子どもたちに「大好きなメニューはなに?」と問えば、上位に入るのがカレーライス。子どもも大人もみんなだいすきなカレーライスは、おいしくて栄養満点のお料理です。今回は、夏バテを吹き飛ばすカレーライスをテーマにした、おいしい絵本を5冊ご紹介します。
お腹がぐうぐうなっちゃう絵本『パパ・カレー』
著者 :武田 美穂
出版社 :ほるぷ出版
パパが作る、豪快で個性的なおいしいカレーライス。その料理過程が、軽快な文章と細部まで書き込まれた緻密なイラストで描かれている「お料理絵本」です。
まるでレシピのような細かい描写がとてもリアルで、思わずお腹がぐうぐうなってしまうような、カレーライス絵本の決定版!
このパパのカレーライスには、秘密の「あるフルーツ」が入っています。
このレシピでカレーライスを作ってみるのもきっと楽しいですよ!
みんなでカレーを♪絵本『ぼくんちカレーライス』
著者 :つちだ のぶこ
出版社 :佼成出版社
「今日の夕ご飯は何がいい?」
「カレーライス!」
どこの家庭でも毎日繰り返されるだろう、何気ない夕飯メニューの問いかけからはじまる、楽しい物語。
ボクからはじまった「カレーライスが食べたい気持ち」は、八百屋であったお友達や八百屋のおじさんに広がり、やがては町全体に広がっていきます。
その中には、人間ではない者たちも……。
とにかく、出てくる町の人たちが個性的で、見ていてあきません。
彩度の高いビビットカラーが描き出す緻密な世界観に、子どもたちだけでなく、大人も魅了されることでしょう。
思わずカレーのおいしい匂いが漂ってきそうな、子どもから大人まで年齢を問わずに楽しめる絵本です。
カレーの種があったら?絵本『ひみつのカレーライス』
著者 :井上 荒野(作),田中 清代(絵)
出版社 :アリス館
カレーを食べていたら中から一粒の種が出てきたので、その種を植えることにした主人公の男の子。種からは芽が出て「お皿の葉っぱ」になり、咲いたのは「福神漬けの花」という奇想天外な物語です。福神漬けの花は、いったいどんな実になるのでしょうか?
直木賞作家である井上荒野さんが手がけた、はじめての絵本です。
作家ならではの読み手をストーリーにぐいぐいと引き込む手腕は見事のひとこと。ラストのオチにも、思わず「どきり!」とさせられます。
リアルなイラストが描き出す、子どもたちの想像力を刺激するカレーライス・エンターテイメント絵本です!
カレー作りに参加♪絵本『ライオンさんカレー』
著者 :夏目 尚吾
出版社 :ひさかたチャイルド
読み手の子どもたちがライオンのコックさんのお手伝いをしながらカレーを作っていく、読者参加型のユニークな絵本。
読んでいるだけなのに、いつのまにか「お料理ごっこ」が体感できてしまう作りの絵本に、子どもたちも夢中になりそうです。
ライオンのコックさんのお手伝いをしてできあがったものは、いったいどんなカレーライスなのでしょうか?
ものまねしたい時期に入ったお子さまに、オススメの一冊です。
本当にカレーの匂いがする絵本『おともだちカレー』
著者 :きむらゆういち(作)、江川智穂(絵)
出版社 :世界文化社
いつもひとりぼっちのうさぎちゃんが主人公です。カレーライスが友だちとの友情をつないでくれる、心がポカポカと温かくなる物語です。
作者は、しかけ絵本で定評のある、『あらしのよるに』の人気作家、 きむらゆういちさん。
友だちを探す「探し絵」のページや、カレー鍋を指でこするとカレーの匂いが漂ってくる「香料印刷ページ」など、五感を刺激するいろいろな楽しい工夫が満載の食育の絵本です。
ぜひ、描かれている鍋をこすって、おいしいカレーの匂いをかいでみてくださいね!