2017年06月25日 公開

もっと『仕事』を身近に感じさせてあげたい! 国の政策でもある『キャリア教育』とは?

日本の未来を担う子どもたちですが、意志決定力や行動力が欠けているとの指摘が文部科学省でなされ、子どもの成長に応じて「キャリア教育」の必要があると提言されました。徐々に導入が進んでいる「キャリア教育」、いったいどういうものなのでしょうか。

日本の未来を担う子どもたちですが、意志決定力や行動力が欠けているとの指摘が文部科学省でなされ、子どもの成長に応じて「キャリア教育」の必要があると提言されました。徐々に導入が進んでいる「キャリア教育」、いったいどういうものなのでしょうか。

キャリア教育推進の背景

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わたしたちを取り巻く経済や産業が大きく変化するにともない、労働環境も大きく変わりました。
ITの知識や英語は必須となってきていますし、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力も求められるようになってきています。
雇用は流動化し、子どもたちから見ると、何をお手本にすればいいのか、とてもわかりにくい状況になっているのです。

もうひとつの背景

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また、今の子どもたちは、身体的な成熟は早く、生まれた時からインターネットがある世代です。身体と環境は整いすぎているほどなのに、心の成長が追い付いていないという指摘もされています。
それは、人間関係を築くことが下手だったり、自己肯定感が低かったりという形で表れています。
そんな影響もあり、学校教育の後、就職でつまずいてしまう若者が増え、社会問題となっています。
国もさまざまな対策を打ち出していて、そのひとつがキャリア教育の実施となのです。

キャリア教育とは

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キャリア教育は、具体的な職業を目指した教育のことではありません。
個人個人に合ったキャリアを目指せるよう、支援していく教育のことです。

文部科学省・中央教育審議会の答申に、「一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育」と、あります。
社会で通用する人間となるために、学校教育の早い段階から「仕事」に興味と関心を持たせようというものなのです。

実際の取り組み ~小学校

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自分のやりたいことや得意なことを知り、それを周囲に伝えることができるよう、様々な取り組みがされています。
学級での係や当番はもちろん、家庭でどんなお手伝いをしているのかを発表させたり、自分の宝物を紹介したりなど、小学生でも無理なくできるような方法で、キャリア教育は実施されています。
従来もあった、近所のスーパーマーケットに見学に行くような社会科見学なども、キャリア教育の一環となっています。

実際の取り組み ~中学校や高校

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中学校や高校になると、内容はさらに具体的になり、職場体験なども取り入れられています。
職場体験活動やインターンシップだけでなく、大学の研究室に行ったり、卒業生が勤める会社を見学したり、逆に学校に技術者を呼んでの講義だったり、さまざまな職種に触れる機会が増えていきます。

おわりに

キャリア教育に関する調査や審議が始まって15年以上たちました。子どもたちの未来への関心は、どんどん高まってきています。
学校と家庭と地域の連携が不可欠な教育活動です。ご家庭でも、お仕事についての会話をしてみましょう!

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