2019年11月29日 公開

【文系の親でもわかるプログラミング教育】アルゴリズム遊びを考えてみよう

2020年から小学校で必修化されるプログラミング教育。文系のパパママに向け、親子で理解を深めたい「プログラミングの基本」を元システムエンジニアママが解説します!連載第2回目は、アルゴリズムについて。毎日の幼稚園のお仕度も、アルゴリズムで考えることができますよ。

2020年から小学校で必修化されるプログラミング教育。文系のパパママに向け、親子で理解を深めたい「プログラミングの基本」を元システムエンジニアママが解説します!連載第2回目は、アルゴリズムについて。毎日の幼稚園のお仕度も、アルゴリズムで考えることができますよ。

プログラミングの基礎用語を覚えよう

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Illustration by いしこがわ理恵
2020年から本格的にはじまる教育改革のひとつが、小学校からのプログラミング教育の必修化です。これからの時代には、プログラミングの知識が必要とはわかっていても、正直言ってプログラミングなんてチンプンカンプン……と頭を悩ませている文系の親も多いのではないでしょうか。

プログラミングのことは苦手だから……なんて避けて通らずに、親子でできるプログラミング遊びからプログラミングの基礎知識に触れてみませんか?

今回は、元システムエンジニアとしての経験と親視点から考える「プログラミング用語のアルゴリズムとは」について紹介します。基礎用語をひとつずつ理解していくことで、プログラミングが身近に感じられるようになりますよ。

アルゴリズムってなあに?

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Creativa Images / Shutterstock.com

「アルゴリズム」とは、簡単に言うと「問題を解決するための方法や手順」
のこと。

この時にはこうして、次はこうして、最後にはこうなる。結果にたどり着くまでの方法や手順のことを「アルゴリズム」といいます。

たとえば、
・家をでたら右に曲がる
・しばらく直進した後信号を左に曲がる
・そのあと目印のコンビニを右に曲がると幼稚園に到着!

このような幼稚園までの行き方の手順も「アルゴリズム」のひとつですよ。そう考えると、アルゴリズムという言葉は知らなくても、簡単なアルゴリズムは私たちも日常的に考えていることがわかりますね。

また、プログラムの世界では「アルゴリズムが変わった」とよく言いますが、これは結果は同じでも、その結果を得るための手順や方法が変わったということ。

幼稚園への行き方を変えたら、それも「アルゴリズムが変わった」と表現できますよ。

アルゴリズム遊びを考えてみよう!

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myboys.me / Shutterstock.com
幼稚園に行くまでのお仕度の手順も、アルゴリズムといえます。

・パジャマを脱ぐ
・園服に着替える
・顔を洗う
・ご飯を食べる
・持ち物の準備をする
・靴下をはく
・靴を履く

お子さまと一緒に、こうした「幼稚園に行く」という結果にたどり着くまでの過程を紙に書き出してみてください。過程の書き出しに「間違い」はないので、自由に思いつくまま書いてくださいね。

大体の内容を書き出すことができたら、幼稚園に行くためのアルゴリズムの完成です!

アルゴリズムをもっと考えてみよう!

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maroke / Shutterstock.com
次に、書き出した「幼稚園に行くまでの過程」を、項目ごとにハサミで切り分けてみましょう。その紙を、まずはいつもお子さまがしている順番に並べてください。そして、今度は「もっと早くできるようにするにはどうしたらいいかな?」と考えてみましょう。

「園服に着替えてからご飯を食べると、こぼして園服を汚してしまうかもしれないね」
「じゃあ、ママが朝ごはんの準備をしているうちに、持ち物の準備を先にしたらどうだう?」
など、親子で一番いい順番を考えて、紙を入れ替えてみてください。

このように、より効率のいい手順を考えるのが、アルゴリズムの改良です。

アルゴリズムの基本は方法と順番

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ANURAK PONGPATIMET / Shutterstock.com
今回はプログラム用語の「アルゴリズム」の考え方について紹介しました。

プログラミングでは、「何をどのような手順で行えば、より効率よく作業が進むか」というアルゴリズムを常に考えながら問題を解決します。日々、アルゴリズムの改良を行いながら、「より早く」「より正確に」答えを出すプログラムが作られていくのです。

ひとつの作業を行うのに、「より効率のいい工程はないか」ということを、日々の生活の中でも考えることが、アルゴリズムの考え方を習得する訓練になります。

幼稚園のお仕度の例を参考に、お子さまとの関わりの中で、どのようにしたらより早く結果を出せるのか、遊びを取り入れながら話してみてはいかがでしょうか。

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター