けて、企画されたシリーズです。
からだを動かす大切さと、生活リズムを整えることの大事さを子どもたちに絵本で教えられる3冊がセットに。「1巻:うごいてあそんでグングングン」「2巻:ぐっすりすっきりニンニンニン」「3巻:からだをしってキンキラキラリ」と、子どもがからだと心の不調を考える絵本がシリーズでわかりやすく構成されています。
4巻目は、親や先生などの教育関係者向けに子どもたちのからだと心の実態・対策、調査方法を紹介した「子どものからだと心調査ハンドブック」です。こちらは1〜3巻の絵本に即した内容で、子どものからだと心・連絡会議によるもので、子どもへのサポート方法が具体的にわかるようになっています。
それぞれ単独でも購入できるので、悩みや感じている問題点に応じて選ぶのも良いですね。
「からだの“おかしさ”を科学する―すこやかな子どもへ6つの提案」
著者:野井真吾
出版社:かもがわ出版
背後に潜む原因を科学的に探り具体的にどうすればいいか、わかりやすく説明してくれているので、親がどう子どもに教えていいかがわかります。また、子ども自身が自分のからだに関心を持つことの大切さも解かれています。
例えば、夜うまく眠れない子は、自律神経をちゃんと機能させるため、日光の大事さやセロトニンについて説明し具体的には「昼間は外遊びをよくし、夜はきちんと暗くする生活が大事」と 規則正しい生活を送るための方法を案内。また、姿勢が悪い子には、体幹や筋力を鍛えることなど、理由とすべきことが明確でわかりやすく、すぐにはじめたくなります。
「からだの元気大作戦! (自分で考え自分で決めるからだ・食事・睡眠シリーズ)」
著者:野井真吾
出版社:芽ばえ社
小学生以上のお子さんが一人で読んでも理解しやすいよう、からだ博士が「元気のためのオススメ生活」をわかりやすく伝授。セロトニンやメラトニンなどのホルモンの名前も「セロト忍」「メラト忍」と親しみやすいキャラクターにして説明しています。
どうして元気なからだが必要なのか、そのためにはどんな生活をしたら良いのか、そのための作戦を教えてくれるのですが、子どもがこれなら自分にもできそう!とその気にさせるための工夫も満載です。
野井先生の講演が「上野の森親子フェスタ2018」で聞けます!
講演タイトルは「元気は自分で作れる!からだの元気大作戦!~光・暗闇・外遊びのすすめ~」。
5月3日(木・祝)14:30~16:00、東京都美術館の講堂で無料。
申し込みは4月15日(日)までWebから。先生の話が直接伺える貴重な機会ですので、ぜひご予約を!