2017年11月16日 公開

「うちの子どうしてる?」保育園での子どもたち①朝の巻

「うちの子、園で本当のところどうしてるんだろう?」。知っているようで、知らない保育園での子どもの顔を、保育士目線で子どもたちには知られないように(割と照れる子も多いので(笑))、そっとパパ、ママにリーク(?)しちゃいます。

「うちの子、園で本当のところどうしてるんだろう?」。知っているようで、知らない保育園での子どもの顔を、保育士目線で子どもたちには知られないように(割と照れる子も多いので(笑))、そっとパパ、ママにリーク(?)しちゃいます。

子どもの「外の顔」ちょっと覗いてみませんか?

朝のルーティン

朝のルーティン

私は幼稚園や保育園の先生たちの向け専門誌に保育園ネタの4コママンガを連載しているのですが、子どもを保育園に預けながら働く友人に「保育園での子どもの様子とかもマンガになったら面白いのに」と言われて、なんだか目からウロコ。そうか、お父さんお母さんたちは、保育園の中の姿は話しに聞くだけで知らないのか!

そういえば、「ほんとのところどうしてるんだろうと思うわ」と別のママの声。「あんなにいろんなことが自分でできるなんて知らなかった」と、ちょっと呆然とつぶやくのは、保育参観でそっとばれないようにお部屋をのぞく2歳の子どもさんのママ。

そうなんですよ!パパ、ママ方!子どもたちは保育園では意外とたくましくやっているんです。あの頼もしくも面白い子どもの「外の顔」を、ぜひお伝えしたい!そういうわけで、保育園での割りとあるあるの姿をちょこちょこリポートしていきたいと思います。

今回は朝の巻~!

朝の巻 涙の別れのあとに…

タイプいろいろ。

タイプいろいろ。

保育園の朝。元気なおはようの声と一緒に元気な泣き声……通常仕様です。朝は各所でドラマが見られます。毎朝、「おはよー!」ってせんせいのとこに飛び込んでいけたらいいけれど、慣れてきたってぐずりたい朝もある。朝の光景って、どこも同じです。職場が変わっても地域が変わっても子どもの朝の姿は変わらないです。

以前、ドイツの幼稚園に見学に行ったときも、ぐずぐず泣きながら、ママにおぶわれて来る子や、入り口で踏ん張って、説得されてる子もいて、「変わらないなあ」としみじみ思ったものです。

さて、子どもたちにもいろいろタイミングあるよね……と思いながら、パパもママもお仕事ありますから!大人の都合で申し訳ないけど、がんばれ!子どもよ!さあご一緒にいってらっしゃい!

子どもたちが自分で心の整理をするのを待つ

そこからのそれぞれの子どもたちの様子を見ていると、ホントはママやパパがいいけど……という気持ちと向き合って、小さいなりに自分のなかで落としどころをさがしているんだろうなあと感じます。特に1歳さん2歳さんは自分の心の整理をつけるのにいろんな行動に出るので面白いです。

私たち保育者は、声掛けしたり、抱っこしたり、一緒におもちゃを選んだり、時に、一人の方がよいときは見守るだけにしたり。できる限りその子に合わせて……寄りそって。

「うちの子なんかほっとかれてる!」と、早とちりは禁物です。時々ものすごく心配される方もいます。お気持ちごもっとも。でももしかしたら、朝ひとりで過ごす時間があった方が、うまく保育園の生活に乗れるタイプなのかもしれません。担任の先生にそっと聞いてみてくださいね。

大丈夫、きっと切り替えてくれています

それぞれの気持ちの整理がつけば、みんな園での時間を楽しむことができます。納得いかないなあと若干眉間にしわを寄せながらも、好きな遊びを見つけてそちらに向かっていく子どものうしろで、「よしよしよし」と、そっとほくそ笑む先生たちなのでした。

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター

いわいざこまゆ
いわいざこまゆ

イラストレーター・造形作家です。7年間の保育士勤めを経て、主に保育の専門誌や書籍でイラストやまんがを描いたり、保育のための造形やアイデアを発表しています。現在も、近所の保育園に助っ人保育士として時折出没します。著書に「まゆ先生の保育な毎日」(世界文化社)「縫わずにできる手作り衣装BOOK」(メイト)「おりがみよくばり百科」(ひかりのくに/津留見裕子・池田かえる共著)他。鹿児島県出身。神奈川在住。