吐く息が白くなると、寒さ厳しい季節の訪れを感じます。何気ない冬の風景ですが、息が白くなる理由はご存知でしょうか。今回は冬に息が白くなる理由や条件を紹介します。身近な不思議を子どもに分かりやすく説明してあげることで、科学を学ぶチャンスにしてみましょう。
息が白くなる理由は温度差にある
息が白くなる理由は、吐く息と外気との温度差にあります。吐く息の温度は体温とほぼ同じ36~37度。この温かい吐いた息には水蒸気が含まれ、外気が低いと急激に冷やされます。冷やされた水蒸気は水滴となり、私たちの目には白く映るのです。
どんなときに息は白くなる?
また、冷やされた水蒸気が水滴となるためには、空気中の見えないチリやほこりとぶつかる必要があります。このため空気がとても澄んでいる南極では息は白くならない、という面白い豆知識もぜひ子どもに教えてあげてください。
息が白くならない方法は?
息を白くしない方法で1番単純なものは、マスクをすることです。息がマスクの外に出ないため白くはなりません。また急激に冷やされる水蒸気の量を減らすために、静かに息をするという手もあります。ただしどちらも条件によっては多少白い息が見えることも。白い息を隠すというよりは、やや抑えるという気持ちでいるといいかもしれません。
子どもに分かりやすく説明しよう
温度差がポイントであることを伝えるには、実験を織り込むのもおすすめです。温かいお茶を飲んだあとの息を見る実験や、氷を口に含んでの実験も楽しいでしょう。