おうち遊びの一つして、音楽リズム遊びを取り入れたいと考えているパパママも多いのでは。リズム遊びは、親子で楽しく遊べるだけでなく、子どもの成長にとてもいい影響を与えます。リズム遊びの効果やおすすめの曲をご紹介します。
音楽リズム遊びとは
子どもたちは、音楽やリズムにあわせて元気に体を動かすのが大好きです。そして、リズム遊びは脳に刺激をたくさん与え、体力やリズム感、感性、音感、心など子どもの成長に欠かせないさまざまな要素を伸ばすことができる遊びです。
赤ちゃんの頃から豊かな感性を身につけるための遊びを取り入れることで、自分の気持ちを上手に表現する力を身につけることができます。「表現力」や「感性」は、言葉で教えようと思っても難しいもの。これらを楽しみながら身につけられるとあれば、やらない理由はありませんよね。
我が家でも、子どもが0歳のうちから公民館の講座やリズム遊び教室に積極的に通うようにしていました。
リトミックとの違い
幼稚園や保育園でも、リトミックを取り入れているところは多いですね。
リズム遊びにはどんな効果がある?
・感性が豊かになる
多彩なメロディを聞き、ピアノをはじめとするさまざまな楽器に触れ、自由に感じたことを表現することで、豊かな感性を育むことができます。決められた振りを踊るだけでなく、音楽に合わせて動物の動きを真似するのも立派なリズム遊びです。最初は模倣からはじまり、徐々に自分らしさも表現できるようになります。
・親子の絆が深まる
リズム遊びは、音楽教室や保育園でも行う遊びですが、赤ちゃんの頃からお家でもできる遊びです。赤ちゃんの頃は一人でリズム遊びはできませんから、必ず親子のふれあいがセットとなります。小さい頃からリズム遊びを行うことで、親子で楽しい時間を共有する機会が増え、親子の絆が深まります。
・言語能力が高くなる
音楽や歌に触れることで、さまざまな言葉やメロディ、リズムに触れることになります。さまざまな要素が絡み合っているメロディを耳にすることで「聴く」能力が鍛えられ、それが言語の理解にも繋がります。我が家の娘は、リズム遊びが上手になった頃から、語彙や言葉のオウム返しが格段にうまくなりました。音楽と言語能力の関係性を実感しています。
・運動神経の発達に役立つ
音楽に合わせて体を動かすことで、楽しみながら運動能力を伸ばすことができます。リズム遊びを子どもと一緒に行うとわかりますが、リズムに合わせて立ったりしゃがんだり、手を叩いたりと、思っている以上に全身の筋肉を使います。大人が音楽教室で子ども一緒に本気で楽しむと、筋肉痛になるほどです。無理なく筋力もつく、一石二鳥のおうち遊びです。雨の日や外に出られないときにもぴったりですね。
・集中力を養う
音楽に合わせてリズムを刻むには、音の変化を捉える必要があります。そのために集中して音楽を聞くため、自然と集中力が養われるといわれています。
親子でリズム遊びを楽しむには
リズム遊びについて学んだ経験のないパパママでも、簡単にリズム遊びを取り入れるための方法をご紹介します。
アプリを活用する
例えば、0~3歳向けにいろんな音や反応を楽しめる「タッチ!あそベビー」、Eテレのキャラクターと一緒にリズム遊びができる「おやこでリズムあそび」、アンパンマンと一緒に楽器を演奏したりリズムで遊べる「うたって!おどって!アンパンマン」などは、スマホに入れているママ友も多いです。
ピアノ楽譜や本を参考にする
それに、正しくメロディが弾けなくても、工夫次第で遊べるのがリズム遊びのいいところ。高い音を繰り返すと「キラキラ」というイメージになりますし、低い音をどーんと鳴らすと暗いイメージになります。歩くテンポと走るテンポを分けて弾くだけでも、自宅が簡単に音楽教室に変身です。
CD、動画などを活用する
おすすめのリズム遊びの曲や動画は、次の項目で紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
年齢別に人気のリズム遊びをご紹介!
最初はうまくできなくても、繰り返すうちに少しずつまねっこが上手になり、できることが増える姿に成長を感じられるはずです。
0歳児
耳馴染みのよいメロディに合わせて、赤ちゃんの体をつついたり、さすったり、ひねったりといろいろなふれあいを楽しみます。「チクチク」「ゴシゴシ」「ギュッギュッ」というオノマトペに合わせて行うので、言葉のリズムも楽しめます。
赤ちゃんが喜ぶ手遊びタッチケア 「らららぞうきん♪」Loving Touchcare
首すわり以降の赤ちゃんにおすすめのリズム遊びです。パパママが膝を伸ばして座り、膝の上に赤ちゃんを乗せ、リズムに合わせて揺らします。
うまはとしとし
1歳児
「手をたたきましょう」
年令を問わず人気のわらべうたです。リズムに合わせて手を叩いたり足踏みしたり、楽しく体を動かせます。「泣く」「怒る」「笑う」と後半部分を変えることで、表現あそびもできます。
【手遊び】てをたたきましょう♪
音楽教室などでも実践されているので、我が家でも取り入れているのが「さんぽ」に合わせて家の中を歩くことです。拍に合わせて足を動かすだけでなく、
・「さかみち~♪」のくだりではジャンプをする
・「いっぽんばしで~♪」のくだりでは、片足立ちで「おっとっと」とバランスをとる
・「くものすくぐって~♪」のくだりでは、その場でくるくる回る
など変化をもたせると、体の動きのバリエーションも増え、楽しいですよ。
2歳児
「おおきなたいこ」と「ちいさなたいこ」が登場する歌で、体を使って大きさを表現したり、手を叩く強さで大きさを表現したりと楽しめます。パパママが歌うときは、大げさに強弱をつけると喜びます。太鼓やタンバリンを使っても楽しいと思います。
親子リトミックで「大きなたいこ」4つの活動例
メロディに合わせて頭、肩、膝を叩く有名な歌です。リズム感を養いながら、体の部位も覚えることができますよ。1歳からでも楽しめる童謡ですが、この動画では後半から手拍子の数を増やしています。「どっちのパターンか?」を注意深く聞き分けるので、集中力アップにも繋がります。
あたまかたひざぽん!【解説付き!おうちでもリトミック!】リズム遊び・2歳から
3歳児(年少)
メロディに合わせて、さまざまな動物になりきって動きます。この動画ではウサギ・かめ・たぬきになって遊んでいますが、ゾウ、鳥、魚、キリンなどバリエーションは無限大。パパママも一緒になって遊んでみてください。
リトミック(3歳児クラス) 2016年5/11 ⑥
身近な言葉をリズムと組み合わせて遊ぶ方法です。これを基本にして、乗り物や動物でも遊べそうですね。
3分間リトミック 「八百屋さん」でリズム遊び編
4歳児(年中)
「はじまるよったらはじまるよ」というリズミカルなメロディに合わせた手拍子と、数遊びを加えたリズム遊びです。いろいろな動物になりきる部分も含まれています。絵本を読む前や、他の遊びにうつる前など、場を切り替えたいときにもおすすめです。園でも保育士さんや先生が活動をはじめる前の導入としてよく使っているようです。
導入の定番手遊び『はじまるよ』
定番の手遊びの一つです。手拍子に合わせてパパママが「おーちたおちた」といい、子どもが「なーにがおちた」と返します。そしてパパママの返事に合わせてリアクションを取るという遊びです。例えば、「りんご」なら両手でキャッチする仕草、「げんこつ」なら頭を抑える仕草、「かみなり」ならおへそを隠す仕草など。アイデア次第でバリエーションもどんどん広がると思います。
おちたおちた~リズムが楽しい手遊びゲーム!~
5歳児(年長)
「アブラハムには7人の子~♪」というメロディは、パパママにも耳馴染みのメロディだと思います。歌の部分に合わせて手を叩いたり体を揺らしたりするだけでなく、右手→左手→右足→左足→頭→お尻の順に体全体を動かすことができます。
アブラハムの子(キロロあやののあそびうた)
マザーグースの英語の歌です。小学校から英語も始まりますし、少しずつ英語の歌に慣れてみてはいかがでしょうか。「BINGO」というリズムに合わせて、手を叩いたり、ジャンプしたりと体を動かしてみてください。
BINGO(ビンゴ) | Mother Goose Nursery Rhymes | 歌付き英語童謡
小学校低学年
カスタネットなどの楽器も使いながら、拍に合わせて正しく拍子を取る練習をしていきます。例えば、以下の動画では先生の言葉に呼応してカスタネットで応えています。
1年音楽~カスタネット
パパママの掛け声で、いろいろな動物になりきったり、乗り物に乗ったりして、体全体で表現して遊ぶのもおすすめです。これは体育の授業向けの動画ですが、参考にしておうちで取り入れることもできると思います。運動会などで披露されるダンスもリズム遊びの延長といえますね。
小学校低学年体育~14表現リズム遊び:文部科学省
リズム遊びで楽しくおうち知育を
アプリや動画を使うことで気軽にはじめることができますから、ぜひ今日から一緒にリズム遊びに挑戦してみてください。