2018年10月28日 公開

冬に息が白くなるのはなぜ?身近なしぜん科学を楽しもう

吐く息が白くなると、寒さ厳しい季節の訪れを感じます。何気ない冬の風景ですが、息が白くなる理由はご存知でしょうか。今回は冬に息が白くなる理由や条件を紹介します。身近な不思議を子どもに分かりやすく説明してあげることで、科学を学ぶチャンスにしてみましょう。

吐く息が白くなると、寒さ厳しい季節の訪れを感じます。何気ない冬の風景ですが、息が白くなる理由はご存知でしょうか。今回は冬に息が白くなる理由や条件を紹介します。身近な不思議を子どもに分かりやすく説明してあげることで、科学を学ぶチャンスにしてみましょう。

息が白くなる理由は温度差にある

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吐く息が白くなるという現象は、子どもにとって不思議な発見。俳句では冬の季語としても扱われます。「夏のあいだは透明なのに、冬になると息に色がつく」現象は子どもの興味を引き、しぜん科学の学びの一歩になるでしょう。

息が白くなる理由は、吐く息と外気との温度差にあります。吐く息の温度は体温とほぼ同じ36~37度。この温かい吐いた息には水蒸気が含まれ、外気が低いと急激に冷やされます。冷やされた水蒸気は水滴となり、私たちの目には白く映るのです。

どんなときに息は白くなる?

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息が白くなる理由は息と外気温の差ですが、ほかにも湿度や空気中に細かいチリが浮いていることが必要条件です。湿度が高いと吐いた息の水蒸気は空気中に取り込まれにくく、残って白く見えやすくなります。湿度70%では13~15度くらいから息は白く見え、雨の日は特に白い息を見やすいでしょう。

また、冷やされた水蒸気が水滴となるためには、空気中の見えないチリやほこりとぶつかる必要があります。このため空気がとても澄んでいる南極では息は白くならない、という面白い豆知識もぜひ子どもに教えてあげてください。

息が白くならない方法は?

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冬に吐く息が白くなる様子は当たり前の光景ですが、なかには少し恥ずかしがる子どももいます。息が白くならない方法を知っておくと戸惑いが消えるとともに、実験感覚も楽しむことができるでしょう。

息を白くしない方法で1番単純なものは、マスクをすることです。息がマスクの外に出ないため白くはなりません。また急激に冷やされる水蒸気の量を減らすために、静かに息をするという手もあります。ただしどちらも条件によっては多少白い息が見えることも。白い息を隠すというよりは、やや抑えるという気持ちでいるといいかもしれません。

子どもに分かりやすく説明しよう

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息が白くなる理由を分かりやすく説明し、子どもの「なぜ」「どうして」に応えてあげましょう。まずは「吐いた息には夏でも冬でも目には見えない水がある」ということ、「お外が寒いと、その水がぎゅっと固まってしまう」という流れを押さえます。子どもの発達に合わせて難しい言葉も混ぜられますが、擬人化するなどストーリー性があるとよりイメージしやすいはず。

温度差がポイントであることを伝えるには、実験を織り込むのもおすすめです。温かいお茶を飲んだあとの息を見る実験や、氷を口に含んでの実験も楽しいでしょう。

季節を感じる学びを楽しもう

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冬に息が白くなる理由を知ることで、子どもは何気ない日常のなかでも楽しく考察ができます。どんなときに息が白くなるのか、また白くならない方法なども覚えておくと、より季節や体の不思議に興味がわくでしょう。冬特有の光景から不思議を紐解き、季節を感じる学びを体験してみてください。

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この記事のライター